「ネオ・ショッカーの科学者達よ」
「アリコマンド兵士達よ、そしてドクロ暗殺隊の隊員達よ」
「我は暗黒星雲の帝王にしてネオ・ショッカーの大首領なるぞ」
「これより我自ら地球侵攻の命令を下す。地球をネオ・ショッカーの支配下に置くのだ‼」
CV:納谷悟朗
スーツアクター:石塚信之
概要
デルザー軍団壊滅後、4年間のブランクを経て現れたショッカーの残党により結成されたとされる悪の秘密組織・ネオショッカーの支配者。
一説ではデルザー軍団大首領の本体が成長した姿ともされるが、真実は定かではない。なお、彼もまたバダン帝国の支配者バダン総統(大首領JUDO)の先兵だったことが後に判明することになる。
普段は決して姿を見せることなく、自身は魔神湖の地底奥深くに建造したネオショッカー神殿の奥に身を潜めている。
また、部下を信頼しているのか滅多に自らが直接命令を発することはないが、基地内部にあるネオショッカーのシンボルマークに設置された赤い巨眼を輝かせて指令を下す場合もある。
第38話「ありがとう神敬介!とどめは俺にまかせろ!!」にて大神殿に設置された巨大な魔神像から出てきた巨大な舌や第52話「洋の父が生きていた!改造人間FX777(スリーセブン)とは?」で腕だけを見せたりとその正体の鱗片を見せ始め、続く第53話「魔神提督の最期!そして大首領の正体は?」にて遂にその全身像が露わになった。
その正体はB26暗黒星雲から地球侵略のためにやって来たドラゴン型巨大宇宙大怪獣。
その姿からは想像もつかないが地球言語を話せるのはもちろん、ネオショッカー最終作戦である地球上の全ての酸素を消滅させる酸素破壊爆弾を使用した(無論そのまま使用すれば自分達も死んでしまうため、その対策も怠ってはいない)V作戦を立案する等々、高い知性を持ち合わせている。
ネオショッカーの当初の目的は「来たるべき食糧危機に備えての不要な人口の削減」であったが、これは実際のところ、邪魔な人類を根絶やしにして地球を楽に支配するための口実であった可能性が高い。
人間の耳が好物らしく、第43話「怪談シリーズ 耳なし芳一 999の耳」でスカイライダーのせいで永延と地球侵略が遅れていることに怒り心頭の首領をなだめるため、人間の耳をせっせと収集する作戦が実行されたり、第52話では(どこから掻き集めたのか不明だが)千人の人間の耳が献上されている(ただし、この回では怒りが頂点に達していたため、流石に受け取ろうとはしなかったが…)。
また、過去に洋太郎博士共々拉致した筑波洋の母である寿子を奴隷として自分の身の回りの世話やスカイライダーにより日本制服の作戦を邪魔されるごとに八つ当たりの対象としてこき使っていた他、
自分達に協力しない洋の父・洋太郎博士を見せしめに冷凍刑に処し殺害後、「父は生きている」と虚偽の情報を吹き込み、戦意を喪失しかけたスカイライダーを抹殺寸前に追い込んだ事もある。
上記のように性格には狡猾さや器の小ささが目立つものの、戦闘能力に関しては幻術で2号とストロンガーを翻弄したり大きな地震を誘発する能力の他、その巨体に相応しく長い強靭な尾っぽや踏みつけ攻撃、鍵爪を併用した剛腕の一撃、(怪獣のお約束である)口から吐き出す強力な火炎攻撃で8大ライダーたちをも翻弄する。さらに背中に生えた羽で羽ばたくことにより飛行する能力も兼ね備えており、単なる戦闘力だけで言えば歴代悪の秘密結社の首領の中では岩石大首領やキングダークに並んでずば抜けて高い。
さらにライダー達の必殺技を一斉に浴びても怯むどころか平然としているなど不死身とも疑われるような強靭な生命力の持ち主だが唯一、右足の裏のみが弱点であり、ここを攻撃されると急激に弱体化してしまう。
最終回にて地球上の全ての酸素を消滅させる酸素破壊爆弾を使用したV作戦を決行し、洋を除く7大ライダーの攻撃にもビクともしない強大さを見せつけるが、命と引き換えに大首領の弱点を伝えた母の遺言を組んで駆けつけた筑波洋=スカイライダーにボウガンで右足の裏を攻撃されると急速に弱体化、そこへすかさず7大ライダーが放ったライダーキックを次々と受け瀕死の重傷を負い倒れる。
最後の力を振り絞り、酸素破壊爆弾と共に上空で自爆して全地球人類とライダーたちを道連れにしようと図るが、8人ライダーのエネルギーを結集させたセイリングジャンプによって安全圏である宇宙に飛ばされ失敗、酸素破壊爆弾の爆発に巻き込まれ大爆発、絶命した。
派生作品
仮面ライダーSPIRITS
仮面ライダーSPIRITSにおいてバダン帝国総指揮官「暗闇大使」がバダン総統(大首領JUDO (ジュドー)/スサノオ)より与えられし能力「時空魔法陣」により魂の無い傀儡として復活。
北海道の制圧を担当していた配下の再生怪人軍団がほぼ壊滅し、勝利の余韻で気が緩んでいたSPIRITS隊やグレゴリオ・バレージの前に突如として飛来。直ちに襲い掛かるが、再生怪人軍団の活動拠点となっていた摩周湖に彼の姿がなかったため、警戒を怠らなかったスカイライダーに阻止され、弱点である右足の裏に“スカイ大回転スカイキック”を受け「バダンは幾重もの策を張り巡らし、必ず大首領JUDOの復活を成し遂げて見せる」との捨て台詞を残し、爆死した。
仮面ライダー(漫画)+仮面ライダーEVE
かつてライダー達に滅ぼされたことが語られていたが、ゴット・ショッカーことショッカー首領が完全復活を遂げたことで蘇る。本作においては岩石大首領共々ただの傀儡であったことが明かされた。
元々はショッカーミュージアムの大ホールで恐竜(地の文でも「翼がある恐竜などいるはずがない」とネタにされている)化石を模したロボットとして展示されており、首領の意思によって鉄人28号のように無線で動いていた。しかし首領が「種子」を取り込んで復活すると突如として受肉、元のドラゴンの姿を取り戻した。以降はゴットショッカーの乗り物として東京上空を跳び回り、手当たり次第に町を破壊して回った。
その圧倒的な巨体は自衛隊の攻撃や仮面ライダー達のライダーキックを受けてもビクともしなかったが、10大ライダーのライダーシンドロームを受けて仮面ライダーガイアへと進化した門脇純の最後のライダーキックを受けてゴットショッカーが消し飛ぶと、後を追うかの如く全ての肉が朽ち果て、残った骨も地面に叩き付けられて完全破壊された。
なお、白骨ロボットは後の『仮面ライダー大戦』に登場する骸骨恐竜(バダン首領)と酷似した姿であることも追記しておく。
S.I.C. HEROSAGA DECADE EDITION オーズの世界
ショッカー首領(ライダーロボ)の傀儡として復活。同じく復活したキングダークや岩石大首領、骸骨恐竜と共に街を蹴散らしたが、鎧武の世界から飛ばされてきた仮面ライダー斬月・真/呉島貴虎率いる黒影トルーパースイカアームズ部隊の特攻により全滅に追い込まれた。
本編ではネオショッカー首領と誤記されている。
『HEROSAGA MASKED RIDER DEN-O ロスト・トレイン』
スカイライダーが消滅した1980年に原作と同じ酸素破壊爆弾を爆破させる作戦を展開しようと目論むが、8人ライダーの代打として電王らをはじめとする平成ライダー8人が集結。
巨体と火炎でライダー達を苦戦させるが、居合わせた谷源次郎のアドバイスで足の裏が弱点だとバレてしまい、俺の必殺技パート2と7人同時のライダーキックを浴びて昏倒、ブレイドジャックフォームでも追いつけないほどに上空へ逃げるが、ディケイドの操縦するデンライナーの体当たりで気球を手放してしまい、更に遥か上空へ運び去られた。
手放した気球はブレイドによって回収された為、事なきを得た。
響鬼からは太古に地球を訪れた大首領の姿を見た人々が西洋のドラゴン伝承を考えたと推測され、モモタロスには暗黒星雲の帝王の異名を『ウンコクサイの帝王』だと聞き間違えられた。
関連タグ
ボッコワウス:体の一部の弱点を突かれて倒されたスーパー戦隊の敵組織の首領つながり。ネオショッカー大首領と同じく、主人公の両親を捕らえていた。