「トラン様お望みオーダーは?」
「私には理解できぬファッションですが承りましょう」
概要
第9話「泥んこの恋」に登場したトランがミシンに次元虫を寄生させることで生み出した次元獣。
青いミシンがそのまま頭部となっており、鋭い牙が並んだ歪な口が特徴。胴体も貴族風のお洒落な衣装に身を包み、巨大な鋏と針で武装している。飛び道具としてボタン型爆弾を投げる。
その能力はミシンらしく衣類にちなんだもので、自身の作り出す「バイラムファッション」なる服を着せることによって人間をその衣装に合った性格に変えてしまう。例えばギャングの衣装を着せれば警備員はギャングに、暴走族の衣装を着せれば警察官は暴走族にそれぞれ変貌して暴れ出す。ナポレオンの言葉に「人はその制服通りの人間になる」と言うのがあるが、ファッションジゲンの能力はまさにそれを極端なまでに再現していると言えよう。
また、「劇中で最初に人語を喋った次元獣」である点も見逃せない。
活躍
トランによって生み出されると、自身の作ったバイラムファッションで警備員をギャングに、警察官を暴走族に変えて暴れさせる。
やがて人々に忍者や海賊の衣装を着せて街をパニックに陥れたところへ竜達が駆けつけたために交戦。彼等を苦戦させると、その様子を見るのに飽きたトランに連れられて退散する。
その後、サツキとデートをする雷太の元へトランと共に現れると、今度はサツキをスナイパーに変えてイエローオウルを攻撃させる。ジェットマシンで駆けつけるレッドホーク達だったが、イエローオウルは「僕に任せてくれ!」と叫んで単身、サツキの銃弾を浴びながら必死で彼女に「サッちゃん、思い出すんだ!自分の本当の姿を!サッちゃーん!」と訴えかける。
彼の想いが届いたのか、バイラムファッションの呪縛からサツキは解放され、気絶したまま崖から転がり落するが、イエローオウルに安全な場所に避難される。
バイラムファッションで人の心を支配できないことが信じられないトランはそのまま撤退し、戦局は残ったファッションジゲンとジェットマン5人の決戦へと移行。レッドホーク達からそれぞれの武器で攻撃され、イエローオウルからも岩石落としを何度も喰らわせられ、ファッションジゲンはピンチに陥るも、直後に次元虫の力で巨大化を果たす。
巨大戦でジェットイカロスと対峙するファッションジゲンだったが、イエローオウルのイカロスマグナを受けて怯んだところに、最期はバードニックセイバーを止めに喰らって爆散した。
余談
モチーフはミシン。
鋏を持ったファッションジゲンがイエローオウルの岩石落としで追い詰められる様は、まさしくじゃんけんのグーとチョキに見立てた構図である。
声を演じる依田氏は昨年の『地球戦隊ファイブマン』にてオオカミルギン、イカタマギン、銀河魔神剣サーベルギンの声を担当していた。翌年の『恐竜戦隊ジュウレンジャー』でもドーラジンやドーラタランチュラ、ドクロの車屋の声をそれぞれ演じている。
関連タグ
鳥人戦隊ジェットマン 次元戦団バイラム 次元獣(ジェットマン)