説明
「地球戦隊ファイブマン」に登場する、ファイブマンの5人をデフォルメしたパペット人形で、文矢と人形劇団の子供たちが制作した。5人はレッドくん、ブルーくん、ピンクちゃん、イエローちゃん、ブラックくんと命名されている。
このほか、ガロア艦長をデフォルメしたガロアどん、銀河闘士カイジュルギンのもとになった人形であるカイジュウどんも文矢たちの手で作られた。
初登場は第23話(タイトルも同名の「5くん人形」)。
ガロアどんやカイジュウどんと共に人形劇で使われていたが、銀河商人ドンゴロスとノッペリ星人の暗躍によりゾーン側に奪われてしまう。そしてゾーン劇場として、銀河戦隊ギンガマンに悪用され、5くん人形が受けたダメージがそのままファイブマンにもトレースされるようにプログラミングされてしまった。
ドンゴロスらに奪われる前、文矢が「ブラックくんが一番強い」と豪語していたこともあるのか、ギンガマンはその中でもブラックくんを集中攻撃し、ファイブブラックに変身していた文矢はそのブラックくんが受けたダメージを自らも受け続ける。その間、「ファイブブラックでいる間だけ、ダメージを受ける」ことに気付いた文矢はわざと変身を解除。するとドンゴロスたちがブラックくんを攻撃していても文矢がダメージを受けることはなくなり、ファイブマンは5くん人形の奪還に成功。最終的にカイジュルギン(=ノッペリ星人)を撃破する。
終盤、5くん人形とガロアどんに魂が宿り、5くん人形はファイブマンの活躍を、ガロアどんはゾーン(特にガロア)の活躍を応援するようになる。
その後の活躍と余談
- 次の第24話「のろ亀忍者」から、最後の登場になった第35話「学の秘密!!」までは、レッドくん、イエローちゃん、ガロアどんが次回予告を担当していた。
第24・31話 | イエローちゃん |
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第26話 | ガロアどん |
第28話 | レッドくん、イエローちゃん |
第29話 | レッドくん、ガロアどん |
その他 | レッドくん |
- 何気に「地球はほがらかじま」というテーマソングがある。曲調はNHKのEテレで放送されている子供向け番組のテーマ曲をほうふつとさせるもので、およそ戦隊シリーズの挿入歌に似つかわしくない曲ではあるが、これもファイブマンの「教育戦隊」としての側面のひとつである。
- レッドくんとピンクちゃんのみだったが、実際に販売もされた。
まさかの復活
前作からの視聴率低下にとマンネリ解消のためのテコ入れとして登場した彼らだったが、
「子供たちの人形劇のために作られた」という設定は良かったものの、「あまりにも幼い子向けすぎる」「戦いのテンポが悪くなる」と必ずしも良い結果とは言えず、また次回予告の方針転換の煽りで出番が減っていたナレーターの出番がさらに減ってしまうというデメリットにも見舞われ、前述の通り35話以降の出番がなくなってしまう。
プロデューサーの鈴木武幸も著書で5くん人形の出演には反対しており、逆効果だったと述べている。
その存在を闇に葬られたかと思いきや、東映公式チャンネルで突如公開された機界戦隊ゼンカイジャーの人形劇「ゼンカイ豆劇場」第8話においてゼンカイジャー達が突如人形になったことに触れられ、原因が『地球戦隊ファイブマンのギアを使用したことで、「大人の事情により、10話程度しか登場できず東映にも視聴者にも30年以上忘れられた5くん人形の恨み」が呪いとなったのではないか』とセッちゃんに言われていた。
(マンネリによる視聴率低下や同じ東映でも同期の『特警ウインスペクター』の方が人気があったことやライバル会社であるタカラが『勇者エクスカイザー』から始まる勇者シリーズという競合作を出してきた為「苦肉の策で生み出した割に評判が悪く黒歴史になっていたのを掘り起こしてきた」という東映の自虐ネタでもある)
しかしながらゼンカイジャーによって存在を思い出してもらった彼らは終盤にサプライズ登場し、ゼンカイジャーに声援を送っていた。
「ガンバレ!ゼンカイジャー!!」
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予告
恐ろしいゾーン劇場の始まりや!人形のダメージはほんまもんにも伝わるんやで。ほれ、ファイブくんをいてこましたれぃ!地球戦隊ファイブマン『5くん人形』。来週も見ないと大損やで。
前後のストーリー
1990年8月3日放映