「血だ!血の臭いだ‼」
概要
ツバサ軍団の長、ツバサ大僧正の正体である吸血蝙蝠をモチーフとした改造人間。
鳴き声は「キィーッ」。
その使命は体内に保菌している『ヒマラヤの悪魔』という名のビールスを使い、とある団地の住人を意のままに操って暴動を起こすことで首都・東京を制圧することである(ショッカー怪人・アリガバリと作戦が被っているが、これは当時、仮面ライダーファン向けにスタッフが選んだ過去の作品で傑作と思われる脚本を4週連続でV3用にリメイクしたため)。
なお、『ヒマラヤの悪魔』に襲われた者は次々に人々を襲い仲間を増やしてゆき、細菌を体内で維持するために定期的に『蛾』のみを食するようになってしまう。
他のツバサ族怪人同様飛行能力を持ち、鋭い爪を主な武器とする。さらに対V3専用必殺技である飛行能力を生かした高速回転技「V3殺し」で飛行能力を持たないV3を一度は破り、いつも強気のV3=風見志郎に弱音を吐かせたほどのデストロン怪人の強豪の1人でもある。
左手の爪で地割れを起こし、体から吸血蝙蝠を呼び出すこともできる。
また人間の生き血が大好物であり、僅かな血の臭いにも敏感に反応して直ぐにその現場へとやって来る習性を持つ。
活躍
今までの数々の作戦失敗から首領に見放され、台頭してきたヨロイ元帥の影に怯えながら作戦を進める羽目になる。
一度はV3を破る奮闘も見せるが、最後は生き血に反応する自身の習性を逆手に取られて誘き出された所を独自の猛特訓の末に新たに身に着けた新必殺技『V3マッハキック』で両翼を折られてしまう。
なおも交戦を続けるものの翼の傷が致命傷となってツバサ大僧正の姿に戻り、死期を悟ったかのごとくいつのの間にやら用意されていた自身の棺桶に入り「デストロン首領よ…永遠に栄えあれ…」と言い残し爆死した。
その後、最終回にてデストロン最終作戦である再生怪人軍団を率いで日本に大攻勢をかける「D作戦」の再生怪人の1人として登場するが、再生前の様な強さはなくV3のパンチ攻撃を受けて姿を消してしまった。
漫画作品
『仮面ライダーSPIRITS』ではバダンの時空魔法陣の力により三度再生復活を遂げる。
しかし生前の魂の無い、ただ暗闇大使に操られるだけの生ける屍になってしまっている。
今回もその飛行能力を活かして空中戦が不得意な仮面ライダーZXを苦しめるもおやっさんとの特訓で会得した新必殺技「ZX穿孔キック」を受け、同じく再生復活を遂げた吸血マンモスやザリガーナともども貫かれ爆死した。
『仮面ライダーSD 疾風伝説』ではコウモリ3兄弟の長男(弟はコウモルジンとバーナーコウモリ)。
藤沢直行版『オールライダー対大ショッカー』では怪人軍団に映画のコブラ男ガライやアークオルフェノクを踏まえてか、幹部格の死人コウモリも入っている(他にカイザーグロウのシルエットも見える)。