登場話:第8話「輝け!一粒の命」
概要
銀帝軍ゾーンの銀河闘士の1体で、頭に6本の角の生えた凶暴な狼の獣人を思わせる姿をしている。
銀河剣士ビリオンの配下の1体で、彼をして「銀河闘士随一のハンター」と評される程。遠吠えで電磁波を降らせる技を持つ他、狼らしく噛みつき攻撃を得意とする。
劇中ではゾーンに滅ぼされたクリスタル星の宇宙捕虜にして、同星最後の生き残りであるサーヤがバルガイヤーから脱走したのを受け、ビリオンと共に彼女の抹殺に動いた。
活躍
ゾーンから脱走したサーヤがファイブマンの学の元へ送信した救援のテレパシーを傍受すると、コンピューターでサーヤのデータを解析したドルドラから「体温40℃、体の匂い512」というデータの記録されたCR-ROMを挿入され、ビリオンと共に追跡を開始する。
サーヤを保護して川を渡ろうとした学の元にビリオンと共に立ちはだかり、バツラー兵と共に襲い掛かると変身したレッドを苦戦させ、ビリオンの加勢もあって変身解除にまで追い詰める。
そしてビリオンがサーヤを始末するのを阻止しようとする学を取り押さえると、そのままビリオンに学を殺させようとするも、駆けつけたブルー達4人に阻まれる。
この場を4人に任せてサーヤを助けに向かう学を洞窟まで追跡すると、彼女を背負って出て行こうとする学を発見して襲い掛かるも、学に足を引っ掛けられて転倒。負けじと遠吠えによって電磁波を降らせて崖から転落させる。
その後、4人と合流した学とサーヤ達の前に再び現れて襲い掛かると、レミのパンチで押し返されるも、その場にビリオンとバツラー兵達が加勢に現れる。
ビリオン「愚か者め!宇宙捕虜を連れている限り、オオカミルギンの追跡からは逃げられんと言ったはずだ」
学「黙れ、ビリオン!お前達に星を滅ぼされたサーヤの悲しい気持ちがお前に分かるか!?」
ビリオン「宇宙捕虜はただの道具。そんな奴の気持ちなど分かる必要はない!」
自分達が滅ぼし、あまつさえも捕虜にした星の民の人権と尊厳を徹底的に踏みにじるビリオンのこの言葉は、まさしくゾーンの思想の代弁そのものであった。
学「許さん、ビリオン!俺はクリスタル星最後の命を守る!」
そんなゾーンの傍若無人の極みとも言える考えに怒りを燃やす学は、兄弟達と共にファイブマンに変身し、サーヤを守るべく立ち向かうがオオカミルギンは持ち前の戦闘力でレッドを圧倒し、首元に牙を突き立ててそのまま噛み殺さんとする。
そんなレッドの様子に心を痛めるサーヤ。他の4人もビリオンとバツラー兵の対応に追われ、助けに行くことができない。
嘲笑いながらビリオンが「オオカミルギン!レッドの喉を噛みちぎれ!!」とオオカミルギンに命じる中、意を決したサーヤはレッドを救うべく、オオカミルギンの元へと走って行く。
「止めろ!止めるんだ、サーヤ!!」と言うレッドの叫びも虚しく、サーヤはオオカミルギンに飛びついて自身のクリスタルパワーを使い、その力でオオカミルギンからレッドのピンチを救い、そのまま消滅してしまった。
サーヤの捨て身の戦法によろめく中、オオカミルギンは5人のブラザーアタックを受けて敗北する。
直後にビリオンが呼び寄せたゴルリン7号に吸収されて巨大化すると、巨大戦ではファイブロボに襲い掛かるも逆に殴り返されてしまうも、負けじとロボに連続引っかきで反撃してダメージを与え、さらに喉元に噛みつこうとするが、逆に投げ飛ばされた挙句、最期は超次元ソードで止めを刺されて爆散した。
余談
『百化繚乱[下之巻] 』によると、「『遠吠えを武器にする』と言うアイディアを出した物の、映像を見た時に輪を吐いている様にしか見えなくて『あちゃー』と思った」とコメントしている。
声を演じた依田氏は昨年の『高速戦隊ターボレンジャー』にてトリツキボーマ、ドロロボーマ、ノッペラボーマ、ワタリドリボーマ/オヤクシャボーマ、そしてフーインボーマの声を担当していた。本編でも続く第30話のイカタマギンと第40話の銀河魔神剣サーベルギンの声も兼任している。
関連タグ
ウルフヅノー:『超獣戦隊ライブマン』に登場した狼モチーフ繋がりの先輩で、人語を喋らずにただひたすら獲物を追跡するハンターである点が共通している。