「もうじき日が暮れる。今日は何人死ぬかなぁ…」
「貴様等……許さん、絶対に許さん!!」
概要
Case File 11「死闘の町」に登場するロンダー囚人。囚人番号は[8]で、圧縮冷凍年数は不明だが、極めて凶悪な犯行内容から相応の長い刑期を過ごさねばならないだろう。2975年に凶悪事件を起こしたので、少なくとも25年以上服役せねばならないことは確定である。
悪徳殺人医ドク同様、全身が白くて機械的な姿を持ち、頭頂部に紫の珠を頂く後頭部からは螺旋状に角が生えている他、背中のパーツもさながら天使の翼を思わせる形状となっており、まるで白いローブを纏った様な胴体と併せて神秘的な印象を受ける。
だが、そんな外見とは裏腹に本性はかなりの外道。人間の死を楽しむ為だけに催眠誘導装置を開発し、その催眠音波によって某所の都市の住民を操って殺し合わせ、その80%の人命を奪うと言う凄惨な事件を西暦2975年に引き起こしている。
劇中で解凍した人物はやはりと言うべきかギエンであり、30世紀の頃と変わらず自身の装置でニュータウンの住人を殺し合わせ、その様子を見物して楽しもうとした典型的なサイコパス兼マッドサイエンティストである。
ちなみに彼の装置で操られた人間は夜にならないと動かない弱点を抱えているが、これが装置の仕様なのか自身の拘りなのかは不明。
戦闘では剣で戦い、クリスタルゲージで相手を閉じ込めたり、手から電撃を放って攻撃したりする。
活躍
ドルネロやリラに内緒でギエンから解凍されると、30世紀の頃と全く変わらず再び自身の装置で大量殺戮を目論む。
だが上記の通り催眠音波に操られた人間は夜にならないと本格的に行動を起こさず、しかも日中の間に装置の場所をタイムレンジャーに察知されて計画が狂った為、5人をクリスタルゲージに閉じ込めてそのまま装置と共に逃走。
その後改めて装置を仕掛けて人々に殺し合いをさせようとするも、ゲージを破ったタイムレンジャーに場所を察知された挙句、装置まで破壊されてしまう。
自らの愉悦を妨害された怒りと共にゼニットと共にタイムレンジャーを迎え撃ち、イエローに手からの電撃で応戦するが、ベクターハーレーとベクターディバイディングを連続で受け敗北。
直後に上記の台詞と共に左肩から巨大化抑制シールを剥がして巨大化すると、巨大戦ではタイムロボβを電撃で攻撃し、剣で止めを刺そうとするが、タイムフライヤーの攻撃とフライヤーマグナムの射撃を受け、怯んだ所へタイムロボαのプレスブリザードを浴びて敗北。再び圧縮冷凍された。
余談
モチーフは神だが、どの宗教における神かは決まっていない。この事に関してはデザイナーの原田吉朗氏も『百化繚乱[下之巻]』にて、「同Fileが『神との誓い』という事でそれっぽい意匠でまとめているが、『特定の宗教を思わせる物は絶対に入れないで欲しい』とかなり言われた」とコメントしている。
宗教の神様などそういうネタはシャレにならない地雷原だからだろう。
声を演じた清川氏は昨年の『救急戦隊ゴーゴーファイブ』にて墓荒らしサイマ獣ゾンビーストの声を担当していた。次の戦隊出演は4年後の『特捜戦隊デカレンジャー』のアモーレ星人バーチョ(幼体)およびミノロ星人モンテーン博士役である。
関連タグ
未来戦隊タイムレンジャー ロンダーズファミリー ロンダー囚人
ヘルズゲート囚人:同作における同類。ゴウガン自身ヘルズゲート囚人として登場してもおかしくない人物である
アリエナイザー:もし『特捜戦隊デカレンジャー』に登場していればゴウガンもデリートされていただろう。
サーベルシャドー:脚本家が同じ作品の戦隊怪人。占領下においた街の住人達に殺し合いを行わせる大量殺戮計画を行った共通点がある。