「何だと?キモいだと!?むむぅ、そんなにカエルが嫌いなら、特別に神罰の先行ロードショーを、してやるよ」(Stage.43)
「これが、僕のレアたんへの究極の愛の表現だよ~ん」(Stage.44)
データ
身長 | 53.6メートル(縮小時・238センチメートル) |
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体重 | 36.7トン(縮小時:163キログラム) |
武器 | 福音(ふくいん)のハンマーホルン |
得意能力 |
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CV | 平野正人 |
スーツアクター | 縄田雄哉 |
概要
冥府十神の1柱にして、その中の五武神の一角。とても食いしん坊な蛙の冥府神。一人称は「僕」、または「俺」。
人物像
外見
全身にイボが有るメタボリックな青緑色のガマガエルと言う外見をしている。武器は福音のハンマーホルンと言う楽器にもなる変わった戦槌。
性格
偏執的な性格の持ち主かつ貪欲。それでいて子供っぽく、蛙らしく蛇を司る冥府神ゴーゴンを恐れている。
魂をコレクションする事が趣味で、彷徨う魂を長い舌で捕らえて自分の管理するマルデヨーナ世界「茨の園」に魂を大事に茨に包んでコレクションしている。
流石にドレイクやゴーゴン程ではないが、神罰の執行をさほど重要視しておらず、自分が選ばれた際にはコレクションの整理の予定をおじゃんにされたことに不貞腐れていた(その際ティターンに愚痴を言うなと窘められ、スレイプニルからは油断していると同じ目に遭うぞと忠告されている)。
ワイバーン曰く「冥府神一の食いしん坊」だが、ボールに盛られた冥府伍長ハイゾビルをおやつ感覚で捕食する超悪食でナイとメアをドン引きさせた。
こんな有り様なので他の冥府神からはそんなに相手にされていない(かといって嫌われているわけでもない)が、「蛇に睨まれた蛙」の如くゴーゴンを恐れている。
他方ドレイクがスノウジェルに氷漬けにされた際は彼を心配する素振りを見せていたことから最低限仲間を思いやる心はある模様。
目覚めてすぐの頃に立ち寄ったマルデヨーナ世界「魂の花園」で偶然見つけた小津兄弟の母・深雪の魂を「レアたん」と呼び気に入っている。
能力
必殺技はテッドポール♪レクイエム。
Stage.36ではボールに盛られた冥府伍長ハイゾビルを捕食していたあたり、中々の悪食だと思われる。
全身のイボの中に色々な毒を秘めており、人や物を溶かしたり、魂を入れ替えたりする等の不思議な効果で相手を苦しめる。この毒は魔法薬では治すことは不可能で、同じ冥府神でないと解けないようで、作中では冥府神スフィンクスが魁と芳香を元に戻した。
また、戦闘ではハンマーと笛が一体化した武器「福音のハンマーホルン」を使い、そのまま叩きつけるだけでなく、音波代わりに青い火炎を放ったり蛙らしく舌を自在に操って獲物を捕食し、時には相手を絡め取って締め上げることも可能。趣味は魂を集める事であり、それ等を自分のマルデヨーナ世界である茨の園の中で茨に包んでコレクションしている。
一瞬正気を取り戻した魔導騎士ウルザードが「魂たちの花園」に光と化して飛ばした深雪の魂を偶然見つけ、「レアたん」と称しては茨に囲んで捕らえていた張本人である。
マジレンジャーに問い詰められた際には「知らない」と発言しているがこれはシラを切っていた訳ではなく、深雪のことをマジレンジャーの母親だと知らなかったため(スフィンクスの方は深雪を見た時点で気づいていた)。また、知能的にも成熟してないのかスフィンクスが深雪をみて「魔法使いが探している母親ではないか」と言った際には「アイツらが探してるのは母さんだろ?」と返している(マジレンジャーたちは「母さん」「お母さん」と言っていたため。もっとも、後にティターンが蒔人の名前を「お兄ちゃん」と勘違いした当たり、冥府神には家族の概念をあまり理解していない者が複数いるようだ)。
生粋の武人揃いの五武神の中にあって劇中では特殊な空間で精神的に追い詰めたり、弱った相手を狙うなど、卑劣な手段を用いて戦っている所からもトード自身の戦闘力は決して高くはない事が窺える。それが証拠に劇中描写を見る限りでも、正攻法では巨大戦、等身大戦問わず追い詰められている為に五武神、延いては十神で最弱なのは間違い無くトードであろう。
活躍
Stage.39「あべこべ姉弟~マジュナ・ジルマ~」
ゴーゴンが神罰を執行する前、彼女に唆されて一時地上に出現。その際には魁と芳香の魂を入れ替えた。
Stage.43「茨の園~マジ・マジ・ゴジカ~」
後に第5の『神罰執行神』に選ばれると、「地上界の空を冥府ガエルの卵で覆い、孵化した無数の冥府ガエル達で全てを埋もれさせて押し潰す」というグロテスクなルールを定めて実行する(本人は「ったくもう~!今日は秘宝コレクションを整理しようと思ってたのになぁ!」と愚痴っていたが)。
同時に今エピソードにて、「トードこそが5人の母である深雪を茨の園に閉じ込めていた張本人」である事実が発覚。かつてマジマザーとしてウルザードと交戦した際、一瞬正気を取り戻した夫の手で倒されたと思われていた美雪だったが、実は「魂たちの花園」に光と化して飛ばされていたのだ。そしてそこで深雪の魂を偶然見つけたトードにより、深雪は「レアたん」と称されて彼のマルデヨーナ世界「茨の園」に捕らえられていたのが一連の顛末であった。
それを知ったマジレンジャーに神罰執行を邪魔されたため、彼等を茨の園に連れ去ると、そこでサイコロの出た目で進むという双六のようなルール(※しかもルールはトードの支配下でコロコロ変わる)で翻弄する。
しかし、レジェンドマジブルーがサイコロの目を水で削ってクリアしたため、コレクションを奪われまいと巨大化。
マジレンジャーもマジレジェンドとなって応戦してきたため、深雪の魂を持って地上へと逃亡するが、母を追って五兄弟が執拗に追い縋るため、とうとう彼女の魂を爆破してしまう。
Stage.44「母さんの匂い~ジルマ・ジルマ・ゴンガ~」
その後、母を喪った悲しみにくれるマジレンジャーを置き去りにして冥府ガエルの卵の所在地に向かうと、何とトラベリオンが上空に配置した自身の卵を焼却する様を目撃。
卵を吸い込み過ぎたせいで機能障害を起こしたトラベリオンを攻撃するや、変身解除したヒカルを追撃する為に自らも等身大となったが、そこに復活した深雪を含めたマジレンジャーの魔法家族が集結。最期は家族の力を結集させたファミリーレジェンドフィニッシュを喰らい、「よくも神様の僕を…この罰当たりがァァーーーーッ!」という断末魔と共に爆散した。
余談
劇中で彼の召喚した冥府ガエルも冥獣の一種の可能性が高いが、彼の種族が元々蛙の冥獣だったのかは不明。仮にそうだったとしたらトードは冥獣から神に成り上がった稀有な存在と言う事となる。
モチーフは見たまんま蛙で名前の由来もヒキガエルの英訳であるトード(Toad)。
冥獣リーチ、冥獣スパイダーと同じく原生生物がモチーフとなり、冥府神の中で唯一幻獣及び神獣をモチーフとしていないが、これは冥獣の候補の残りを採用したからであり、篠原保のコメントを見る限り特に深い意味はなさそうである。なお、「人間の魂を集めるカエルの怪物」という点はスラブ伝承の精霊・ヴォジャノーイにも通じる。
声を演じた平野氏は『忍風戦隊ハリケンジャー』の残暑忍者ベロ・タン以来、3年ぶりのスーパー戦隊シリーズ出演となった。次回の出演は3年後の『炎神戦隊ゴーオンジャー』のボンベバンキ役である。
関連タグ
魔法戦隊マジレンジャー 地底冥府インフェルシア 冥府十神 五武神
関連する他作品のキャラクター
ゴッドガンマー:『忍者戦隊カクレンジャー』に登場する巨大戦力で、同じく体内から無数の子ガエルを繰り出して攻撃する。
臨獣トード拳マガ、臨獣トード拳エルカ:2年後に登場する蛙繋がりの後輩。
ガエルマギア:同じく無数の子ガエルを繰り出す『仮面ライダーゼロワン』のライダー怪人。