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アッパレ戦国大合戦

あっぱれせんごくだいかっせん

映画クレヨンしんちゃん第10作『映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』のこと。
目次 [非表示]

歴史を変えるおバカ参上!


概要編集

クレしん映画第10作。2002年4月20日公開。


ヘンダーランドの大冒険』、『オトナ帝国の逆襲』と並ぶ傑作と名高く、クレしん作品で唯一実写化されたほどの人気を誇る。(ただし忠実な実写ではなく設定を借りているのみで、野原一家は出て来ないためクレしんシリーズにも数えられない)


2002年度文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞

2002年度日本インターネット映画大賞・日本映画作品賞

2002年 第7回アニメーション神戸個人賞

第57回毎日映画コンクールアニメーション映画賞

東京国際アニメフェア2003・劇場部門優秀作品賞

東京国際アニメフェア2003・個人賞部門監督賞

第22回藤本賞


※これらは、一連の『クレヨンしんちゃん』のシリーズにおいて初めての公式の受賞である。


第3作『雲黒斎の野望』と同じく時代劇だが、SF要素の強いアクション活劇だった『雲黒斎』に比べれば本作は純粋な時代劇として描かれているのが特徴。クレしん特有のギャグはあるものの全体的には控え目で、野原一家がタイムスリップしたり現代に戻る要因や瞬間が曖昧になっている他、作中では文献調査や時代考証が徹底された描画がなされており、映像資料としての正確性も強く持っている。


クレしん作品では珍しく明確な敵組織とバトルがない物語(あえて言うなら終盤で春日家と合戦を繰り広げた大蔵井家だが、野原一家にとっての敵ではない)でもあり、公開当時は折りしも2001年米国同時多発テロとその後のアフガン戦争による対テロ戦争が世界を覆い、不穏な空気が日本にも漂っていた時期で、昔の時代とは言え明確に「戦争」を題材とした作品でもある。また、作中では明確な「人の死」が描写されており、合戦場面でも(出血しない等は配慮されているが)特に子供向けの表現の緩和はない。


特にラストシーンの結末はこれまでの映画と違い純粋なハッピーエンドではなくあまりにも無情で物悲しく、恐らくはクレしん作品で最も有名な幕引きであろう。このシーンはテレビ局や広告代理店などから猛反対を受けたが、原作者の臼井氏が許可を出した事で事なきを得たという。


あらすじ編集

ある夜、野原一家は全員そろって美しい着物姿の女性が出てくるを見た。次の日、野原家のシロを掘り出し、その中からは「おらてんしょーにねんにいる ひめさまちょーびじん」と書かれたが出てくる。その文面を見てを閉じ、夢に出てきた女性に思いをはせるしんのすけだったが、目を開けた瞬間に戦国時代タイムスリップしてしまった…。

そこは戦場。彼が出会ったのは井尻又兵衛由俊という侍。恩人として、助けてもらった恩として、暫くしんのすけは彼の元に預けられる。

一方現代では姿を消したしんのすけの安否を心配してひろし達が捜索願いを警察に出す騒動が起きていた。ひろしはしんのすけの字で描かれた手紙と、図書館に置いてある歴史資料の中に「野原信之介」の名を見たことで息子がタイムスリップした事実を確信。みさえ、ひまわり、シロを伴い戦国時代へ突入。

大昔の春日部である「春日」を舞台に、野原一家と又兵衛を待ち受ける運命やいかに…


ゲストキャラクター編集


余談編集

  • 又兵衛の中の人野原家の父と同名の国民的オヤジを演じており、中の人的には図らずも国民的父キャラ同士の共演となった。ついでに屋良氏は本作以前にも劇場版第2作にも出演している。
  • TVシリーズから登場するレギュラーキャラクターは野原一家とかすかべ防衛隊のみで、劇場版ではふたば幼稚園教諭達が誰も登場しない初の作品である(厳密には高倉園長は1カットだけ登場するが台詞は無し)。
    • そのかすかべ防衛隊も本人達の出番は序盤のみで、これと言った活躍は無い。その代わりとしてタイムスリップをした後は彼らのご先祖様らしき人物(かずまねねおおまさぼうしち)が代替として登場している。因みに性格は現代の本人達と正反対だが、本性はほぼ同じ。
  • その後、2009年9月4日、『BALLAD 名もなき恋のうた』と連動したエピソード「恋の戦国メモリーだゾ」が放映された。同映画で主演を務めた[草彅剛]]と新垣結衣がゲスト声優として出演している。内容は現代が舞台だが、本作の後日談とも言えるストーリーとなっている。

関連項目編集

BALLAD名もなき恋のうた(本作を元にしたリ・イマジネーション作品)


オトナ帝国の逆襲←前作 次作→ヤキニクロード

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