「俺の耳は10km先の蚊のクシャミでもキャッチできるんだ!」
登場話:第14話「可愛いウソつき」
概要
銀帝軍ゾーンの銀河闘士の1体で、両耳まで翼になった蝙蝠を思わせる姿を持つ。
自称「探索のスペシャリスト」らしく、嘘つきの少女マコを利用してファイブマンの基地であるマグマベースの所在をドルドラと共に探ろうとした。
尚、劇中描写を見る限り、あらゆる物を見透かす透視能力に加え、聴覚も抜群に優れている他、発信機を相手に忍ばせる等、上記の自称が決して嘘ではないことが窺い知れる。また、逆さになって木にぶら下がると言う蝙蝠らしい一面もある。一般怪人でありながら、上司であるドルドラにタメ口を利いている点も見逃せない。
何より彼を語る上で欠かせないのは、「巨大化に失敗して死亡する」という前代未聞の顛末を迎えた事だろう。ドルドラが呼び寄せたゴルリンがすっ転んで脳震盪を起こし、吸収されないまま爆死すると言う最期は今作品の中でも屈指のギャグシーンである。
活躍
「ファイブマンと友達である」と言う嘘をクラスメイト達になじられるマコの元に現れ、ファイブマンの基地を聞き出そうとする。逃げ出そうとしたマコをドルドラがザザと共に捕えると、彼女に案内されて湖の近くにやって来る。だが、自身の透視能力で調べても基地らしい物は何も存在せず、嘘であることが分かると、再び逃げ出すマコを捕える。
折しも湖の傍で釣りをしていた文矢にその様子を発見されると、彼に一本釣りされてしまったために戦闘に突入。ブラックにスピンキックをお見舞いされた上でマコまで保護され、ファイブラスターによる銃撃に怯まされた隙に逃げられてしまう。
だが、文矢が現れたことで間違い無くこの周辺に基地があることをコウモルギンは確信していた。
「何、文矢がさまよってたということは、やはりこの近くに基地があったのだ! 俺は探索のスペシャリスト! 必ず暴き出してやる!」
その後、ファイブマンに保護されて基地に迎え入れられたマコは内部を探検してはあちこちでトラブルを起こし、ファイブマンを攪乱させてしまう。そしてその時に鳴った警報の音を、コウモルギンは持ち前の聴覚でしっかりと捉えていた。
やがてマコが誤ってランドガンマを発進させてしまい、その事で5人から叱責される様子をドルドラ、ザザの2人と共にうかがうと、発信機をマコの靴に忍ばせる。それと同時にメドーもガロアにマグマベース総攻撃の準備を命じた。
だが、マコの是非を巡って健と文矢が喧嘩すると、彼女が2人を止めようとした拍子に靴が脱げてしまい、発信機の存在が明るみに出てしまう。学が発信機を破壊した事でとうとうマコがゾーンのスパイである事実が5人に発覚。彼等の元から逃げて来たマコに対してコウモルギンは改めて基地の所在を尋ねる。ドルドラとザザが現れ、追って来たファイブマンに緊張が走る中、マコはマグマベースの位置と正反対の方向を指差した。そしてコウモルギン達はそれが嘘だと知らず、まっすぐ指差された方角へと向かってしまう。
その後、マコの嘘に踊らされて基地を見つけられない中で現れたファイブマンと交戦になると、ブラックとブルーの連携攻撃に怯んだ所へアースカノンを叩き込まれて敗北。
直後にゴルリン12号を呼び寄せるドルドラだったが、当のゴルリン12号は何と岩につまづいて転倒。頭を地面にぶつけて脳震盪を起こしてそのまま絶命してしまったのだ。そして巨大化できぬまま、コウモルギンは爆散して果てるのであった……。
ビリオン「ゴルリンも、走れば岩に、つまづくか…」
ドルドラ「おのれっ!!」
ザザ「人生色々でございます」
余談
『百化繚乱[下之巻]』にて大畑氏は「脚本に「歳を取っている」という要素があったので、聞き耳を立てる時に耳が伸びると言うギミック等を入れてみた」とコメントしている。
コンドルギン以上の骨格的アプローチが甲殻類的に処理され、同書では「より銀河闘士らしい」と評されている。
声を演じた大山氏は昨年の『高速戦隊ターボレンジャー』でもユーレイボーマの声を演じていた。続く本編第27話のカマキラーギンと第33話のゴリワシギンのワシギン側の声も担当している。
関連タグ
OOオーパ:嘘つき少女が登場するエピソードに登場する戦隊怪人の後輩。
超音波サイマ獣ブローゲン、探索サイマ獣デスタグ:『救急戦隊ゴーゴーファイブ』に登場する探し物繋がりの戦隊怪人達。戦隊メンバーが5人兄弟である点も共通。
コウモリモンガー、コウモリモズー、コウモリシンカ:コウモリモチーフの先輩怪人。
コウモルジン:名前が1文字違いのライダー怪人。モチーフも共通。
ドーラキルケ、ガマグチ法師、怒涛武者、ハッパバンキ、デーボ・カリュードス:諸事情で巨大化に失敗して倒された戦隊怪人の後輩達