「くそう、ガマボイラーの力も長い時間持たなかったのか~こうなればV3の弱点を探り出すまでだ!」
CV/八代駿
スーツアクター/岡田勝
概要
『仮面ライダーV3』第15話 「ライダーV3 死の弱点‼」に登場。
ガマボイラーの策略によりエネルギーの殆どを失い、更にデストロンの大幹部ドクトルGの渾身の一撃を受け瀕死の重傷を負ったV3こと風見志郎の抹殺を使命とするガスバーナーと蝙蝠の能力を持った機械合成怪人。普段は黒ずくめの怪しい男の姿で暗躍している。
鳴き声は「アンブリー!」(バーナー!との説もある)。
志郎がガマボイラーの攻撃で変身出来ないと思って油断していたが、すでに効力が切れていたため一度は撤退したが…。
風見志郎捜索中にデストロンの脱走者・岡島博士親子を偶然発見、博士がダブルライダーに助けられた際に掴んだ“V3死の弱点”なる物の入手のために裏切り者抹殺もかねて追跡を開始する。
口から放射する火炎放射と鋭い牙を主な戦力としており、蝙蝠の改造人間らしく木に逆さでぶら下がる習性を持ち、この習性は人間態時の姿でも見られる。
なお、今まで登場した改造人間たちと違って皮膚が弱く、銃弾でも簡単に傷ついてしまう弱点が存在しており、劇中では岡島博士の銃撃で右肩を負傷し更に上記の習性が仇となって傷口が悪化してしまい、最後は負傷した傷口が悪化して苦しんでいる隙を突かれて、洞窟に閉じ込められた岡島博士を助ける事も兼ねて放たれた『逆ダブルタイフーン』で吹き飛ばされ爆死する。
派生作品
映画『仮面ライダーV3対デストロン怪人』で再生怪人軍団の一員として登場するが、タイホウバッファローの一斉射撃を受け爆散した。
すがやみつるによる『冒険王』掲載の漫画版ではミサイルヤモリとのタッグで登場。
素体は久里浜少年院を脱獄した不良少年・文太で、相棒のコウジ共々デストロンの放ったコウモリやヤモリに噛まれたことで強制的にデストロンの軍門に下った。
ミサイルヤモリとの息の合ったタッグでV3に夜襲をかけるも、ミサイルヤモリの放ったミサイルをV3が周囲に被害を齎すまいと自ら受け止めたことで爆風に巻き込まれて吹き飛ばされてしまう。その最中、コウジが純子に介抱されたのを知ると、珠家を襲撃して彼女を攫い、V3が風見志郎であることをバラシてしまう。
純子を取り戻すため基地に殴り込んだV3を待ち構え、火炎放射で焼き殺そうとするも、彼らの正体を知らないV3の飛び蹴りを受けて爆発四散する。
同じ作者による『テレビマガジン』版でもミサイルヤモリとコンビを組み、攫った少年ライダー隊を人質にV3を洞窟におびき寄せて蒸し焼きにしようとしたが、「ココがお前の墓場だ」というわかりやすい死亡フラグを立てたばっかしに捨て身のV3逆ダブルタイフーンを受けて空の彼方まで吹き飛ばされた。
『仮面ライダーSPIRITS』ではデストロンの四国制圧作戦に参加した。テレビバエと共にアマテラスを時空魔法陣にぶつけて爆発させ大首領JUDOを月の牢獄から解き放とうとしたが、V3火柱キックに巻き込まれ何もしないうちに犬死を遂げた。
余談
- 前回でダブルライダーが残したV3の弱点についての情報は4つあり、うち4番目は「逆ダブルタイフーンを使用した際に次の変身まで3時間待たねばならない」ということ。
13話のジシャクイノシシ戦ですでに使用していたが、この時志郎はまだインターバルの時間を知らなかった。
残りの弱点は志郎自身は知ったが、劇中では何なのか不明のまま。
- 人間態を演じた中田博久は次作で怪人の人間態、次々作で首領と敵役を演じたが、第6作目で主人公の空手の師匠、令和のシリーズ第1作目で資産家の役も演じている。
- 声を演じた八代駿は昭和ライダー第1作でもコウモリのライダー怪人の声を演じ、『V3』第3-4話や昭和ライダー第7作の第39話でも火属性のライダー怪人の声を演じている。
- 八代氏が、後年インタビューを受けたとき傘の怪人が印象に残っていると語っているが、恐らくバーナーコウモリと間違えたもの思われる。