「鋼鉄鉄壁の守護者、臨獣トード拳のマガ!」(修行その4)
データ(プロフィール)
身長 | 210cm(邪身豪天変時・52.5m) |
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体重 | 95kg(邪身豪天変時・23.8t) |
得意リンギ | 泥玉弾(でいぎょくだん) |
秘伝リンギ | 体油包(たいゆーぱお) |
好きな場所 | 水辺 |
好きな食べ物 | ハエ、蛾など |
好きな言葉 | 蛙の面に水 |
CV | 長嶝高士 |
概要
この世に蘇ったリンリンシーの1人であり、五毒拳の1人。リンリンシーの姿では黄色い布を身に付けている。獣人態は胴体がヒキガエルの顔を模し、両手に鉤爪を備えている。
蛙を手本とし、痛覚を麻痺させてあらゆる攻撃に耐え抜く臨獣トード拳の使い手である。
蛙を手本としながらもピョンピョン跳び跳ねることはせず(というか鈍重なためそうした身軽な動きに向かない)、ひたすらに修行を繰り返して痛覚を麻痺させ、更に厚い皮膚を冬眠状態として硬直させる事で鋼鉄鉄壁のボディを手にした。また隠し技としてボディから絞り出した臨気で肉体を覆う事によりトード拳の防御力を更に高める秘伝リンギ「体油包」を持つ。
元来は気弱で鈍臭い性格(実際のヒキガエルもオスはメスより身体が小さく弱い)だが、オタマジャクシが蛙へ成長すると全く姿が変わってしまうのと同様、自らの恋が成就すれば正反対の嫌な男となって慢心してしまうのが彼の癖……というか、二面性のある性格。
劇中では同じ五毒拳のメンバーである獣人ソリサに恋をしていたが、「私にトロいお前は不釣り合い」と全く相手にされていなかった。そこへメレの諭しを受け、「愛の戦士」として覚醒する事になる。
概要
修行その4「ゾワゾワ!五毒拳」
五毒拳全員でゲキレンジャーの前に登場。息の合ったチームワークで3人を苦しめ、ゲキトージャすら敗北手前まで追い詰めるも、反撃を受けて一時退却する。
修行その7「シュバシュバ踊ろう!」
自身が慕うソリサと共闘したがっていたが、当のソリサからは自身のトロさからウザがられ、冷たくあしらわれるだけでまるで相手にされない。
街で戦うソリサの様子を物陰から窺うマガだったが、彼女がブルーの耳元で囁く様子を熱烈なキスと勘違いし、怒りと嫉妬に駆られてその場に乱入。邪身豪天変で巨大化して襲い掛かった為、3人はゲキトージャで応戦する。「よくも、よくも俺のソリサを!!」と怒りながら立ち向かうマガの様子を見て、メレは彼がソリサに恋していた事を知る。
恒例の巨大戦の実況を務めるバエまでが「な~んと驚愕の事実発覚!!マガったらぁジェラシー全開であります…! これは嫉妬!?嫉妬なのか!?きっと嫉妬だぁ―――っ!!」と煽る中、ゲキトージャの大頑頑拳を喰らうもノーダメージのまま、すぐに立ち上がるマガ。
不意にメレにソリサについて尋ね、「怒って帰っちゃったわよ?とっくに」とうう答えを聞いて、ショックのあまり「NO~~~~~ッ!!」と叫んでその場を走り去っていくのだった。
失恋のショックから臨獣殿の柱に頭突きをしながら落ち込むマガだったが、そこへメレが現れ一喝。
メレ「あのさ、男としてそれで良いの!!? ソリサの事好きなんでしょ? 私は私を蘇らせてくれた理央様が好き… だから、理央様の愛の為に生きて、愛の為に戦う……!! 愛する気持ちを直向きに見せ続けていれば、必ず願いは叶うハズっ!! …ううん、絶対叶うのよ!!」
「だから、あんたも頑張んな!! 女ってのはね、絶対的な力を見せ付けてくれた男に惚れるものなのよ」
こうしてメレの励ましを受けたマガはその気になり、「絶対的な力…メレ様~ッ!なります、俺、本当の愛の戦士になります!!」と奮起するのだった。
その後、再び街に現れたソリサはゲキレンジャーと再戦するも、同じくダンスを学んだ相手に自身の戦法を破られて次第に追い詰められて行く。そこへ彼女を庇う形で現れると、「今のお前には俺が必要なんだ」と告白同然の言葉を投げ掛けた。
当然囷惑する彼女をよそに、自らの体をリンギの油で包み、より防御力を高める秘伝リンギ「体油包」でゲキレンジャーからの攻撃を防ぎ切ると、改めてマガは言う。
マガ「ソリサ、俺が盾になるから存分に戦え!!お前には最強の攻撃力がある…!!俺は最強の防御力で、それを助けたいんだ」
自身の本当の気持ちを吐露したマガ。その言葉にソリサの心は動き、2人は恋人同士となった。
そしてゲキレンジャーの攻撃を自らの防御で防ぐ中、ソリサの「紅蓮朱鞭脚」が炸裂。その威力にゲキレンジャーは倒れ、絶体絶命のピンチに陥ってしまう。
「最強の矛に最強の盾、最強コンビ、ついに結成ね」
その様子を、遠くからメレが満足げに見つめていた。
修行その8「コトコト…ひたすらコトコト」
絶体絶命のゲキレンジャーを前に、「良かったじゃない、マガ!さあ、理央様のために、トドメ刺しちゃいなさい」と言うメレだったが、マガは「いや、俺の全てはソリサの為にあるからなぁ」とすっかり惚気ており、急に高慢な態度に変貌。自らを「ダーリン」と呼んでいちゃつくソリサに「乾杯しよう」と2人でその場を後にする。
その後、人々の悲鳴を集めた時にジャンが登場し再び戦闘となる。ゲキバズーカの時間稼ぎの為に向かっていくレッドを2人で迎え撃ち、やがてレッドが時間稼ぎが嫌になったのを良い事に俊敏な鉤爪攻撃を繰り出した後、ソリサをお姫様抱っこして退散する。
臨獣殿に帰ってから、自身の部屋でソリサと酌み交わしつついちゃついていたが、堪忍袋の緒が切れたメレに発破を掛けられ仕方無く、それでもラブラブに出撃する。
お祝い花火と称して火山を泥玉弾で噴火させようとしたが、例によってゲキレンジャーが登場。ゲキバズーカから放たれる激激砲を体油包で防ごうとするも防ぎ切れず、敢え無く石化し砕け散った。
余談
- モチーフ
そのままガマガエルから。
スーツは後に同じ蛙繋がりで臨獣トード拳エルカに改造された。体油包は後にエルカや幻獣キメラ拳スウグも使用している。
- 痛みを感じないのは強み?
マガやエルカの体得したトード拳は「痛覚を麻痺させてあらゆるダメージに耐える」特性を持っているが、痛みというのは本来「体を守るための仕組み」であるため、生物にとっては強みどころか致命的な弱点だったりする(リミッターが無い分知らず知らずのうちに限界を超えた負荷をかけて故障する危険性が大)。
まあリンリンシーは元々死者がよみがえった状態の怪人なので、そんな生者の理屈よりも「痛みに怯んで隙を作ってしまうことがない」メリットの方が大きいのだろうが……。
声を演じた長嶝氏は昨年、『魔法戦隊マジレンジャーVSデカレンジャー』にてアルゴル星人バボンの声を演じていた。TVシリーズだと『爆竜戦隊アバレンジャー』の爆竜ティラノサウルス以来、4年ぶりの本編出演となる。
関連タグ
獣拳戦隊ゲキレンジャー 臨獣拳アクガタ 臨獣殿 五毒拳(ゲキレンジャー)
水喰い忍者ガマジャクシ(PSゲーム版):演者が同じガマガエルの戦隊怪人
オイノガレ:2年後に登場する、油で身を守る繋がりの戦隊怪人の後輩。
ジェラシット:4年後に登場する怪人で、こちらも同じ組織の女性怪人との恋模様が描かれた。ただし、あくまで一方的な片想いで成就せずに恋は終わった。