「行け!あいつ等も叩き斬れ!そうすれば、俺はビリオン様を最強の剣士に出来る!」
登場話:第40話「少年魔神剣」
概要
銀帝軍ゾーンに与する銀河剣士ビリオンの腹心たる喋る魔剣。鍔に当たる部分に4つの刃と赤い悪魔の顔がついた剣と言うべき姿をしている。
ビリオン曰く「持つ者を銀河最強の剣士に変える」とされ、この剣を手にした者はをサーベルギンに洗脳されて己を見失い、ひたすら戦いのみを求める戦闘マシーンと化してしまう。しかもただ手にした者を操るだけでなく、戦えば戦う程自身の中に力を蓄えていく仕組みとなっており、十分力を蓄えた後でビリオンと合体することによって彼を「サーベルビリオン」という強化形態へと変貌させる。
劇中ではそうやって主であるビリオンをは銀河最強の剣士にすべく、学の教え子で強さを求める山崎まなぶ(演:石関賢太郎)を依代に暴れ回って力を蓄えようとした。
活躍
宇宙のどこかで瞑想するビリオンに襲い掛かるも、すぐさま叩き落されてその腕を賞賛。
主である彼を最強の剣士にすべく、行動を開始する。
最初はビリオンに使われる形で学と交戦し、岩をも切り裂く太刀筋で襲い掛かるも攻撃を避けられ、そのままビリオンから切り離されてしまう。だが、その拍子にサーベルギンは彼の教え子であるまなぶの元に突き刺さる。強さを求める余り誘惑に負けたまなぶはサーベルギンを抜き、彼に洗脳されて学に襲い掛かる。そして恩師である学と、遅れて駆けつけた4人を崖から突き落としてしまった。
その後もビリオンに促され、サーベルギンに操られたまなぶは人々を斬り殺そうする。そこへ再びファイブマンが現れて彼を止めようと交戦するが、サーベルギンの力で圧倒される。
強さの何たるかをまなぶに訴え掛けつつ、レッドはサーベルギンごとまなぶを受け止め、飛び上がって場所を変える。他の4人が合流すると、レッドは身を挺した作戦でまなぶをサーベルギンの呪縛から解き放ち、手放させることに成功した。
すると次の瞬間、ビリオンが現れて「やっと十分に力をつけさせてもらった。礼を言うぞ!」と言うと、再びサーベルギンを手にする。そして天高くサーベルギンをかざすことで、ビリオンはサーベルビリオンへと変貌。子供の強くなりたい気持ちを利用したビリオンに怒りを燃やすレッドは、まなぶをピンクに預け、単身立ち向かって行く。そしてピンク達4人もバツラー兵との戦闘に突入した。
サーベルビリオンと攻防を繰り広げるレッドだったが、相手にVソードを折られてピンチに陥る。そこへブルーレッドに自身のVソードを投げ渡し、レッドはそれを受け取ってサーベルビリオンと継戦。何とかサーベルビリオンにダメージを与えることに成功する。
「剣に心を売り渡した奴に、負ける訳にはいかない!」
すると、サーベルビリオンはサーベルギンから最後の力を受け取り巨大化。突如辺りが暗くなる中、ファイブロボとサーベルビリオンの巨大戦が幕を開ける。
サーベルビリオンの猛撃にファイブロボは苦戦を強いられ、レッドも負傷している為に戦況はサーベルビリオンが断然有利だった。交代を申し出るブルーだったが、レッドは「いや、俺がやる!ビリオンに利用されたまなぶのためにも!」と言って退かずに1丁のツインカノンで反撃。
超次元ソードでサーベルビリオンに立ち向かい、ツインカノンでサーベルビリオンからサーベルギンを切り離すと、サーベルギンを叩き斬って破壊するのだった。
相方の魔剣を失ったことでビリオンは元の姿に戻り、周囲も元の明るさを取り戻す。
「おのれ、ファイブマンめ……!お前達を倒せるならこの命、悪魔にくれてやるぜ!ウワァァァァァァァッッ!!」
打倒ファイブマンの執念に燃えるビリオンの雄叫びだけが、その場に響くのだった……。
余談
魔神剣と呼ばれる剣は昨年の『高速戦隊ターボレンジャー』第35話にも登場している。
本編の中では珍しい非人間型の怪人となった。
声を演じた依田氏は本編でオオカミルギンとイカタマギンの声も兼任しており、翌年の『鳥人戦隊ジェットマン』ではファッションジゲンの声を演じることになる。
関連タグ
白虎真剣:3年後の『五星戦隊ダイレンジャー』に登場する喋る剣繋がり。
ヨロイボーマ:前年の戦隊で登場した装備品モチーフの怪人。こちらも敵幹部と合体していた。
叢雲牙:色々と共通点を持つ魔剣。
仮面ライダー最光:剣の姿をした特撮ヒーロー。