「サソリギンとデンキナマズギンから出来た合身銀河闘士サソリナマズギン様に掛かりゃあ、こんなもんだよ。これでメドー様もワイの幹部昇進に文句ないやろ!」
CV:飯塚昭三
登場話:第36話「双子大作戦」
概要
ドンゴロスがフランケンカプセルに銀河闘士のサソリギンとデンキナマズギンを入れ、融合させる事で生み出した合身銀河闘士。
身体の右半分が緑の蠍で左半分が黒い鯰と言う姿を持ち、創造主がドンゴロスでその影響からか、関西弁を話す。
自身の放つ赤い「サソリ針」で刺した相手と、その近くにいた相手の心と身体を入れ替える能力の持ち主で、劇中では文矢とレミの2人の人格を入れ替えた。
尚、人格を入れ替えられた者はサソリナマズギンが手を下さない限り一生元へは戻らず、しかも入れ替えられた片割れが死ぬともう片方も死ぬと言う残酷な運命が待ち構えている。ドンゴロスはこうした点を「経済的」と評しているが、戦略的観点から見れば敵を仕留める上で非常に有用性が高いのは間違いないだろう。更に鯰側の能力として、髭の電磁ムチで攻撃することもできる。
活躍
新しいコンビネーション技を編み出すため、森で訓練中の文矢とレミの人格をサソリ針で入れ替えると、残る学と健と数美の3人が駆けつけたためにその場は撤退する。
撤退後は街で猫とその飼い主、鶏と主婦と言う具合に人間や他の動物問わず街の住民の人格を入れ替えてはパニックに陥れていた。次のターゲットにしようと街の人々を追い掛けているところにファイブマンが駆けつけると、自身の能力を明かした上で「一生元に戻れない」と豪語。
更にそこへドンゴロスとザザまで現れて交戦となるも、肉体が入れ替わったせいで文矢とレミは上手く戦えず、そんな2人をサソリナマズギンは電磁ムチとなる髭で攻撃する。
更にドンゴロスも「入れ替わった者同士は、どっちか片方が死ぬともう片方も死ぬんや!経済的やがな!」と叫んでバツラー兵をけしかけたため、兄弟達は変身して立ち向かおうとする。
だが、人格を入れ替えられたために文矢とレミは変身できず、その状況はドンゴロスとサソリナマズギンを喜ばせる始末。
それでも他の3人が変身して戦う中、変身できない2人を髭のムチで締め上げて攻撃するサソリナマズギン。しかし、レッドのVソードで髭を叩き斬られ、ファイブラスターの銃撃を受けたために幹部達と共に退却する。
その後、メドーに謁見して自分の手柄を主張するが、創造主である自身の手柄だと主張するドンゴロスと言い合いになったため、メドーから制裁を受けて再度出撃。
シュバリエ、ギンガマン、ドンゴロスと共に3人のファイブマンとの戦闘に突入すると、3人の人格も入れ替えようとするが逆にレッドにサソリ針を叩き落とされるも、ドンゴロスの「ここで手柄を立てれば出世間違いなしや!」という言葉で奮起して3人を追い詰めていく。
シュバリエの攻撃で変身が解け、絶体絶命のピンチに陥る3人。
「ファイブレッド、このカードがお前の道案内だ!」と言って髑髏のカードを投げ、シュバリエが止めを刺そうとした瞬間、声の戻った文矢が現れてサソリナマズギンを挑発する。だがそれはレミの体をした文矢の発した声であり、アーサーの「2人で1人」と言う言葉をヒントに、レミと文矢が息を合わせた演技であった。
「入れ替えた相手が悪かったな!」と挑発され、サソリナマズギンは一瞬弱気になるも、直ぐにドンゴロスの命令で再び人格を入れ替えようと2人を追う。そして岩場を利用した2人の策略にまんまとはまり、2人の人格を元に戻す結果となってしまった。
やがて、シュバリエが学達3人に止めを刺そうとする場面に飛び出して来ると、追って来た文矢とレミもその場に駆けつける。声が未だ戻らない状態だったので作戦は失敗かと思いきや、ギンガマンを退けて2人は見事に変身したため、作戦は成功していたのだった。
改めて変身した5人が名乗りを上げると、サソリナマズギンはブラックとイエローは息の合った2人の攻撃に押され、特訓の成果であるツインキックを喰らって『犬神家の一族』状態にされてしまう。
直後にシュバリエが呼び寄せたゴルリン31号に吸収されて巨大化すると、スターファイブの連続パンチをくらった後に自身の髭のムチを巻きつけてからの電気ショックで苦戦させる。だが、レッドが召喚したファイブロボにブラックが単身乗り込んだ事で形勢は逆転。超次元ソードで髭を切り落とされ、ツインカノンの銃撃に怯んだところに、2大ロボの必殺技を叩き込まれて爆散した。
余談
モチーフは蠍と鯰。蠍がモチーフに使われた怪人としては昨年の『高速戦隊ターボレンジャー』のモードクボーマに続いて2年連続、そして鯰モチーフとしては『大戦隊ゴーグルファイブ』のナマズモズー以来、8年振りの登場となった。
声を演じた飯塚氏は第16話でゴキラーギン、第18話でブタルギン、第26話でコガネギン、第31話のタヌキツネギン、そして第33話のゴリワシギンのゴリラギン側と、今作だけで実に5体の怪人の声を担当した。
関連タグ
忍耐力サイマ獣ガルバリア、ツタコタツ、ウージョン星人ジンチェ、冥府神トード、ハツデンバンキ、アベコンベ(シンケンジャー)、レガエル、デーボ・アックムーン、シャボンシャドー、マンタ・バヤーシ:後の平成戦隊のシリーズに登場する入れ替わりネタの後輩達。
スミカエ邪面:こちらは令和戦隊のシリーズに登場する入れ替わりネタの後輩。
幻獣ミノタウロス拳シユウ:『獣拳戦隊ゲキレンジャー』の怪人で、形は違えど戦隊メンバーを入れ替える作戦を展開するも、兄弟の絆に敗れた繋がり。
犬神家の一族:この作品の有名なシーンに近い状態でゴルリンに吸収された。