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オトナ帝国の逆襲

おとなていこくのぎゃくしゅう

映画クレヨンしんちゃん第9作。
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「とうちゃん、オラがわかる?」(しんのすけ

「ああ・・・・・・ああ!」(ひろし

概要

 21世紀最初の作品として公開されたクレしん映画第9作。監督原恵一

  • 第三十三回星雲賞メディア部門参考候補作選出。
  • 第23回ヨコハマ映画祭日本映画ベストテン第8位。
  • キネマ旬報オールタイムベスト・テン アニメーション部門7位。
  • 日本のメディア芸術100選アニメ部門選出。
  • 日本オタク大賞2001オタク大賞受賞。
  • 雑誌『映画秘宝』2001年度映画ベスト10で1位獲得。(洋画・邦画全て含めた総合ランキングで1位を獲得した邦画は2015年度現在、この作品のみ)

…という経歴からわかる通り、クレしん映画でも断トツの名作と名高い。20世紀への哀愁、野原一家の絆など、どの世代が見ても心打たれる演出とシナリオを有する傑作。
大人からは懐かしく、子供からは新鮮な昭和ノスタルジーを題材にしており、往年のギャグ名台詞も数多く登場している。
本作に出演した有名人は小堺一機関根勤で、持ち前のモノマネを駆使して名台詞を再現した。

あらすじ

2001年日本全国で「20世紀博」というテーマパークが開催されていた。みさえやひろしは子供時代を思い出してわくわくするが、連日連夜付き合わされるしんのすけは辟易していた。日本では狂ったように20世紀ブームがはびこり、テレビも古い番組の再放送だらけになる。そんなある日、20世紀博から「明日、お迎えにあがります」というメッセージが放送された。
翌日、春日部中から大人たちの姿が消えた。大人たち(高校生含む)はしんのすけたちのような小さな子供の記憶を失い、幼児退行したかのごとく遊びほうけていた。そして20世紀博のオート三輪が突如としてあらわれ、大人たちはみなそれに乗り込み20世紀博へと向かっていった。
20世紀博の開催者であるケンチャコは、「なつかしいニオイ」を使って未来を放棄し、永遠に昭和の時代に生き続けようとする計画「イエスタデイ・ワンスモア」を実行していたのだ。
子供達も20世紀博に幽閉し、再現された昭和の時代に取り込もうとするイエスタデイ・ワンスモアに対し、かすかべ防衛隊は大人たちを救い出し明日を手に入れるために戦いを挑む。

大人達の異様さ


ネタバレが含まれます!




先述したように大人達が幼児退行したかのような描写があるが、特にひろしがいた万博のシーンはしんのすけの視点から見て考えた場合、しんのすけが必死に説得していたのも無理もない事が読み取れるのである。
それはひろしが涙ながらに我を取り戻した際の部屋の状況にあり、『薄暗く万博のミニチュアとはお世辞にも言えないハリボテがならんだ部屋』『その中で幼児退行している父親の姿』を目の当たりにすればさすがのしんのすけでも愕然とするであろう。シーン自体はひろしの幼少期の記憶の中にしんのすけが入ってきたように描かれているが、現実的に考えると異様としか言い様がないのである。
この事はひろしが我を取り戻し、みさえを見つけた際の様相で第三者には異様に見えている事を実感したからである。

テーマとなる昭和ノスタルジーの欠点

ケンとチャコが画策する昭和時代への退行は表面的には現代への絶望による古き良き時代に戻す計画であるが、昭和ノスタルジーという古き良き時代的思考は大抵はその時代の負の面が表に出てこないか無視される事が多い。
激動の昭和と呼ばれたこの時代は昭和初期の世界恐慌・世界大戦ならびに太平洋戦争を通り、高度経済成長の一方での公害発生や過激派の暗躍等による社会問題といった負の一面も同時にあった事は周知の事実である。
勿論、この時代の負の遺産は平成の世になっても未だ引きずる問題となっているのも少なくはない。
「イエスタデイ・ワンスモア」は一種のディストピアとも考えられる為、どこかでしわ寄せが来て古き良き昭和を維持できなくなるのも否めない。
既に終わった昭和時代をいくら再現しても、所詮は真似事なのである。
そして現実から目をそらし未来を見捨てた大人達のエゴは、未来を信じるしんちゃん達のガッツの前に敗北するのである。

関連項目

クレヨンしんちゃん クレしん映画
昭和 20世紀 21世紀 ノスタルジー 昭和レトロ
20世紀少年:何となく似ている作品

嵐を呼ぶジャングル←前作 次作→アッパレ戦国大合戦

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