「おのれ小僧…喋ってみろ!命はないぞ!!」
CV/村越伊知郎
概要
「仮面ライダー(新)」第3話「勇気だ!コウモリ笛の恐怖」に登場する蝙蝠の能力を持った改造人間。
元日本軍大佐が素体となって誕生したとされており、子供たちの血液からのみ採取される“RHB”の要素を使った特殊な毒ガスの製造を目論み、とある公園の管理人に成り済まして次々と子供たちをその魔手に掛けていった。
『コウモル笛』という名の特殊な催眠音波を出す事の出来る笛を奏でて人間を催眠状態にして操る事ができるほか、両腕の鋭い爪を使った切り裂き攻撃や口から一瞬であらゆる物を溶かしてしまう緑色の溶解液を吐き出すことができる。
人間の首筋に噛みつき吸血行為をおこなって対象者を仮死状態にすることも可能。
また、蝙蝠の改造人間だけあり飛行能力を有しているが、強烈な光に弱いという弱点を持っている。
子供たちを襲った後、人間態である公園の管理人の姿になる所をサトル少年に目撃されてしまい自身の正体を筑波洋=スカイライダーに気づかれてしまうという事態に陥ってしまう。
怒り狂ってサトル少年を自身のアジトへと連行するが、彼の身体には発信機が取り付けられていたため、それを追って攫われた子供たちの救出に来たスカイライダーと激闘を繰り広げる。
だが戦闘の最中、『スーパーライトウェイブ』に怯んで『コウモル笛』を落としてしまったうえ、アジトにあった吸血用の装置もサトル少年に叩き壊され劣勢に陥ってしまう。
その為、得意の空中戦へと持ち込み高所からライダーを地面へと叩き落とそうと試みるも、『セイリングジャンプ』でその目論見は失敗してしまい、最後はその際に一撃を受けて怯んだ隙に放たれた『スカイキック』の直撃を喰らい地面へと叩き付けられ絶命した。
余談
日本軍では士官が上位の階級に進級するためには一定の期間を勤続していなければならず、大佐に昇進するには任官してから概ね二十年はかかるため、敗戦時に大佐だったとすると改造された時の年齢は最も若くても七十代後半には到達していたと思われる。最も高齢の場合、百十歳代という可能性もある。悪の組織に入ってしまうような過激さを持っていたということを考えると、政治やトンデモ思想にかぶれていた昭和初期の将校がその正体であろう。
『疾風伝説』にはコウモリ三兄弟の次兄として登場(兄は死人コウモリ、弟はバーナーコウモリ)。
関連項目
コウモルギン:『地球戦隊ファイブマン』に登場する1文字違いの戦隊怪人。モチーフは共通。