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宇宙の暴れウルフ・グンサー

うちゅうのあばれうるふぐんさー

宇宙の暴れウルフ・グンサーとは、特撮テレビドラマ『地球戦隊ファイブマン』の登場人物の一人。
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「見たか!銀河棒術の威力。皆まとめてあの世へ送ってやる!」(第19話)


演:日下秀昭

登場話数:第19、20、45、46話


概要編集

宇宙を渡り歩く銀河棒術の使い手。

ファイブマンとも伯仲するほどの実力の持ち主で、武器として普段背負っている長棍を振るう他、片刃のも携えている。強い相手を求めての旅の最中にスターファイブを手に入れ、さらに後述の経緯から地球へと降り立つや、ファイブロボとそのパイロットであるファイブマンに挑戦を挑んできた。


その実力に比例するかのようにプライドも高い方であるが、一方では突如地球に現れた彼のことをゾーンの面々も誰一人として知らなかったりと、実際にどこまで名の知られた存在であるかどうかは疑問の残るところである。

また、スターファイブ入手の経緯を企業秘密としてはぐらかす等、ファイブマンに対してどこか後ろめたいものを持ち合わせてもおり、ファイブマンとの関わり合いを経て彼等にも深く関係する、思わぬ事実がやがて明らかとなるのである・・・。


作中での動向編集

旅の過程で訪れたサイラー星にて、偶然にも遭遇したサイラギンと一戦を交えたグンサーは、彼から未知なる強豪であるファイブロボの存在を知り、これと対決に及ぶべく地球へと向かうに至った。

かくして、その挑戦を受ける格好となったファイブマンと干戈を交え、巨大戦そして等身大戦においても白熱した戦いを演じたグンサーであったが、そこにゾーンが差し向けたゴルリン17号が乱入しスターファイブを鹵獲、これを追いかけたグンサーもまたビリオン率いるエイリアン達によって、銀河皇帝メドーの元へ連行されることとなる。

そのメドーからは「先程の勝負は五分と五分、それは戦ったお前が一番良く分かっているはず」と大言壮語ぶりを窘められながらも、一方でメドーはその自惚れの強さを買ってもおり、グンサーにスターファイブの武器として長槍を与えるという形で力を貸すこととなる。


この新たな武器を引っ提げ、ファイブマンに再戦を挑んだグンサーは、自身の得意とする棒術の腕前を活かしてファイブロボを圧倒するが、ここでアーサーの分析から2体のロボの共通項を把握していたファイブレッドが、単身スターファイブに乗り込むという奇策に打って出たことで、コックピットにてレッドともみ合いになるうちに誤操作でスターファイブが暴走、さらにスターキャリアへと変形して何処ともなく飛び去るという事態が発生してしまう。

とある岩山に不時着したスターキャリアを、なおも取り合おうとするグンサーとはしかし、グンサーの登場でプライドを傷付けられる形となったガロア、そして銀河魔神バールギンの襲撃に遭い、2人まとめて窮地に立たされることとなる。しかし、危機的状況にありながらも両親にまつわる事実を知ろうと、身を挺して自分を助けに入った学の熱い想いに心を打たれたのか、グンサーもまたバールギンの攻撃から学を庇い、彼にスターファイブの素性を明かそうとする。


バールギンの攻撃の効果で石化し、何処かへと飛ばされてしまったがために学に真相を伝えることはできなかったものの、グンサーは石化する間際にスターキャリアへと自らの斧を投げており、そこから伸びた光の糸によって学はスターキャリアに乗り込むことに成功。結果として本来の持ち主であるファイブマンに、スターファイブを託す格好となったのである。


父母の行方編集

消息不明となったグンサーが、再び物語上に姿を現したのはそれから時が下った物語最終盤でのこととなる。

折しもこの時、ファイブマンはスーパーファイブロボが大破に追い込まれ、さらにはこの機に乗じて5人全員の抹殺に乗り出したシュバリエと、彼の使役するイワカセキギンの攻勢により、レッドを除く4人までもが岩に閉じ込められるという絶体絶命の状況に追い込まれていた。変身の解けた学までもが最期を迎えようとする中、これに割って入る形で再来し石化状態から復帰したグンサーは、開口一番学に対し、


「会いたかったぞ、学!お前達の両親は生きている!」


と、星川兄弟が知りたがっていた両親の安否を伝えたのだが、それも束の間学はシュバリエ達によって銀河戦艦バルガイヤーへと連行されてしまったため、グンサーもまたバルガイヤー内部へと潜入、学の閉じ込められたを横取りし彼を救い出そうとする。直後に伸びてきた謎の触手により未遂に終わったとはいえ、結果としてこれが学が窮地を脱する一助となり、ひいてはバルガイヤーに秘められた恐るべき事実の露見にも繋がった。

その後も、シドンの花を狙うバラドルギン、そしてビリオンと相対する学を身を呈して庇ったグンサーは、その際にビリオンの剣を受けて致命傷を負ってしまうも、学や後から駆け付けた4人に対し、彼らの両親が銀河系P16惑星にいることを、そして彼等によって瀕死の重傷を負ったところを助けられながらも、銀河No.1になるという欲のためにスターファイブを無断で持ち去ったことを、残された力を振り絞りようやく伝えるに至ったのだった。


「祈ってる・・・両親と会える日の来ることを・・・!」


過去の自らの所業を悔いながらも、そのおかげで自分達は助かったと学から感謝の言葉を投げかけられたグンサーは、上に示した言葉を最後に遺しつつ遂に力尽きた。その最期を前に、ファイブマンはその死を無駄にしないと決意を固めてビリオンとバラドルギンへの仇討ちを遂げ、そして必ず地球を守り抜くこと、いつの日か両親の元へ会いに行くことを、墓前にて誓うのであった。


備考編集

衣装のデザインは大畑晃一が担当。ガンマンっぽいものや野蛮人的なものなど、4つの案を提示した中から「古代の狂戦士」的なイメージのものが選ばれたという。デザイン段階ではタイツの色を茶色に指定していたものの、実際の撮影に際して青に変更されており、(前述したイメージの)顔がそのままで身体がブルーだとちょっとチグハグだった気がするとのちに語っており、また顔のメイクに対してもどす黒いものよりも、もうちょっと青白いメイクにした方がタイツの色と合ってたのではないかとも評している。

得物の長棍についても、デザイン作業の段階では刀を想定していたものの、孫悟空的なキャラクターであることを反映して後付された要素であるという。


関連タグ編集

地球戦隊ファイブマン

スターファイブ 星川学

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