「私はもう二度と可也には会えない…私は二度と改造人間を作らせないよう、ゼネラルモンスターを倒す! 」
登場作品:『仮面ライダー(スカイライダー)』 第4話「2つの改造人間 怒りのライダーブレイク」
概要
ゼネラルモンスター曰く、誘導型改造人間という全く新しい改造人間で、首にかけてあるネックレスからの指令で動き、その間の自我を持たない。
武器は頭からの毒液と左手から放つ毒針、かみついた相手を溶かすことも可能。
ネオショッカーに従わない者や邪魔になる者を抹殺するのが使命で、ロボット工学の本田教授を殺害した後、「人類生存学」を唱える城北大学の石渡教授の抹殺に向かったが、一度目は突然駆け寄って来た妹の可也を振り払ったために可也が泣き出し周囲が騒ぎになったため中止。二度目は可也から事情を聞いたスカイライダーと教授に成りすました志度会長により作戦は失敗。ペンダントを破壊され元の姿と自我を取り戻す。
改造され妹の可也の元に戻れないと悲観する美也だったが、自身も改造人間・仮面ライダーであることを筑波洋が明かしたことから可也と向き合う決心をし、再会するもつかの間、実はゼネラルモンスターによってペンダントが破壊されても数時間後に怪人化するよう脳改造されており、怪人化してしまう。
ゼネラルモンスター曰く元の怪人になって再びライダーと戦うことになるとのことだったが、脳改造が不完全だったのか、あるいは洋の説得や妹への思いが勝っていたのか、ライダーとは再戦せずに怒りをゼネラルモンスターに向けて倒そうとアジトに向かうも、アリコマンドが放つボウガンを次々と受け、駆け付けたスカイライダーの前で元の美也の姿に戻ると妹を託して消滅する。
怒りに燃えるライダーとの直接対決でゼネラルモンスターは追い詰められ撤退、アジトも破壊された。しかしネオショッカーは次なる作戦を計画していた。
余談
初代opではクモンジン、ガメレオジン、コウモルジンと共に登場。
劇場版では怪人二世部隊として登場している。
これまでライダー同様に組織に無理やり改造された改造人間はいくつも存在するが、改造後の怪人の苦悩を描いた話はイソギンジャガーくらいしかなかったりする。
いまわの際に妹のことを託した美也だったが、妹可也のその後については触れられていない。今だったら可也が洋に引き取られレギュラーになるか、美也が電波人間タックルよろしくライダーと共に戦う相棒ポジションになっていたかもしれない(昭和シリーズで、ライダーの敵役から寝返ってサポート役にまわった例としてはモグラ獣人や霞のジョーがある)。
人間態の上村美也役を演じた里見和香氏は、翌年の仮面ライダースーパー1で石油の採掘国の王子の婚約者役を演じており、こちらは対照的にハッピーエンドになっている。この話はスーパー1の第4話であり、偶然にも違う物語だが同じ話数になっている。
関連項目
さそり男、スコーピオンイマジン:同じ生物モチーフで口の形が似ている
ゴ・ザザル・バ、スコーピオン・ゾディアーツ、サソリオーグ:平成以降の仮面ライダーシリーズに登場したサソリモチーフの女性怪人達だが、こちらは完全な悪役。