「副作用が怖くて、医者ができるか!」
CV:新井一典
概要
Case File 7「ドモン入院中」に登場。
30世紀において切り刻むだけの雑な手術で数十人の命を奪った連続殺人の主犯として恐れられ、圧縮冷凍500年の刑を受けていたロンダー囚人。囚人番号は[41]。
カメラのような形をした機械を被った頭は胸部の窪みに埋まっており、目元にはゴーグルが付いている他、全身も白く機械的な姿をしている。その外見からして種族は機械生命体らしい。
劇中では病院の人間を特殊なガスで洗脳し、杜撰な診察や手術を行って法外な治療費を要求するという悪徳医師ぶりを発揮。手術の際にもチェーンソーで患者を切り刻もうとするしている所から、まさしくその肩書きに違わぬ正真正銘の猟奇殺人犯である。
ただドク自身は30世紀における医師免許を持って医療行為を行っていたらしく、流石に患者全員を殺害していた訳ではない模様。
とはいえ殺人に手を染めただけはあり、「ゆっくり死ねる」毒薬を注射しようとしたり、頭部のカメラから光線を発射したりとかなりの危険性があるのでやはり圧縮冷凍による禁錮500年が妥当な年数なのだろう。
劇中での活躍
30世紀にいた頃と変わらぬリラのあまりの浪費癖により、今まで集めた金銭が減って行く様子に頭を抱えたドン・ドルネロの様子を受け、見かねたギエンによって解凍されて行動を開始。
病院の人間を特殊なガスで洗脳して操ると、杜撰な手術を強行して高額な治療費を吹っ掛ける金儲けを目論む。
折しも2000年の記憶をインプットした事による記憶の混乱でデータ酔いを起こし、入院していたドモンの手術を強行しようとした際、看護婦が用意したメスをあしらって「手術にはこれだ!」と、わざわざチェーンソーを用意する狂人ぶりを見せ付けた。
そしてドモンをチェーンソーで切り刻もうとするが、駆け付けた他の4人に阻止された為にその場は逃走する。
その後、レッドとイエロー以外のタイムレンジャー、特にブルーを苦しめ、ブルーを高所から突き落としただけでなく、全身打撲で悶え苦しむブルーに対して巨大な足で追撃のストンピングを行う。その後「ゆっくり死ねる薬」と称して毒薬を注射しようとする。
全身の大ダメージと巨大な足で踏み潰されて身動きが取れないブルーは注射を近づけられても力無く喘ぐことしか出来ず、まさに絶体絶命であった。しかし残る2人の参戦によって形勢は逆転。レッドとイエローの連携に翻弄された末にイエローのベクターディバイディングで大ダメージを負い、ボルテックバズーカのプレスリフレイザーを浴びせられる。
圧縮冷凍される直前、上記の台詞と共に左肩の巨大化抑制シールを剥がして巨大化すると、巨大戦ではタイムジェットγを頭部からの光線で迎え撃つ。だが、ガンマトルネードとガンマレイザーを撃ち込まれ、怯んだ所へタイムロボαのプレスブリザードを受けて今度こそ圧縮冷凍された。
余談
名前の由来は「ドクター」と「毒」のダブルミーニング。
刑期が発覚している囚人の中では最も刑期の長い囚人である(逆に短いのはエネルギー窃盗犯ウーゴの3年)。
『百化繚乱[下之巻]』にてデザインを担当した原田吉朗氏は、「当初は宇宙開発型のロボットとしてデザインした」とコメントしている。
声を演じた新井は3年前の『電磁戦隊メガレンジャー』にてシロアリネジレ(♂)の声を担当していた。
関連タグ
未来戦隊タイムレンジャー ロンダーズファミリー ロンダー囚人 殺人鬼
ゴーシュ・ル・メドゥ:『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』に登場する邪悪な医者繋がり。
ケウケゲン:『忍者戦隊カクレンジャー』に登場した悪徳医者繋がり。こちらは免許も持たない籔医者なので余計質が悪い。