概要
映画『クレヨンしんちゃん』第3作。
原作漫画あり劇場用作品では最終作であり、原作漫画は第11巻に収録されている。
作風に関しても前2作以上に異なっており、原作がファンタジー要素の強い作風なのに対し、劇場版はSF色が強く、キャラ設定も真逆である。
あらすじ
未来のタイムパトロール隊員であるリング・スノーストームが、タイムマシンに乗って時空間をパトロールしていたところ、戦国時代に何らかの異変が生じていることを感知。調査に向かう彼女だったが突然、謎の時空魚雷の強襲に遭ってしまう。なんとか攻撃を振り払うも不時着した場所は、作中で「現代」に当たる野原家の地中深くであった。
タイムマシンの故障により身動きも取れず、タイムパトロールと連絡も取れないリングは、地中から緊急非常用のマイクロマシンを使い、野原家のペット・シロの体を借りて、野原家の3人とコンタクトをとり、戦国時代に何らかの異常が発生している事を伝え、共にその原因と解明に向かうことに。野原一家3人は万能ジャージ(タイムスーツ)に着替え、緊急用の3人乗り球体型タイムマシン(使い捨て)に乗り込み、16世紀の戦国時代へとタイムスリップする。
ゲストキャラクター
リング・スノー・ストーム(CV:佐久間レイ)
30世紀のタイムパトロール隊員。
時空間を航行中、何者かの襲撃を受け20世紀末(恐らく劇場公開年の1995年)の野原家の地下にタイムスリップしてしまう。
にっちもさっちもいかなくなり、現地の哺乳類に助けを求めるも、運悪くシロに接触用の機械を撃ち込んでしまう。
戦国時代パートではシロを通じてしんのすけ達をサポートするが、クライマックスの平成時代パートでは本人がしんのすけ達をサポートする。
ゲーム『激アツ!おでんわ~るど大コン乱!!』のキャラクター図鑑では、“吹雪丸の遠い子孫”と記されている。
(リング・スノーストーム→輪(丸)・吹雪→ひっくり返して吹雪丸)
野原一家が戦国時代で出会った15歳の剣士。
雲黒斎によって妹を拐かされ(誘拐)、さらには自身の住処たる春日城を滅ぼされており、打倒雲黒斎を誓い旅をしている。
剣の腕はなかなかのもので、愛馬『エンジ』に乗りながら敵を蹴散らすほど。
雲黒斎 / ヒエール・ジョコマン(CV:加藤精三 / 富山敬)
今作の悪役。ドラえもんで言うところの時間犯罪者。
名刺の肩書きには歴史トレンド・クリエーター&文化人と書いてある。
正体を表した後は璃々と子供じみた言葉遣いで得体が知れないも、妨害するものは容赦なく殺すと公言するなど腹黒い。
反面ただ殺すだけには飽きたらず、敵をいたぶってトドメを刺す事を好むなど性的サディストの気もある。
ナルシズムも相当なもので洗脳した人達には自身を『親愛なるヒエール・ジョコマン大統領閣下様』と呼ばせている。
ちなみに劇中には自身の自画像も出てくるが、かなり美化しており、本人のそれとは似ても似つかない。
詳細は独立記事へ。
雲黒斎の部下。
痩せ身で女をはべらせているが、好戦的な性格。
吹雪丸の母親を斬った人物でもある。
フリードキン・珠死朗(CV:玄田哲章)
雲黒斎の部下。
怪力の持ち主で刀も通らない兜を着た巨漢。
太い刀と千人殺しという銃を用いる。
中の人は他にも『電撃!ブタのヒヅメ大作戦』の筋肉。アクション仮面を演じている。
雲黒斎の部下である紅一点。そして本作のトラウマ要員。
雲黒斎を盲目的なまでに慕い、かなり嫉妬深い。しんのすけからも初見で「キレイだけど性格悪そうなお姉さん」と言われている。
人を玉にする能力を持っている。
中の人はTVシリーズで桜田もえ子(ネネちゃんのママ)を演じている。
注意事項
サブタイトルでもある雲黒斎を妙なところで区切ってはいけない。
ちなみに戦国時代モチーフの国民的作品にも同名のキャラがいる。
関連イラスト
関連項目
アッパレ戦国大合戦…本作とは別の事情で野原一家が戦国時代にタイムリップする。
ブリブリ王国の秘宝←前作 次作→ヘンダーランドの大冒険