バスジゲン
ばすじげん
CV:無し
第12話「地獄行バス」に登場するトランがバスに次元虫を寄生させることで生み出した次元獣。黒い身体の怪人がバスの被り物をしたような姿を持ち、顔のフロントガラスの部分から鋭い牙が並ぶ他、ライトの部分からも触手が伸びている。右手を除く四肢にもバスの車輪の意匠が見られるが、左手は鋭い牙の生えた口となっている。
元がバスだけに最初からある程度巨大な次元獣であり、普段はバスに擬態しては乗っていた乗客をトンネル内で殺害していた。その手口はトンネルに入った瞬間に照明を消し、真っ暗になったところを狙って自身の触手で捕えた相手を泡に変えるというものである。
ゴールデンウィークに田舎に行く雷太と香を自身の体内に他の乗客と共に取り込むと、トンネルの闇に紛れて1人ずつ泡に変えて殺害して行く。
最初に登山家風の男性を殺害すると、密室となったバスの中で殺人事件が起きたとして、雷太と香はバイラムの仕業を疑ったため、乗客内に疑心暗鬼が生じてしまう(当然雷太と香は小声で口論する)。さながら推理ドラマのような展開をバイロックからトランが楽しんで眺める中、今度はチンピラ風の男を毒牙にかけ、今度はバスの運転手である太田を殺害する。なおこの事件の真相は香の機転によって判明する。
やがて前から来た乗用車とぶつかりそうになって急停車すると、遂にバスジゲンは正体を現して触手を伸ばし、乗客全員を殺害にかかる。香と雷太以外の乗客がどうにか脱出する中、バスジゲンは乗用車の運転手を殺害し、続いて雷太を襲うがホワイトスワンに変身した香の手で救出され、2人の脱出を許してしまう。
2人の脱出後、次元虫の力で巨大化したバスジゲンは尚も乗客を守るホワイトスワンとイエローオウルに襲いかかる。そこへジェットマンの残る3人がジェットマシンで駆けつけて2人を窮地から救い出す。イエローオウルとホワイトスワンもジェットマシンに乗り込んだことで、5機のジェットマシンはジェットイカロスへと合体し、バスジゲンと巨大戦を繰り広げる。
触手を伸ばして相手を苦戦させるバスジゲンだが、ジェットイカロスの投げたジェットダガーに怯んだところを投げ飛ばされ、止めのバードニックセイバーを喰らって爆散した。
この事件はバスに搭乗していた定年退職予定の刑事さんや自殺を図ろうとした女性にとって、最高の思い出になった。