「来たなっV3!勝負は外でつけてやる‼」
登場作品『仮面ライダーV3』
第39話「人喰い植物バショウガンの恐怖‼」
CV/山下啓介(第39話)、西崎章治(最終回) スーツアクター/岡田勝
概要
ツバサ軍団第4の刺客であるボルネオ原産の食虫植物「カエンバショウ」(※架空の植物)を元に制作された改造人間。鳴き声は「キキキキーッ!」
カエンバショウは樹液と花粉に毒を持ち、この毒で虫を捕えるという。
デストロンに所属する唯一の植物型改造人間で、ツバサ軍団の一員ではあるが飛行能力を持っているかは不明。
人間を縮小して改造人間用のスペアを多数保存する『保存人間計画』の実行を任されており、自身の体内に流れる毒液を人間に注入し、これに5万Vの電流を流すことで生物を縮小することが可能。
モチーフとなった『カエンバショウ』に擬態出来るほか、植物の蔓のようなムチを武器としており、これを敵に絡めて引き寄せ、手から養分を吸い取る事ができる。(戦闘員達も同様のムチを使用)
また怪力の持ち主であり人間の背骨を簡単にへし折ることもできるという特徴を持つ。
某植物園にて次々に人々をさらっていたが、とある姉弟の姉を拉致したことから、風見志郎に計画を嗅ぎ付けられてしまい、捕えた人間達も全員解放されてしまう。
V3の捕虜となり、少年ライダー隊の本部に連行された戦闘員の処分を命じられ、建物に侵入。戦闘員を始末し、更に立花藤兵衛らをも抹殺しようと襲い掛かるが、追いかけてきたV3との勝負となる。最後はV3の「V3スカイキック」を受け白い煙を噴出しながら溶けるように消滅した。
なお、V3の最終回において再生怪人の1体として登場している。
何故植物モチーフなのにツバサ軍団所属なのか?
「仮面ライダーV3」では、この怪人が登場した39話から42話まで4週連続で前作「仮面ライダー」のエピソードをリメイクしていた。ちなみにこれらのリメイク回を担当した海堂肇は阿部征司Pのペンネームである。
39話は植物型怪人の活躍する「人食いサラセニアン」のリメイクであり、どうしてもツバサ軍団に植物型怪人を登場させねばならなかった。
そこで苦肉の策として怪人のモチーフを葉の形状が羽に見えなくもないバショウにしたと推測される。
元々平山亨Pはフクロウの怪人にする予定だった模様。
サラセニアンのリメイク回だからなのか、バショウガンのセリフは少なく、他のツバサ軍団に比べて大した強さではなかった。
サラセニアン同様に唯一無二のモチーフであり、バショウモチーフの怪人は2021年現在も未登場。
派生作品
仮面ライダーSPIRITSではツバサ大僧正と共に徳島を制圧していた。こっちではテレビで見せなかった飛行能力を用い火炎コンドルやドクガーラ、木霊ムササビと共にZXをボコボコに痛めつけるものの、再戦時には新技「ZX穿孔キック」で四人まとめて瞬殺された。
余談
前述したように植物モチーフの改造人間であるが、「ガン」は鳥類の雁にかかっている、とする説もある。
室内で暴れて家具を壊してしまうことに気を遣ったのかどうかは不明だが、ライダー本部まで自身を追いかけてきたV3に「勝負は外でつけてやる」と言う律儀な面もある。
関連項目
ツバサ一族 デストロン怪人 仮面ライダーV3 バショウ サラセニアン