「まだ若い癖にそういう考え方は良くない。」
登場作品『仮面ライダー(新)』
第2話「怪奇!クモンジン」
概要
ゼネラルモンスターが選抜した蜘蛛とスペア人間NO.105(演:団巌)から作りだした改造人間。コードネームもゼネラルモンスターが付けた。
奇怪な呼吸音のような鳴き声を発する。
その態度からゼネラルモンスターに一喝されるが、性格から部下としては信頼されたようで腕試しとしてスペア人間に選ばれた元高校球児の高森真一を拉致するよう命令され、一度は誘拐するもアジトに近づいたスカイライダーを仲間と勘違いして案内したために真一を奪還されてしまい、真一の弟・健二を人質にして真一に自分の元に来るよう要求する。
武器は口からの溶解液と蜘蛛の糸。
最後は自分の糸を投げ返されて雁字搦めになったところをスカイキックを受け、消滅した。
前期OPでは毎回ガメレオジン、コウモルジン、サソランジンと共に登場。
仮面ライダーZXの雑誌展開ではバダンの再生怪人軍団の一人として登場している。
性格
仲間だと思った者や境遇が似ている者にはひたすらフレンドリーで親身である。
スカイライダーと闘う寸前だったアリコマンドたちを「待て待て、よく見ろ。あれが人間か、俺たちの仲間だ」と諌めつつ「いやあ、失礼した。何せ、まだよく知らぬものでな」と非礼を詫びたり、彼の頼みを快く受け入れアジトに案内している。また拉致した真一が自分を見ても驚かなかったどころか改造人間にされると言われても驚かず、自分の命を惜しいとも思わない態度から前述のセリフを言って説教したりした。(真一は志望の大学に入れずに3浪したことで世捨て人のようになっている)
仮に生き延びたとしたら、ムカデンジンあたりの面倒を親身に見たことであろう。
余談
真一に説教するシーン、怪人が説教をするという展開が本放送当時ラジオ番組で話題になったとか。
元々ベースになったスペア人間NO.105が改造手術を受けるのに意欲的だったが、元は破産した漁師という設定から自分の境遇と重ねていたのかもしれない。
改造前の素体である105を演じた団氏は第9話にもプロレスラー・ミスター怪力役で出演した。過去の昭和ライダーシリーズにも何度かゲスト出演している。
真一役の石井茂樹氏は後に『大戦隊ゴーグルファイブ』で青山三郎/ゴーグルブルーを演じた。
登場話のタイトルはもちろん「怪奇蜘蛛男」のオマージュ。
名前は似ているがこの人とは全く関係ない。
関連項目
ディスパイダー・リボーン、屋久島のツチグモ:同じく第2話に登場した蜘蛛のライダー怪人(人型ではないが)。