概要
公にはかかあ天下の逆で、夫の方が夫婦間の実権を握っている状態のこととされているが、厳密にはここで言う『亭主』とは、宿屋や茶屋など休憩所の主人のことを指し、「亭主」が「関白」のようであるということで、いわゆる『働き手』のことであり、これは家庭の場合で言えば基本的には夫のことである。
また、その亭主が関白であるのに対し、主上(天皇)のような関係であることから『御上さん』(妻)という呼称がある。
こう言ってしまうと旦那さんが奥さんの事を支えている夫婦関係の事で、地位的には奥さんの方が上であり、夫は単なる補佐役のようだが、現実に天皇と首相(現代における関白的な立位置)を見てみると、法を公布する権限は天皇にあるが、法を作る権限は首相を始めとした国会にあり、それぞれの義務といえる役割をしめしているとも言える。
これらの経緯から、上述のように考えられるようになったのは、天皇(母親)は日本(家)にとって何より大切な存在であり、君主(家庭における政治的権威)(家事・子育・家を守る者)ではあるが、家庭における政治的権力(家の方針を決める権限)は持たず、国家(家)の政治(職場で働く・家計のやり繰り)は国会(父親)のするべき仕事であり、政治的権力は国会(父親)あると言う所から来ていると思われる(前述の天皇と首相の関係になぞらえれば、父親が方針を決めた後に母親がそれを承認しなければ実行されない形となる)。
※両方ともを一方にやらせてしまうと独裁的になってしまう為。
なお、かかあ天下にも言える事だが、夫婦の間柄で上下関係があるのは決して悪い事ではなく、むしろ上下関係があった方が互いの役割分担がはっきりするため長続きしやすいという意見もある。もっともこれは、互いに信頼関係をしっかり築けている事が前提なのは言うまでもない。
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※対義語かかあ天下