概要
正式なタイトルは『プロジェクトX~挑戦者たち~』。
戦後、日本の高度経済成長期において、人知れず努力を尽くして涙を流し、あるいは命を懸けて日本の繁栄を支えてきた人々の物語を紹介するドキュメンタリー番組。
当時失われた10年と言われだした頃であり、懐古心もあって高視聴率を記録した。フェアレディZやロータリーエンジンの開発秘話、あさま山荘事件における機動隊の活躍など名エピソードが多い。若い世代でも、この番組をきっかけに昭和時代の出来事や工業製品を知った人は多いはずである。田口トモロヲの淡々とした独特のナレーションも有名。
中島みゆきが手がけた主題歌「地上の星」「ヘッドライト・テールライト」も大ヒット曲となり、紅白歌合戦にも出場。番組内でも取り上げられた黒部ダム内部で歌唱し、生中継を行った。そして歌詞を間違った。
ウォシュレット開発秘話をコメディ調に描いたエピソードなど、演出への評価も高かったが、それが高じたやらせや誇張が多分に含まれていたのも事実であり、約190回のうち、少なくとも7回のエピソードで事実と異なる演出が行われたと抗議を受けている。
2005年5月に放送した大阪府の工業高校の合唱部をテーマにした回では、事実を大きく歪曲され、どうしようもない底辺校として紹介されたことで卒業生からの批判が噴出。
これが決定打となり、同年12月に打ち切りとなった。
その後もたまにバラエティ番組などでパロディにされることがある。
そして2024年4月から、『新プロジェクトX』というタイトルで復活する事になった。1990年代以降の日本を題材とする。
pixivでは番組そのものに関するイラストや同番組を元ネタとしてパロディ化したイラストに付けられるタグとなっている。