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カニアリギン

かにありぎん

カニアリギンとは、特撮テレビドラマ『地球戦隊ファイブマン』に登場する敵怪人の一体。
目次 [非表示]

「カニギンのシャボン玉は、アリギンと合身することによって何でも溶かす悪魔のシャボンとなったのだ。それだけではない!1体で2体分にパワーアップしたのだ!最早これまでの銀河闘士とは違うガニ!アリ!」


CV:徳丸完篠田薫

登場話数:第29話「合身VS(たい)合体」


概要編集

銀帝軍ゾーンの使役する合身銀河闘士の一体で、作中にて最初に生み出された個体でもある。

元々は別個の存在である、カニギンアリギンの2体の銀河闘士ガロア艦長の指示の下実験的に合身させたものであり、アリギンの右半身とカニギンの左半身をほとんどそのままの形でくっつけた、キメラ的な出で立ちが特徴である。


合身によって、元になった銀河闘士達が元来備えていた能力を併せ持つようになり、吐き出すシャボン玉マグマベースの壁すらも容易に破るほどの溶解性を発揮する「悪魔のシャボン」へと強化されている。

さらに、カニギンより引き継いだ頑丈な甲殻で守られているために防御力も高い上、アリギン譲りの自在な地中移動をも可能としているため、まともにダメージを与えることはおろか、容易に捕捉することすら困難という、極めて厄介な特性の持ち主でもある。


カニギン編集

CV:徳丸完

シュバリエ配下の銀河闘士の一体。

その名の通り、カニを模したような出で立ちをしており、肥大化した左腕のハサミと、機関砲を備えた右腕が特徴。

標的を無重力にして浮かせる「無重力シャボン玉」を口から吐き出すことも可能で、この能力によって変身前のファイブマンの身動きを一度は封じてみせたが、彼等が変身して応戦する最中、乱入したアリギンの溶解によって右腕を溶かされた末に拉致され、ドルドラ実験の素材とされてしまう。


アリギン編集

CV:篠田薫

ガロア配下の銀河闘士の一体。

銀色の甲殻と、大きな角のような触角を備えており、あらゆる物体を溶かす溶解液を口から噴射することができる。

前述の通り地中を自由自在に移動することもでき、この能力と溶解液とを活用して戦闘中であったカニギンを不意をついて捕縛せしめ、バルガイヤーへの帰還後は自ら進んでフランケンカプセルに身を投じ、合身銀河闘士へと変貌を遂げた。


作中での動向編集

ファイブマンを倒し、その基地を壊滅させるという最終作戦を実行に移すべく、ガロアは自らの指揮下にあったアリギンを差し向け、ファイブマンと戦っていた最中のカニギンを拉致。その上で、ドルドラが開発した「フランケンカプセル」にこれら2体の銀河闘士を投入。この妨害スレスレの行動により、完成に至ったのがカニアリギンであった。


既にマグマベースの所在を突き止めていたガロアの命により、出撃したカニアリギンは悪魔のシャボンを利用してその壁を破り、さらに内部機器をも溶解させるのみに留まらず、応戦に及んだファイブマンをも苦戦させるなど強化された能力を遺憾なく示してみせるが、ファイブレッドの機転によって配管のバルブから噴出した気体をモロに浴び、その弾みで基地の外へと追いやられるに至った。


もっとも基地から放逐されたとはいえ、カニアリギンにさしたるダメージはなく、程なくしてドンゴロスが呼び寄せたゴルリン24号に吸収されて巨大化。外部からマグマベースを破壊しようと迫るカニアリギンは迎え撃つファイブロボの超次元ソードをハサミでへし折り、さらにこの混乱に乗じて侵入したドンゴロスらによってスターキャリアの発進すら阻まれたファイブマンを苦戦に追い込んだ。

単身マグマベースへと戻ったファイブレッドの奮闘により、辛うじてスターキャリアの発進とスーパーファイブロボへの合体は可能となったもののそれすらも窮地を打開するには至らず、カニアリギンはスーパーベクトルパンチを地中に潜ってやり過ごした上、足元から悪魔のシャボンを噴出させてスーパーファイブロボを溶解せしめんとするなど猛威を振るった。


が、この間に度重なる幹部達の侵入を跳ね除けたの操縦により、マグマベースが攻撃態勢に転ずると形勢は逆転。マグマベースとスーパーファイブロボが合体したマックスマグマの、怒涛の攻勢の前には自慢の甲殻も俊敏さも用をなさず、マックスストームに続けて繰り出された必殺のダイヤモンドマックスの前に呆気なく散ったのであった。


備考編集

デザインは合身前のカニギン・アリギンも含めて大畑晃一が担当。大畑自身も、「半分ずつになっちゃって可哀想だけど(笑)、怪獣っぽくもあるし」と、お気に入りの一体である旨を後に述懐しているが、他方で「バランス的にカニのボリュームにアリが負けてしまっているのがちょっと気になる」とも語っている。

合身銀河闘士のコンセプトに対し、素直に中心線で綺麗に左右を二分することに当初拘った篠原保に対して、大畑の方は微妙に境界線を崩すことでクリーチャー感を強調しており、カニアリギンについてもこの両者のアプローチの違いが如実に現れたものとなっている。


関連タグ編集

地球戦隊ファイブマン


銀帝軍ゾーン 合身銀河闘士



アリバズーカ:『鳥人戦隊ジェットマン』に登場する敵怪人の一体。蟻をモチーフの一つとした合成怪人の後輩に当たる


爆弾虫サイマ獣ヒルゲムージャ:『救急戦隊ゴーゴーファイブ』に登場する敵怪人の一体。兄弟戦隊を相手に、その本拠地を直接攻め落とす作戦に出たという共通項を有する

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