「金はどこじゃ……?」
登場話:第26話『九州だヨン』
概要
銀帝軍ゾーンの銀河闘士の1体であり、緑色のコガネムシに似た姿を持つ。
金塊をエネルギーとしており、敵を金に変える「毒金粉」をばら撒いたり、口から物質を溶かす包帯を吐いて攻撃して来るが、金を食べないと何もできずにへたり込む情けない姿を見せる。また、暑いのも苦手である。
劇中では20年に1度、ゾーンの構成員の立場が逆転する「さかさまデー」に伴い、ガロアを顎でこき使った。
活躍
ガロアの操縦するヘリコプターで、彼やバツラー兵と共に鹿児島県指宿市のグリーンピア指宿へ着陸すると、前回のライオギンの件で事件が終わったと思って油断しているファイブマンの打倒に動き出そうとする。
だが、その時バツラー兵が持っていた銀河時計が時報を知らせ、それと同時に相手は急に横柄な態度を取り始める。なんと今日は20年に1度、ゾーンにやって来る立場逆転の日である「さかさまデー」だったのだ。これにより、普段は最下層に甘んじているバツラー兵は今日だけ立場が1番上となったのである。メドーの取り決めである手前、幹部達が逆らえない中バツラー兵はガロアに命令を下す。
「ガロア、今日中にファイブマンを倒せ!さもなくば死刑だ!!」
その言葉にガロアは唖然となるばかりであった…
その後、テニスに興じるファイブマンの様子を物陰からうかがいながら、ウェイターに化けて今回の作戦の概要をガロアは説明。それはコガネギンの金粉が混じった料理を食べさせ、ファイブマンを黄金像に変えるというものであった。
早速コガネギンに命令するガロアだったが、さかさまデーの影響によって今のガロアは銀河闘士よりも立場が下の存在。「コガネギン様と言わんかい!」と罵られたため、「お願いします、コガネギン様!」と平身低頭で頼み込む始末。それでもコガネギンは彼の作戦の実行のため、金塊を食べて金粉を料理に撒くのだった。
無料ランチサービスと嘘をついてファイブマンにランチを運ぶガロア。もしこのまま何事も無ければ、ファイブマンは喜んで料理を口にしていたら作戦は成功していたであろう。
だがそこへ突然彼の苦手な毛虫が降りて来たためにガロアはビックリ仰天し、料理を皿ごと落としてしまう。そしてその料理を食べた犬が金になってしまったためにファイブマンからも正体を見破られ、結局自らの手で計画を台無しにする結果となった。
咄嗟に部下を差し向けようとするガロアだったが、立場が下になっている手前、誰も動こうとしない。
ドンゴロス「ボケ!誰に向かって口利いとるんや!ドジばっかり踏みおってからに!」
ドルドラ「自分で始末をつけたらどうなの?」
ビリオン「今日はお手並みを拝見させて貰うぜ!」
そう言い放つビリオンに蹴られた拍子に柱にぶつかり、ガロアは鼻血を出してしまう。
やがて、バツラー兵がその場に現れ、ご丁寧にファイブマンに事情を説明した上でガロアに命令する。
「今日はゾーンのさかさまデー。皆の身分が引っくり返り、俺達が一番偉いのだ!かかれ、ガロア君!」
バツラー兵に命令され、ヤケクソになったガロアはそのまま星川兄弟にに襲い掛かるも、変身した5人の連携に追い詰められたため、コガネギンにみっともなくすがりつく始末。
「コガネギン様助けてください、このままでは死んでも死刑です!」
助力の見返りに金塊を要求すると、ガロアは「ええ、もうそれはもう!」と承諾。差し出された金塊を食べると、コガネギンは包帯でファイブマンを攻撃するも避けられた挙句、その延長上にいたバツラー兵を消滅させる結果となった。
戦いの場所を海岸に移してファイブマンを追い詰めるコガネギンだったが、自身の包帯攻撃を避けたファイブマンは海に飛び込み、そこから撃ち込まれたファイブラスターの射撃によって自身の金塊を海に落とす羽目となり、そのままへたり込んでしまう。
そんな彼をガロアは励まし、金が沢山ある串木野ゴールドパークへと連れて行く形で撤退した。
撤退後、ガロアの引くリヤカーでコガネギンは目的地へと向かう。途中で砂浜に嵌まって動けなくなったり、暑さでへばったところを介抱されたりというトラブルに見舞われたが、どうにか山野井に到着。するとガロアがよりマシな乗り物を求めて車を見つけるも、兜が邪魔して中に入れないために屋根を切ってオープンカーにし、快適に道路を直進。やがて同じ場所を目指すファイブマンとカーチェイスを繰り広げた末、見事に相手の車を爆破して目的地のゴールドパークを目指すが、当のファイブマンは無事であった…
やがてゴールドパークに到着すると、コガネギンはガロアと共に金塊の調達へと向かい、トンネル内を捜索した末に見事に金塊の山を発見。だが、そこへファイブマンが駆けつけたために両者は戦闘に突入する。すると突然トンネル内で爆発が発生。それはバツラー兵が事前に仕掛けていた爆弾による物だった。ファイブマンもガロアも倒したとして喜び、自分達の天下がやって来たと喜ぶバツラー兵達。だが、そこへトンネルの中からマインシャトルに乗ったファイブマンが登場し、5人はそれぞれ幹部と交戦する。
程無くしてトンネルの中からコガネギンがガロアと共に出て来ると、彼から金塊を食べさせられた上で呼び寄せられたゴルリン22号に吸収されて巨大化。
巨大戦ではスターファイブと交戦し、包帯でミイラにしようとするも振り払われて逆に自身がぐるぐる巻きとなり、そのままスターハングビームで拘束された所へ止めのハングビームエンドを喰って爆散した。
余談
『百化繚乱[下之巻]』にて大畑氏は「最初のネーミングは「スカラベギン」で、スカラベがモチーフだった」とコメントしている。
コガネギンの登場した第26話「九州だョン」の視聴率は、当時のスーパー戦隊シリーズ史上最低の1.8%を記録したが、6年後の『激走戦隊カーレンジャー』第25話「ナゾナゾ割り込み娘!」の1.4%に破られてしまった。
ちなみに両作品を比較すると、意外にも多くの共通点と相違点があるのが分かる。内訳は以下の通り。
共通点
- 敵組織がどちらも宇宙から来た存在。
- 敵に故郷の星を滅ぼされた生き残りが出て来る。
- 偽者の戦隊が登場。
- ネタキャラ化する敵の幹部格。
- 敵の身内に王族関係者がいる。
- 敵組織の構成員達が黒幕に騙され、踊らされていた者達ばかり。
- ラスボスが特定のキーアイテム無しでは撃破不可能な絶対的強さ。
相違点
- ファイブマンは教師=公務員だがカーレンジャーは社畜。
- 5人兄弟と赤の他人の寄せ集め。
- サポートキャラもファイブマンはロボットに対しカーレンジャーは宇宙人。
- 最終回で主要幹部が全滅した銀帝軍ゾーンと全員生存したボーゾック。
それと同時に今エピソードで、さかさまデーによって立場が逆転した際、ガロアは周囲から非常にぞんざいな扱いを受けていた。日頃から彼がどれだけ人望の無い艦長であったかが浮き彫りになった回と言える。
声を演じた飯塚氏は本編で既に第16話のゴキラーギンと第18話のブタルギンの声を兼任しており、続く第31話のタヌキツネギン、第33話のゴリワシギンのゴリラギン側、そして第36話のサソリナマズギンの声も演じることになる。
関連タグ
地球戦隊ファイブマン 銀帝軍ゾーン 銀河闘士 コガネムシ 金属性
モルグモルグ:『星獣戦隊ギンガマン』に登場する、中の人&包帯繋がりの戦隊怪人。