「お呼びですか? クダイテスト、参上!」
グチャッ!「あっ!?」(第2カイ!)
「クダーッ!!」(第1カイ!他)
データ
身長/47.0m
体重/2209.0t
世界/キカイトピア
概要
キカイトピア王朝トジテンドの最上級戦闘員。
クダイターに更なる改造を施した結果ロボット怪獣のような見た目になり、巨大戦及びワルドの巨大化を担う。
外見は下半身にボリュームを持たせ太い尻尾を持った、機械の怪獣を思わせる容姿をしている。ハニカム状のパネルになった顔「モニタニックアイ」より放つ超高熱ビームを武器に大規模な侵略作戦へ従事する。
人型から外れた外見は、敵対者を視覚的に威圧する意味合いも強いと思われる。
ワルドが倒されると幹部が呼び出して戦地へ送り込み、そして周辺に散らばったトジルギアを自ら踏むことで、暴走した並行世界のパワーを吸収し、周囲の世界を大きく変化させつつ、ワルドの能力を引き継いだ巨大級戦闘兵・「ダイワルド」に変身する。
ただし、ダイワルドへの変化自体は当初はトジテンド側も想定していなかった事態であり、最初のダイワルドであるダイキノコワルドは完全な偶然から誕生。
それ以降はワルドの作戦が失敗した場合の保険としてあらかじめ待機し、作戦失敗後に出撃して積極的にダイワルドに変身するようになった。なおワルド一体につきトジルギアは一つであり、暴走したギアが無ければ変身できないので、複数のクダイテストが出撃したり、そもそも倒されたワルドがいなかったりした場合はそのまま戦闘を行う。それでもステイシーが彼等を動かせるのは、基本的に現場には出て来ないイジルデから現場での権限を一部委譲されているからである。
またトジルギアのパワーさえ吸収できればいいので踏まなくてもダイワルドになれる。投げつけたギアが当たったり、ギアから漏れたパワーがまとわりついたりしても変身する。
雑兵のクダックからクダイターを経た上で、強化・出世した経歴を持つ事から、トジテンドの侵略部隊内ではそれなりの経験と実績を積み上げて来た最高位のエリートであり、しっかりと言葉を喋って意志相通ができる。基本的には彼等を動かす権限は幹部以上の面子にしかなく、一応はイジルデの腹心的な立場となったステイシーの要請にも、「良かろう、手伝ってやる」とあくまでクダイテストの自由意思で上から目線で応じていた事から、基本的にはステイシーにも彼等を動かす権限は無い模様。
そもそも実験兵士であるステイシーのトジテンド内での立場は、クダイターやワルドと同格程度だと思われる事から、階級上は彼等の方がステイシーより上である可能性も高い。
他にも、イジルデの命令でステイシーの支援に来た際にも、「手を貸してやる」とやはりステイシーには高圧的に接していた事から、少なくとも彼等はステイシーを下として見ている。
性別があるのかは不明だが、第24カイ!でバカンスワルドの能力でクダイター達と共に、バカンス気分でビル街に寝そべってのんびりしている一体が女性物の水着を着用していた。一人称はどの個体も「俺」。
後に第31カイ!にて、イジルデによって更なる強化改造を施された『ニュークダイテスト』なる新型個体が登場した。しかし、ニュークダイテストは量産性が無い事から、こっちのクダイテストも現役であり、第33カイ!以降も普通に再登場している。旧式扱いされるのを気にしているらしい。
ちなみにニュークダイテストと通常のクダイテストの間に階級の上下があるのかは不明。
イジルデが最終決戦で使用した個体を最後に登場しなくなりトジテンド崩壊後はクダイター達が投獄された事もあって絶滅したと思われたが、『ゼンカイジャーVSキラメイジャーVSセンパイジャー』ではDr.イオカルが用意したと思しきニュークダイテストが巨大戦要員として再登場している。
余談
名前の由来は『砕く』+“〜est”(英語の最上級表現)から。
クダックやクダイターと合わせると、英語の比較級・最上級の順番になる。
クダイターと共に敵側の怪人・巨大戦力の素体となる戦隊シリーズでも珍しい形式の存在なのだが、怪人と巨大戦力の素体が明確に「別人」というのも大きな特徴である。
『機界戦隊ゼンカイジャー公式完全読本』p.101,107によると、頭部はクダイターの顔をスクラップにして再構成させたイメージ。よく見るとクダイターの顔を横に平くした様な造形で、突起はクダイターの口元を模したものである事がわかる。
また、裏モチーフは『星獣戦隊ギンガマン』のヒュウガ/黒騎士ヒュウガ。自力でブルタウラスに合体・巨大化できる事から選ばれ、ヒュウガの衣装のモチーフを組み込んでいる。
また、当初はフランケンシュタインの怪物をモチーフにする予定であり、肘や膝等のボルトはその名残である。
関連タグ
爆竜戦隊アバレンジャー:敵側の「怪人」と「巨大戦力」が別の存在である前例。ただし、怪人であるトリノイドは自動で巨大化可能であり、巨大戦力のギガノイドとは完全に独立していて関連性はない。
巨大化獣ゴルリン、コピージャイアント:クダイテストの先輩達。ただし、これら単体では自我と戦闘力は持たない上、ゴルリンは吸収した相手の体を乗っ取る仕組みであるに対してこっちは逆に乗っ取られる。
巨大妖怪ガシャドクロ:こちらは単独で戦闘力を持つスーパー戦隊の巨大戦力。これを元にした等身大の怪人も作られている。