「ゴルリン○○号!」
シュバリエ「ゴルリン○○号、カモン!」
ゴルリンは、細胞活性エネルギーを放射吸収することによって、自らの体を核にして、銀河闘士を、巨大銀河闘士に再生復活することが、できるのだ!
概要
銀帝軍ゾーンが使役する巨大戦力の一つで、銀河闘士および合身銀河闘士の巨大化に用いられる。
曲線主体ののっぺりとした白色の巨体が特徴で、一見すると潜水服のような無機感の漂う見てくれではあるが、その二つ名からも分かるようにゾーンによって改造されたれっきとしたエイリアンである。
後述する立ち位置から、従来の巨大化担当とは異なり、同型が複数存在しており、劇中では37号までが登場。これらは一体につき10万ドルエンの費用がかかっている事が劇中にて言及されている。
物語後半からは、シュバリエが使役する戦闘特化型の個体「黒ゴルリン」も投入された。
ゾーンが地球に来襲した段階で「1号」が投入されたこと、それにシュバリエが地球における最初の作戦で投入したコオロギンが、自力で巨大化する能力を持っていた辺りから、ゾーンの歴史上においてゴルリンが導入されるようになったのは、ごく最近のことである可能性が一部のファンより指摘されている。
能力
銀河闘士がファイブマンに敗れて瀕死の状態に陥った際、記事冒頭に示した幹部達の呼びかけに応じて戦場へと文字通り駆けつけ(※)、口元から細胞活性エネルギーを対象の銀河闘士に放射することでその身体を吸収。その上で自らの身体を核として「巨大銀河闘士」として再生させる。
ゴルリンによる吸収・巨大化は、銀河闘士がまだ元気な状態でも可能であるため、後述のサイラギンやライオギン、それに正規メンバーではないクイーンキラーのように、本人の意志とは関係なしに吸収・巨大化させ、ゾーンの意のままに操るといった目的で用いられる場合もある。
基本的には各回の作戦を指揮した幹部が、最後の手段として呼び出すのがほとんどであるが、以下のように特殊なケースも存在する。
- ゴルリン6号:サイラギンの吸収を妨害されたため、そのままの姿でファイブロボと戦闘に及んだ。
- ゴルリン12号:コウモルギンを吸収するため召喚されるも、走っている最中に岩石に躓いて転び、頭部を打って失神。結果コウモルギンは爆散し巨大化に失敗している。
- ゴルリン13号:巨大化した銀河植物シドンデモンを身体に巻き付かせ、そのままの状態でファイブロボと交戦。
- ゴルリン17号:アメーバルギンを吸収・巨大化した個体であるが、それより前にグンサーが地球に持ち込んだスターファイブを鹵獲する際にも投入された。
- ゴルリン21号:ライオギンを強制的に吸収して巨大化するも、親友のジーグの説得でライオギンが良心を取り戻したために強制分離に追い込まれた。
- ゴルリン36号:ガロア艦長による強化改造を受け、銀河闘士ではなく建設車両を吸収する事で、巨大ロボット「ビッグガロアン」へと変貌。
ゴルリン6号がファイブロボと交戦した際、口からビームを放っていることからも分かるように、必ずしも戦闘能力が皆無というわけではないようだが、巨大銀河闘士と比べればお世辞にも実戦向きであるとは言い難く、単独で巨大戦に及んだ際にはいずれもあっさりファイブマンに一蹴されている。
また、ゴルリン12号のケースからも分かるように、銀河闘士が完全に息絶えた場合は、ゴルリンによる再生・巨大化も不可能となるが、例外的なケースとして、ゴルリン17号がアメーバルギンを巨大化させた際にはその残骸を吸収して再生巨大化を成功させており、このことから前述のコウモルギンの一件を受けて、生死問わずに効果が発動するように改良されたととも、あるいは元から残骸さえ残れば、再生巨大化できたのではないかとも考えられている。
※ 瞬間移動や転送の類ではなく、毎回必ず「駆けつけてくる」ため、何らかの手段で近くに待機、あるいは格納されていると思われるが、彼らが普段どこにいるのか具体的な描写はなされていない。
一覧
ナンバー | 召喚者 | 吸収対象 | 登場話数 |
---|---|---|---|
1号 | 銀河博士ドルドラ | ガメルギン | 第2話 |
2号 | 銀河剣士ビリオン | トラルギン | 第3話 |
3号 | 銀河博士ドルドラ | ゾウルギン | 第4話 |
4号 | 銀河商人ドンゴロス | コンドルギン | 第5話 |
5号 | 銀河博士ドルドラ | エノキラーギン | 第6話 |
6号 | 銀河商人ドンゴロス | なし(サイラギンの吸収を妨害された) | 第7話 |
7号 | 銀河剣士ビリオン | オオカミルギン | 第8話 |
8号 | 銀河博士ドルドラ | ガガーギン | 第9話 |
9号 | 〃 | カブトギン | 第10話 |
10号 | 〃 | モグラルギン | 第11話 |
11号 | 銀河商人ドンゴロス | トドルギン | 第13話 |
12号 | 銀河博士ドルドラ | なし(コウモルギンの吸収前に転倒して失神した) | 第14話 |
13号 | ガロア艦長 | なし(シドンデモンを全身に巻き付けた) | 第15話 |
14号 | 銀河商人ドンゴロス | ゴキラーギン | 第16話 |
15号 | 銀河博士ドルドラ | クモルギン | 第17話 |
16号 | 銀河商人ドンゴロス | ブタルギン | 第18話 |
17号 | 銀河博士ドルドラ | アメーバルギン | 第19・21話 |
18号 | 銀河剣士ビリオン | クイーンキラー | 第22話 |
19号 | 銀河商人ドンゴロス | カイジュルギン | 第23話 |
20号 | 銀河博士ドルドラ | バツラギン | 第24話 |
21号 | 銀河剣士ビリオン | ライオギン(途中で分離し、元の姿に戻った) | 第25話 |
22号 | ガロア艦長 | コガネギン | 第26話 |
23号 | 銀河博士ドルドラ | カマキラーギン | 第27話 |
24号 | 銀河商人ドンゴロス | カニアリギン | 第29話 |
25号 | 初代艦長シュバリエ | イカタマギン | 第30話 |
26号 | 銀河博士ドルドラ | タヌキツネギン | 第31話 |
27号 | 初代艦長シュバリエ | ワニカエルギン | 第32話 |
28号 | ガロア艦長 | ゴリワシギン | 第33話 |
29号 | 初代艦長シュバリエ | サメジゴクギン | 第34話 |
30号 | 〃 | ヒョウコブラルギン | 第35話 |
31号 | 〃 | サソリナマズギン | 第36話 |
32号 | 銀河博士ドルドラ | サザエマジロギン | 第37話 |
33号 | 〃 | カメレザルギン | 第41話 |
34号 | 初代艦長シュバリエ | ヒルアゲハギン | 第42話 |
35号 | 銀河商人ドンゴロス | テラノTVギン | 第43話 |
36号 | (ガロア艦長) | 様々な建設車両→ビッグガロアン | 第44話 |
37号 | (描写なし) | バラドルギン | 第46話 |
備考
デザインは大畑晃一が担当。巨大化プロセスのアイディアとして最初に提示したのが「死んだ怪人が細胞レベルで復元して巨大化する」というものであったといい、当初はその細胞がバーッと肉付けされていく対象として、骨組み的なものが想定されていたものの、骨組みを操演で動かしてもあまり様にならないなどといった理由から没とされ、結果として「スノーマンみたいなのはどうだろう」という声が出たのが、決定稿に繋がったと見られる。
ちなみに呼んだのが一番多いのはドルドラ(14回)で次にドンゴロス(8回)、シュバリエ(6回)、ビリオン(4回)、ガロア艦長(3回)の順になっている。
関連タグ
コピージャイアント、クダイテスト:いずれもスーパー戦隊シリーズの他作品に登場する、ゴルリンと同様の能力を持つ巨大戦力の後輩達