「ロボ、でも父ちゃん。」
概要
映画クレヨンしんちゃんシリーズ第22作目。
キャッチコピーは
「ロボ、でもとーちゃん」
「親父力(オヤヂカラ)、全開!」
「しんちゃん映画史上、最もアツイオヤジの戦い。全国のお父さん、そして家族が涙する!」
22作目にして初めて野原ひろしをメインに置く。
「父親のあり方と家族との絆」をテーマにしており、第18回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞を受賞。
『オトナ帝国の逆襲』や『アッパレ戦国大合戦』に匹敵するほどの高い評価を得た作品である。
興行収入も18億円を突破し、ブリブリ王国の秘宝以来の大ヒットとなった。
父親をないがしろにしがちな現代の家族のあり方を批判的に描いている一方で、亭主関白や家長的な父親も肯定しないような描写がされている。
あらすじ
しんのすけと遊んでいてぎっくり腰になったひろしは、不思議な雰囲気の漂う美女小女鹿蘭々に誘われてオープンしたばかりだというエステサロンでマッサージを受ける事になる。
しかし、エステを終えたひろしはどういうわけかロボットの姿になって自宅に帰っていた。
平凡な一家の父親のあまりの変わりように戸惑うみさえと大喜びのしんのすけ。
それでも中身は全く変わらないひろしの姿に、ひまわりもシロも、かすかべ防衛隊も含めて少しずつ受け入れ始める。
だが一連の出来事は立場の弱くなった日本の父親たちの復権を企てる、「ちちゆれ同盟(父よ、勇気で立ち上がれ同盟)」による巨大な陰謀だった。
正気を失った父親たちによるデモ活動が勃発し、野原家も春日部も崩壊寸前。ロボットになったひろし=ロボとーちゃんがしんのすけと一緒に立ち上がる。
主要ゲストキャラ
(CV:藤原啓治)
ぎっくり腰になったひろしがエステティックサロン「ビューティフルダディ」に行った際に改造された姿。
色はシャンパンゴールドがベースで、戦闘などでは腕や足のオレンジ色の所が膨らむ。
家電や日常品の遠隔操作や収納が可能で、快足で飛ばしたり空を飛ぶ事もできる。
エネルギー切れを起こすと動けなくなってしまう。
一般家庭にある灯油や食用油で補給できるが、給油口はお尻にある。
中盤でとんでもない事実が判明する。
下春日部警察署
(CV:武井咲)
下春日部警察署の若手女性警官。
性格は善良そのものであるがお世辞にも優秀とはいえず、現在はペット課職員で迷子を3匹捕まえている。
車の運転が下手で、新署長黒岩のスポーツカーをパトカーで傷つけるほどかなりのトラブルメーカー(漫画版では完全に壊している)。
みせえの相談を受けた黒岩の命令を受けてひろしがロボットに改造されたエステ探しに派遣されるが、途中でパトカーを壊してしまい自転車で探す事になる。
(CV:遊佐浩二)
若くして下春日部警察署に新しく赴任した署長。
イケメンだがキザなナルシストであり、娘にも似た特徴的な眉毛をしている。
靴はかなりの上げ底で、署長室は部屋中に鏡がある。
ちちゆれ同盟幹部
(CV:大和田伸也)
ちちゆれ同盟の総裁で本作の悪役。
ひし形の輪郭が特徴的な体格の良い傲慢な老人。
父親の威厳が失われた現代社会に活を入れるため、父ゆれ同盟を結成する。
歯も服装も金ピカでみさえから「金ピカ親父」などと呼ばれる。
しかしその正体には衝撃の事実が隠されていた。
(CV:コロッケ)
鉄拳寺の側近であるロボット工学者。
左目に髪がかかっており、ひろしをロボットにしたマッドサイエンティストである。
優秀であるが過去に何らかの理由で学界を追放されており、復讐のためにちちゆれ同盟に加入したと思われる。
日頃から声が小さく鉄拳寺の指示にビビるなどかなりの臆病者で、笑い方も不気味で一般人にはウケが悪い。
(CV:一木美名子)
ちちゆれ同盟に所属する女性。
口元にほくろがある巨乳な美人で、頑馬と同様に命令受けてひろしを誘ってロボットにした。
ふたば幼稚園の遠足先で現れたドデカシティの案内人や、しんのすけを騙すために全日本曲がり角振興会の女性に扮するなどよく変装する
光り物のピアスをつけているが耳が弱く、ひまわりに触られた時には怯んでしまった。
ちちゆれ同盟員
ガンコロボひろし
(CV:藤原啓治)
しんのすけが蘭々から貰ったひげを付けて変貌した姿。
顔には隈取のような赤い線が入っており、昔ながらの頑固親父となってしまった。
父親を邪険に扱う母親や子ども達を退け、父親達を扇動してちちゆれ同盟を結成を宣言する。
必殺技はアフターファイブひげスプラッシュで、漫画版ではアフターファイブひげニードル。
かすかべ防衛隊の奇襲でひげを奪取されるが、元のロボひろしには戻らず壊れてしまう。
薄田修
(CV:清川元夢)
ひろしが公園に立ち寄ったときに出会った中老男性。
善良な市民であるが、本人曰く家では陰が薄く自宅での喫煙を禁止されている。
喫煙所のある公園で大人しくしていたが、ヤンママ達にいちゃもんをつけられ公園までもを追い出される。
ガンコロボひろしに触発された時にはヤンママたちの前で毅然とした態度で追い返し、ちちゆれ同盟サブリーダーの立ち位置につくが、正気を取り戻したロボひろしに諭されて他の父親たちと共に帰宅した。
最終的には反省の様子も見せたヤンママ達と和解し、おそらく成人した息子との仲睦まじい様子が描かれた。
漫画版では若干容姿が異なっている。
生ビール親父
(CV:小田敏充)
ジャージ親父
(CV:星野充昭)
サル親父
(CV:田口昴)
ポーチ親父
CV:(隈本吉成)
ひろしが公園へ立ち寄った際に出会った父親達。
薄田と同様に家では陰が薄く、公園にやってきたヤンママたちにも何も言い返せなかったが、ガンコロボひろしに触発されて父ゆれ同盟の一員に加わる。
その他
山田ジョン青年
(CV:檜山修之)
序盤でひろしたちの見た映画「カンタムロボ」の主人公。
映画では29歳となっておりアコギデスと戦い勝利するが、危機一髪を元気ハツラツと間違えてカンタムロボJr.に注意されるなど若干頼りない様子。
カンタムロボJr.
(CV:大滝進矢)
カンタムロボとシーラの息子で、年齢は人間でいう17歳。
容姿は父親そっくりだが、父親にはない泣きぼくろがある。
ミニカンタム達を呼び寄せ超カンタムロボを超超超超超カンタムロボに変形させる。
必殺技のドリル攻撃ではジョン青年の「先がとがっていない!?」に対して「最近の掘削用ドリルはこうなのさ!」という掛け合うなど、最新の土木工学にも精通しているようである。
アコギデス
(CV:立木文彦)
映画「カンタムロボ」の悪役。
最初は正六面体のボーグ・キューブのような外見だが変形するとロボットのような姿になる。
ちなみに中の人は黒磯さんと同じ方である。
作中で登場する曲
『北埼玉ブルース』
『契り』
主題歌
関連イラスト
別名・表記ゆれ
関連項目
B級グルメサバイバル←前作 次作→オラの引越し物語