2Pカラーとは、ゲームのキャラクターの第二の配色のこと。対義語は1Pカラー。
単に2Pともいう。ツーピーカラー、にぴーからーとも読まれることがある。
概要
格闘ゲームや音楽ゲームなど、操作キャラを選択できるゲームでは判別のためよく実装されている。
対戦する2人のプレイヤーが同じキャラクターを選び、両側に同じキャラクターが登場したとき、片方が色や服装が別物になって現れる。
特に90年代後半以降の格闘ゲームでは3種類以上のカラーが用意されており、どれが正確な2Pカラーか定義が出来ないことがある。この場合、押したボタンに対応して『強Pカラー』『HSカラー』などと表記するか、カラー選択画面で割り振られた番号で『○○番カラー』と表記する。逆に1Pカラーに関しては基本的に一番左or左上隅にあるボタン、または1番カラーが対応している。
特にキャラクターのバックボーンが詳細に設定されていないゲームではしばしば1P(公式カラー)の別人格やシャドウとして描写される。作品によっては2Pカラー側(または対戦で負けた側)が明確に『何者かが化けた偽者』と描写される(まれに負けると正体を現す)こともある。
音ゲー「ポップンミュージック」では、二次創作で「2Pカラーは1Pカラーのきょうだいである」という設定が流行したことがあり、pixivにもそのような作品が一部投稿されている(なおラッテとロッテのように公式できょうだい設定のキャラも存在している)。
ただし、2Pキャラの描写は個人の主観と想像に寄り同じキャラでも千差万別なので、設定の押し付け合いはやめよう。
格ゲーや音ゲーのキャラクターでなくても、普段と色違いの服や髪の色など、2Pカラーをイメージさせるイラストにもこのタグが付けられる場合がある。
アークシステムワークスなどが制作する格闘ゲームでは、カラーに番号が振られており、キャラクターを選んでからカラーを選択するという形式が取られることもある(ブレイブルーなど)。また、限定カラーをDLCなどで販売するという事もある。
バーチャファイターや鉄拳、デッドオアライブといった3Dゲームでは2Pカラーの代わりに着ているコスチュームや髪型等で違いを出すという手法が取られていることもある。
最近では1Pも2Pも両方同じカラーやコスチュームを使用できる場合もあり、キャラクターのカラーやコスチュームはプレイヤーの好みで決められるようになっている。
また、かつてアーケードのレースゲームにおいて通信対戦が可能なタイトルではセガのデイトナUSAシリーズなどは通信対戦が搭載されていない筐体(デイトナUSAシリーズの場合はオートマチックかマニュアルでカラーが異なる。ゼッケンは41で固定)とは別に車種のカラーリングとゼッケンが筐体別(一例としてデイトナUSAの場合1P 赤、2P 青など。この場合トランスミッションの選択にかかわらずカラーが固定される。デイトナUSAではセガサターン版では家庭用追加モードで条件さえ満たせば性能が異なる通信対戦筐体仕様の1P~8Pの車が使えるようになる。PS3版ではオンライン対戦専用でランダムで決定。F355チャレンジではPS2版ではカラー・ゼッケンともにセッティングモードで自由にカラーの選択が可能)に決まっており、ナムコのリッジレーサー2やレイブレーサーに至ってはカラーはおろか車種まで異なる(例としてレイブレーサーの場合2P:RT STEEL GUNNER(PS版リッジレーサーでいうRT SOLVALOU YELLOW)、3P:RT THE TOWER OF DRUAGA(PS版リッジレーサーでいうF/A RACING)など。PS版リッジレーサーやリッジレーサーレボリューションと異なり性能に変化はない)。ただしセガのセガラリーはこの仕様は適用されず、セガラリー2やセガツーリングカーの場合レース開始前にネームエントリーが入り登録した名前で判別可能になっている。現在のアーケードのレースゲームは車選択時のカラー変更(およびカラーの追加入手・購入)の追加、磁気カード及びICカードの登場によるプレイヤーネームの実装、さらにエアロパーツなどのドレスアップパーツの実装に伴いレースゲームにおける2Pカラーはあまり見られなくなっている(ただし頭文字D_ARCADE_STAGE・後述の湾岸ミッドナイトマキシマムチューンでは車のカラーによっては仕様が変わる車もあるが)。
ゲーム以外でも、容姿が似ているが配色が異なるキャラクターがいた場合、例えとして2Pカラーと言われることがある。
明確な設定のある2Pカラー
ブレイカーズシリーズ
ビスコ社が開発した格闘ゲーム「ブレイカーズ」シリーズは2Pキャラは、1Pキャラとそっくりな赤の他人と公式で明言されており、さらには2Pキャラ用のプロフィール(公式設定)が用意されていると言う手の込みよう。ご丁寧に名前も違う。
ガンダムVSシリーズ
ガンダムVSシリーズ等も昔は異なる勢力の機体を使用すると鹵獲カラーになったりしていた。
連邦vs.ジオンからエゥーゴvs.ティターンズまでこの仕様があった(連邦、エゥーゴ、ティターンズ、ジオン&アクシズの4種類)が、連合vs.Z.A.F.T.以降は廃止された。
電脳戦機バーチャロン オラトリオタングラム
筐体別に陣営が異なる仕様となっており(1P:DNA陣営、2P:RNA陣営)、ライデンのRNA陣営仕様に至っては「ライデンII」名義となっている。
パズルボブルシリーズ
原作のバブルボブルを知っている人にはご存知と思うが、バブルンの2Pカラーは実はボブルンという別のキャラクターであり、CVも別のものが用意されている。
ソニック・ザ・ファイターズ
ソニックシリーズの格闘ゲームであるソニック・ザ・ファイターズの2PカラーはDr.エッグマンにコピーされたという設定のため(同キャラ対戦では実際にキャラクターをコピーする演出が加わる)、白黒の姿をしている。
大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ
一部のキャラクターは色替えを行うと名前まで変化したり、そうとは至らずとも原作の都合上別人もしくは別個体と推定されている色替えが存在する。また、原作の都合上、体色に大きな変化が加えられない場合がある。
湾岸ミッドナイトR
実在車種が多数登場する湾岸ミッドナイトのアーケードゲームの初代作では悪魔のZなどキャラクター仕様の車を除き自由にカラーが選択可能となっているがR34スカイラインGT-Rのみカラーをシリカブレスにした場合、グレードが「V-specII」から特別仕様車の「M-spec」に変化する。
なお、この仕様はマキシマムチューンにも受け継がれており、一部の車はグレードが変わるカラーも存在する(例としてランサーエボリューションは「スコーティアホワイト」(ランエボ8は「ホワイトソリッド」)選択時、グレードが「GSR」から競技用グレードの「RS」に変化し初期ホイールがスチールホイールになる(さらにランエボ3・ランエボ5・ランエボ6はトランクのリアガーニッシュもなくなる))。
表記揺れ
2Pカラー(全角文字で表記)