「デカい奴が出て来たな。究極の超魔力を見せてやる!」
CV:青森伸
登場話:第20話「燃えろ兄弟ロボ」
概要
前回の一件でグンサーとスターファイブにメドーが助力したことを快く思わないガロアが、打倒ファイブマンとグンサーのために送り込んだ刺客。
人物
容姿
緑色の身体に羊のような角をした魔神と言うべき姿を持ち、額と胸部にも顔がついている他、背中にも後光のようなリングがある。ゾーンに与しているが、銀河闘士ではない。
能力
悪魔のようなその外見に違わず「超魔力」と呼ばれる超常的な力の使い手で、木の枝を蛇や相手の動きを封じるリングに変えるたり、念力による攻撃や石化能力、果ては自力で巨大化することも可能と、魔神の名に恥じない多彩な力を持つ。
おまけに3本の角を生やした強化形態も存在するが、スーパーファイブロボによってあっさり撃破されているため、劇中ではその引き立て役の印象が強い。
活躍
スターファイブの是非を巡って争う学とグンサーの様子を窺い、2人がつかんだ木の枝を超魔力で蛇に変える。その拍子に岩山を転げ落ちてしまった2人の前にガロアと共に姿を現すと、超魔力でグンサーの棒を操り、2人を拘束した。
「ガロア艦長、お前のようなどこの馬の骨とも分からぬような者の力を借りる程落ちぶれてはおらんわ!2人まとめて片付けてやる!」と言って2人に襲い掛かり、ガロアと共に足止めをするバールギンだったが、そこへブルー達4人がファイブラスターを撃ちながら加勢に現れたため、ガロアがバツラー兵を送り出すも返り討ちにされてしまう。
一方、メドーはガロアのプライドが傷つけられたことを喜び、「バルガイヤー艦長たる者、そうでなくてはならんのだ」と呟いていた。
その頃、バールギンはガロアと共に4人を追い詰めようとしていたが、そのどさくさに紛れて学と共に拘束されたまま、グンサーはスターキャリアを取り戻そうとする。そんな2人の様子に気付いたガロアが2人を成敗しようとするも、誤って2人を拘束していた棒を切ってしまった。
後始末を自身に任せてガロアが撤退すると、残されたバールギンは超魔力で巨大化。念力でスターキャリアを動かすと、変身が解けた4人諸共、学とグンサーを押し潰そうとし、そのままグンサーをかばった学を岩に押し飛ばしてしまう。
そこへアーサーの操るファイブロボが加勢に登場。パンチを受けて怯むバールギンだったが、相手もその衝撃で転倒。それでも健達4人とアーサーが合流し、改めてファイブロボに乗り込んでバールギンとの戦闘を続行する。
対するバールギンは自身の念力でファイブロボを圧倒し、更に念力でスターキャリアを岩山から引きずり落とす。尚もファイブロボを攻撃するバールギンに対し、両親からの通信を受けてファイブロボとスターキャリアをスーパーファイブロボにすべく、学は単身スターキャリアに乗り込んで起動させようとする。
無論、そんな事をバールギンが許すはずもなく、牽制して来るファイブロボを退けて学を石化しようと攻撃するも、グンサーにかばわれて未遂に終わる。
スターキャリアを学に託したグンサーが石化して宇宙へ飛ばされると、残された学はバールギンの追撃を回避しつつファイブレッドに変身し、スターキャリアへ乗り込む。
そうはさせじと岩山を崩すバールギンだったが、スターキャリアは間一髪で空を飛んで難を逃れ、逆にジエンドカノンで自身を攻撃して来る。
そしてファイブロボがスターキャリアと合体し、スーパーファイブロボになったことで形勢は完全に逆転。上記の台詞と共に強化形態になると、強力な突風で攻撃するも通用せず逆に殴り飛ばされ、ジェットナックルでの追い撃ちに怯んだところに止めのスーパーベクトルパンチを叩き込まれて爆散した。
余談
モチーフは名前から察するに、ソロモン72柱の悪魔であるバアルと思われる。デザインは篠原保氏が担当し、『百化繚乱[上之巻]』では「トーテムポールや神様の像みたいな物をイメージして描いた」とコメントしている。実際のスーツは緑色となっているが、デザイン画の段階では白主体のカラーリング緑色はほんの一部であった。
本作のラスボス・銀河超獣バルガイヤーと名の頭がバで始まる、胴体に顔がある、(担当声優は違えど)声質が似ていることから何かしら関連があるのではという声が上がっているが、詳細は不明。
声を演じた青森氏は『バトルフィーバーJ』にてコブラ怪人やギザ歯怪人、ノロイ怪人と言った怪人の声を演じて以来、11年ぶりのスーパー戦隊シリーズ出演となったが、それ以降の出演はすっかり途切れてしまっている。