「イカタマギン!イカタマゴ!」
「これイカに!どうだ、タマげたか!?」
CV:依田英助
登場話数:第30話「黒ゴルリン」
概要
イカギンとタマゴギンの、2体の銀河闘士を合身させて生成されたもので、ピンクの体色と多数の触腕が目を引くイカギンの右半身、巨大な卵から手足が生えたようなタマゴギンの左半身によって構成されている。
主要な能力として、起爆性の「イカタマゴ爆弾」を生成することが可能であり、爆発する度にそれぞれの卵がねずみ算式に倍化、その繰り返しによって際限なく増殖するという、恐るべき性質を備えている。
さらに口からはこれまた起爆性の煙幕である「イカスミ爆弾」を吐くこともできる他、損傷を負っても「イカ再生」によってその部位を即座に回復・再生できるなど、先に投入されたカニアリギン同様に攻防両面に隙のない難敵でもある。
作中での動向
合身銀河闘士の投入で対抗姿勢を示したガロアに対し、シュバリエも独自に同様の技術を編み出していたようで、それによって生成されたのがイカタマギンであった。
イカタマゴ爆弾によって地上を埋め尽くし、それらを爆発させて地球を征服せんとするシュバリエの命を受け、イカタマギンは手始めにイカタマゴ爆弾を東京に放って無差別爆破を引き起こし、巷を混乱の渦に陥れた。さらにこの騒ぎを前に駆け付けたファイブマンに対しても、同様にイカタマゴ爆弾で翻弄するのみならず、反撃として繰り出してきたアースカノンさえもイカ再生で無効化、イカスミ爆弾を見舞って撤退に追い込んでみせた。
バルガイヤーへの帰投後、さらなる強化が施されたことでイカタマゴ爆弾も一度に4個も増殖させ、さらにこれを10回も繰り返して104万8576個とすることまで可能となった。その事実をメドーやガロア達に悠々と示したシュバリエは、イカタマギンと共に再度出撃し市街地を破壊におよび、単身これに応戦したファイブブルーも、パワーも4倍に増強されたイカタマゴ爆弾であっさり一蹴せしめた。
が、なおも打開策を見出そうとしていた健は、子供達とのドッジボール勝負の中で「チームワークこそが必殺技」という結論を見出し、イカタマギンとの三度の勝負において新必殺武器・スーパーファイブボールを投入。ファイブマンのチームワークによる巧みなパス回しの前にはイカタマギンも対応しきれず、目を回したところでブルーにフィニッシュを決められ大ダメージを負ってしまう。
形勢不利と見たシュバリエは、ゴルリン25号を呼び出しイカタマギンを巨大化させると、さらに自らの下僕である黒ゴルリンをも召喚、両者は相対するスターファイブを巧みな連携で追い詰めてみせた。これに対し、ファイブマンはアーサーの操縦するファイブロボと共に、黒ゴルリンが振るっていた鉄球を利用してドッジボール戦法を展開、ここでもファイブマンに一時は優位に立つなど一筋縄では行かない強さを示すが、パスミスによって黒ゴルリンが転倒した隙を突かれた結果、等身大戦と同様に二大ロボのパス回しによって翻弄された末に鉄球を身に受け、敢え無く爆散したのであった。
備考
デザインは篠原保が担当。モチーフの選定についてはお好み焼き的な発想があったようで、左半身は思案の末にそのまま卵型とし、手足など体表に見られる黄身のようなディテールについては、揚げ玉や炒り卵など卵から連想されるものを入れ込む形としている。右半身もごくシンプルにイカのモチーフを明確に残しつつ、その右半身と左半身の卵の殻との隙間を如何に埋めるかという点に腐心したことを後に語っている。
篠原は同時に、卵側を左右反転させてタマゴギンとなるかというと多分そうではないとも前置きした上で、モチーフの選定・処理の仕方など半身だからこそ成立する部分も結構あるのだと述べている。