「卑怯結構!この子はな、コブランジンの殺人軍団のために人質に取ったのだ。」
「地上最強の殺人軍団だ、ではまた会おう」
登場作品『仮面ライダー(新)』
第9話「コブランジンの殺人軍団」
CV/辻村真人 人間態(演:中屋敷哲也) スーツアクター/赤坂順一
概要
左手のコブラから出す溶解液と毒蛇を使役する能力を武器とするネオショッカーの怪人。
コブラ独特の臭気があるらしく、格闘能力も非常に高い。
目の周りに鱗がついたサングラスの男に化けて、コブラ催眠という術を格闘技各界のチャンピオンにかけて、彼らをスカイライダー打倒のための殺人軍団に仕立てようとする。
プロボクサー・パンチャー鈴木やプロレスラー・ミスター怪力などを次々に洗脳、そして筑波洋の空手の師匠三好良一もその標的に選び、道場破りをするも三好にはコブラ催眠が聞かなかったため撤退。三好の息子良次を誘拐・人質にして軍団に引き入れようとする。
(洋の事は知らなかったようで、道場破りの際に戦いを挑まれても意にも介さず、ネオショッカーの一員ではと言われて初めて対戦した)
三好親子を助けに駆け付けたスカイライダーに殺人軍団をけしかけるも、ライダーと三好に軍団は破られ、最後はスカイキックを受け爆死。殺人軍団にかけられた催眠術も解けた。
ナレーション「三好先生にも仲良しの良次少年にも仮面ライダーは今一つの名前を教えられない。しかし、それでいいと仮面ライダーは思った」
余談
この回からネオショッカー怪人の最後が爆死するようになる他、次回予告を洋が担当する、ゼネラルモンスターが昇格して服装と左手が変わる、ネオショッカー大首領が毎回指令を出さなくなる、といった変更点がみられる。
洋とは迫力あるアクションを見せた人間態を演じた中屋敷氏はスカイライダーをはじめ、1号~ZXの歴代ライダー(ライダーマンとアマゾンを除く)を演じた方。そのためか人間態でライダーと戦うことはなく、ライダーが登場するとすぐに正体を見せた。
三好を演じたのは仮面ライダーxでのキクロプス人間態や、アマゾンでのゼロ大帝を演じた中田博久氏。眼力を武器にする怪人に(表向きの)首領なら催眠術にかからないわけだ。
殺人軍団の中にいるプロレスラー・ミスター怪力を演じた団巌氏は第2話でクモンジンの素体であるスペア人間№105号役として出演している。
同じく殺人軍団の中にいる世界チャンピオンのプロボクサー・パンチャー鈴木の所属するジム・「角海老ボクシングジム」(角海老宝石ボクシングジム)は実在するジムで、世界チャンピオンを5人(2024年現在)輩出しているが、放送当時はだれもいなかった。
(最初の選手は1984年にWBC世界フライ級を獲得した小林光二。記事のある選手では小國以載選手が現役で在籍。)