木霊ムササビ
こだまむささび
『仮面ライダーV3』第37話「怪しの寺ムササビ族の呪い!」に登場するツバサ軍団の1人にしてムササビ型改造人間。
劇中ではあまり触れられていないがベースとなっているのは実に300歳のムササビで、人間の森林開発により住み家を奪われたムササビ一族の怨念を背負っている為に人間に対して激しい増悪を抱いている。
大雪山の噴火に見せかけて人間をムササビに変身させて殺害してしまう猛毒ガスを噴煙に混ぜ込み、それを日本中にばら撒く『ムササビ作戦』の実行を使命とする。
鳴き声は「キァーッ!」
『ムササビの森』と呼ばれるいわくつきの森で自身の能力テストを行った後、デストロン戦闘員を使って実験の再現をツバサ大僧正に披露した木霊ムササビは、大喜びする大僧正から怪人の毒を火山の噴火と共に街中へばら撒き、大量殺戮を行う『ムササビ作戦』の指揮を任される。
丁度そのころ、『ムササビの森』で不可解なムササビの死骸が発見されるという調査を行っていた風見志郎=仮面ライダーV3に作戦の要となる爆破の起爆装置のスイッチ(誘拐した珠シゲルのいとこをつるした綱とつながっており、綱を切るとシゲル達共々起爆する)を押させようと目論むが、V3の卓越した聴力の為に計画は失敗してしまい最後の決戦と突入。
もし作戦が失敗したら死刑とデストロン首領に前もって釘をさされていたために自暴自棄になってV3に戦いを挑み、激しい攻防戦の末、最後は『V3トリプルパンチ』を受け絶命、黒い噴煙と共に白骨へと成り果てた。その骨は人間ともムササビとも到底思えない奇怪なものだった。
『仮面ライダーSPIRITS』では徳島県制圧に参加していた。他のツバサ一族と共に鳴門大橋(1985年に開通したばかり)付近で村雨良を襲い、暗雲のおかげで実力の1/5しか出せないのをいいことに海豹を捕まえたシャチのように4人がかりで甚振って圧倒する。しかし再戦時には特訓の果てに更なる強さを得たZXの敵ではなく、ZX穿孔キックで4人まとめてあっけなく突き破られて全滅した。