「敵を知り己を知る事こそ必勝法!筑波洋の力を全て知るまではオレは動かん!」
登場作品『(新)仮面ライダー』
第45話『怪談シリーズ 蛇女が筑波洋を呪う!』~第47話『スカイライダー最大の弱点! 0.5秒の死角をつけ』登場
概要
魔神提督のスカイライダー抹殺の任を受け、ネオショッカーエジプト・スエズ運河支部より来日した、毒アブの能力を移植して制作された、ネオショッカー最強の改造人間の1人。
慎重かつ用心深い性格で、敵の情報を徹底的に分析し、相手の弱点を調べ上げてから、それを元に戦略を練り上げ、実行することにより確実に戦果を上げてきた戦略家で、右腕が猛毒の毒針になっており、これを毒針爆弾として発射し、敵を殺害することが出来る。
本人曰く「敵を知り己を知る事こそ必勝法」の通り、魔人提督の命令でも、敵のすべてを研究、対策し、勝てる見込みがあるまで、決して動かない徹底的な慎重さを見せ、油断や慢心せず、相手の能力を見通しながら、幾度の罠や策を講じる冷静さと自身も自ら鍛え、特訓を積み重ね、新たな技「アブンガースカイキック」編み出す努力家の面を併せ持つ。
また、同胞の戦いに参加せず、観察に徹しているが、同胞の敵討ちを燃やす仲間意識の強い一面を見せる。
主な活動歴
約1年前に来日し、とある村の河川敷で村人を虐殺。その現場へ駆けつけたスカイライダーと対峙した際はまだ情報不足だったため顔見せ程度でその場から撤退。それから1年後に偵察用の小型カメラが装備された「アブカメラ」を使いスカイライダーと同胞たちの戦いを録画。
そこで得られた映像を徹底的に調べ上げ、弱点とその対策を練り上げていった(そのため、全くライダーと戦おうとしない怪人に対して魔神提督は臆病者呼ばわりしていた)。
そして遂にスカイライダーが必殺技「スカイキックを放った直後、0.5秒のごく僅かの時間ではあるがエネルギーが0になってしまう」という弱点を発見し、そこを突いた戦略を練り上げ、遂にスカイライダー抹殺作戦を開始する(この時、作戦内容を聞いた魔神提督の「恐るべきやつよ」との手のひらを返したセリフが印象的)。
そしてスカイライダーが映像分析から1回の戦闘で消費するエネルギーが「10万カロリー」だと計算し、様々な作戦でスカイライダーにエネルギーを消費させ、スカイキックを使用した直後に丁度エネルギー切れを起こすように仕向ける。
頃合いを見計らい、遂に自ら出陣し、スカイライダーが放ったスカイキックを避け、エネルギー切れを起こした直後にアブンガースカイキックを放ち、スカイライダーに瀕死の重傷を負わせ、あと一歩の所まで追い詰めた。
そして最後の止めを刺そうとした際、周りにアリコマンドを配置していたことが仇となり、2発目をスカイライダーに避けられた際、誤ってアリコマンドの1人を誤射し、爆死させてしまう(よく見るとアリコマンドの背中をスカイライダーが手で押しており、スカイライダーがアリコマンドを盾にしているようにも見える)。
その際に発生した爆風エネルギーをベルトのタイフーンが吸収したことにより、スカイライダーのエネルギーが回復するという主人公補正による超展開が起こり、最後は「同じ轍は踏まん!」とばかりに、特訓も何もしないで、0.5秒の死角をつかれた反省から瞬時に編み出した(ようにしか見えない)新必殺技『スカイダブルキック』を受けダムの底へ落下し爆死した。
主人公補正さえなければ確実に勝っていた(はず…)の恐るべき強敵であった。
アブンガースカイキック
アブンガーが対スカイライダーの為に特訓を積み重ねて編み出した必殺技。敵対するヒーローの技をそのまま体得した珍しいケースである。
殆どの怪人たちが自身の性能に頼り過ぎた結果、主人公側がそれに対抗するために特訓を積み重ねたり、必要に迫られ、苦肉の手段としてアイテムなどでパワーアップし、それが敗因となって敗北しているのにも拘らず、敵側がこの手法を使い、主人公をあと一歩の所まで追い詰めるケースのはあまり例を見ない。その事からもアブンガーの恐ろしさが窺い知れる。
なお、名前の由来はスカイライダーのスカイキックで散っていった仲間への手向けとして、アブンガーがスカイライダー打倒の技はスカイキックと決めていたからだが、自身もスカイライダーの弱点を探るために仲間をモルモットとして扱っていたことやアブンガースカイキックを取得するために特訓に継ぐ特訓を重ねてスカイキックをマスターしたアリコマンドという貴重な人材を使いつぶしたことについては突っ込んではいけない。
余談
スカイライダー打倒作戦を実行する際、その対抗策を魔神提督にアブンガーが作戦内容を映像で説明するシーンが有るのだが、そこに特訓に継ぐ特訓を重ねてスカイキックをマスターしたアリコマンドが登場する。
なので「こいつらを量産した方が良かったんじゃないの?」とか、「こいつを使った方が良かったんじゃないの?」とか思ってしまうのだが、よくよく考えると、
①ただの戦闘員であるアリコマンドがスカイキックをマスターするのには時間が掛かりすぎて量産型には向いていない。
②あくまで自身がスカイライダー打倒のための対抗策を身に着けるために用意した特別なアリコマンドだったため、そもそもその発想自体が無かった。
③スカイキックをマスターできる程のアリコマンドの人材が殆どいない。
など以上3つの事が推測され、②の理由はともかく、①、③にだけ関していえば、実際に実行していたとしても計画倒れになる気がしないまでも無い。
もとよりネオショッカー怪人・ドロリンゴが化けた偽スカイライダーもスカイキックを使っていたが威力は本物に遠く及ばなかったので、アリコマンドが体得したスカイキックもフォームが似ているだけで威力は大したものではない可能性も高い。仮に量産できたところでさほどの戦力にならなかったかもしれない。
第45話にてヘビンガーが利用した白蛇の飼い主・白川妙子について谷源次郎がアブンガーに殺された犠牲者を調べる際に使用したファイルの次ページにオオカミジンが記載されている。オオカミジンの次にアブンガーが日本に来ていたのか、それともオオカミジンが暴れていた地域の近くでアブンガーが白川妙子を殺したのかは不明。
また、アブンガーは1年前からスカイライダーをライバル視しており、この時点で既に強化スカイライダー(パワーアップ後)だったので、ライダーはかなり長い間ネオショッカーと戦っていた事になる。
関連タグ
虻の怪人