「邪魔はさせん!」
概要
第26話「炎の龍皇子誕生」に登場。
童鬼ドロップの所有するカードから生み出された火のサイマ獣。ただし、それは本編でドロップを「様」付けで呼び、敬語で話していた状況証拠からの判断であり、劇中ではどの属性かについては明らかになっていない。
赤いクワガタを思わせる姿を持ち、クワガタらしく頭部から生えた巨大な鋭いハサミがトレードマークで、戦闘ではこの角から放つ電撃や三日月形のブーメランで攻撃して来る他、巨大化時には両目から緑色の破壊光線を放つ。
劇中では成長のために繭にこもり、眠っていたドロップ内より漏れた彼の魂の捜索を目的として召喚され、魂が化身した少年を発見。ジルフィーザ亡き後の新たなる冥王となる龍皇子サラマンデスの誕生に一役買った。
活躍
繭から迷い出たドロップの魂を捜索すべく、インプス達と共に街に出現すると、ドロップの魂が化身した少年を発見する。
だが、ゴーゴーファイブが駆けつけ、少年を逃がすピンク以外の4人と交戦する羽目となってしまう。ブーメランで攻撃するもピンクに圧倒された挙句、少年にも逃げられてしまったため、撤退を余儀無くされる。
魔宮サイマパラディコに帰還すると、グランディーヌに現状報告をするも制裁を受け、「言い訳などいらん」と無慈悲に返される。
再び地球へ赴くと同時に少年を発見するも、マツリが妨害したために一蹴。今度こそ魂を入手しようとするデスタグだったが、他の4人が駆けつけたために戦闘へと突入する。
そんな中、ドロップの魂が記憶を取り戻し、本体となる肉体へと宿る。これより、遂にドロップは龍皇子サラマンデスへと急成長を遂げた。
そして彼が撤退すると、改めてゴーゴーファイブを単独で迎え撃つことになり、角からの電撃で応戦するも、ビッグブイバスターを受けて倒される。
直後にピエールの放った再生カードによって巨大な死霊として復活。
巨大戦ではビクトリーロボとライナーボーイを両目からの光線で攻撃するが、2体の連携に翻弄された挙句、マックスビクトリーロボへの合体を許してしまい、最期は止めのマックスノバを喰らって爆散した。
余談
モチーフはクワガタで、名前の由来は死の英訳である「デス(death)」+クワガタの英訳である「スタッグビートル(stag beatle)」から。
声を演じる夏井氏は今作がスーパー戦隊シリーズ、延いては特撮初出演となった。翌年の『未来戦隊タイムレンジャー』では科学者エンボス、そして平成ライダーシリーズ記念すべき第1作目となる『仮面ライダークウガ』の第1話目におけるン・ダグバ・ゼバの声を担当している。