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概要編集

バーチャロンシリーズ全タイトルに登場するVR。

テムジンのライバル機体としての立ち位置を占めており、スピードタイプのテムジンとは相反するように重装甲&高火力がウリの機体。


両肩に装着されたレーザー兵器(オラタン以降はバイナリー・ロータスと呼称)の破壊力は凄まじく、開幕直後に立ちレーザーはライデン使いたる者の一種の礼儀である。

重戦闘型の祖だけあって、機動力は最低だが、一撃が重く、耐久力は全機体中最強という非常にわかりやすいスペックを持つ。


それ以外にもクローを出したり、そのクローから電磁ネットを発射して敵の動きを止めるなど大柄な見た目にそぐわぬ器用さも持ち合わせている。また、第3世代型では、そうした機能を抜き取った特化型が存在する。


第1世代VR(HBV-05-E)編集

HBV-05-E Raiden


「電脳戦機バーチャロン(初代)」に登場するライデン。

DN社内部の0プラントが生産を行っていたHBV(重戦闘バーチャロイド)。

テムジンと同時期に開発された初期型VRのうちの1機。テムジンと共にXMU-05としてバーチャロイドの祖となった機体であり、HBVの祖ともなった。


象徴でもある両肩のレーザーユニット「Ali-02r」は元々航宙駆逐艦に搭載される対艦砲を手直ししたものであり、14m級の機動兵器の武装としては火力だけでなく設備や運用など様々な面で、1体のVRに2門も持たせるのは相当過剰スペックな代物と言える。


当初のコンセプトでは主戦闘VRであるテムジンを、火力と装甲でバックアップする後方支援型の重戦闘VRとして計画されており、テムジンとライデンでの2体1組セット運用が計画されていた。

しかし、テムジンが単独戦闘においてあまりにも完成度が高かった為に、ライデンにも相応の高い性能が求められ、結果的に機体構造の根本的な作り直しが必要になってしまう。この件を上層部は黙殺したばかりか、逆に開発会社に無茶苦茶な要求を叩きつけ、開発スタッフは予算と採算を半ば無視する形での設計や殺人的突貫作業を強いた。


結果、ライデンの性能はテムジンに見劣りしない強固なモノとなったが、1機の製造費がテムジン21機分(量産型テムジン換算で27機分という説も)という超高価格になってしまう。(コレ一機のメンテナンス1回の費用でさえテムジン10機分に相当するらしい。)

挙句に、高火力でおなじみの肩部レーザーユニットは、倒産メーカーの在庫を破格で買い叩いて採用したものの、既に製造設備が解体されてしまっていたため、追加生産が絶望的となっていた。よってライデンは在庫分を用いた26機しか製造出来ず、大赤字どころではない騒ぎになった。

この事に最高幹部会は(自分たちの言動を棚上げして)「まるでお話にならない!」と激怒。スタッフ陣は大粛清され、第5プラントへ左遷させられた。



DN社は、その高性能と高価格と希少性(そして製品として生産継続できないというとんでもない欠点)から「精鋭部隊用の稀少ハイエンド機」という高付加価値によってセールスを行う方針を固め、ライデンの売り込みの為だけに各VR部隊から強引に引き抜かれたエースパイロットで編成された精鋭部隊、『特殊重戦闘バーチャロイド大隊(のちに「S.H.B.V.D.」へと組織変更)』でのみ使用される形に留まることとなった。

OMGで月面に投入されたS.H.B.V.D.の部隊は数機のライデンと多数の人員を失いながらも、それを上回る多数の敵機を撃破し圧倒的なキルレシオを記録する実績を挙げている。


ちなみに、当時S.H.B.V.D.に所属していたハッター軍曹は、現地で肩部レーザー砲の不調を訴えたライデンを近接戦用機に改修し、巨大な大斧で戦い抜いたという逸話がある。


第2世代VR(HBV-502-H(H8))編集

RAIDEN THE RED BULL


「オラトリオ・タングラム」に登場するライデン。

第5プラント「デッドリー・ダッドリー」に左遷させられた、第1世代ライデンの元開発チームによって開発された第2世代VR。

別名「高性能光学兵器装備重攻機体」。

基本的には第1世代のライデンをそのままベースにし、各種武装・システムが加えられている。


フレッシュ・リフォー陣営(DNA)でありながらフレッシュ・リフォーに反目するTSCドランメン陣営(RNA)にもライデンを供給したため、フレッシュ・リフォーからの制裁で、生産プラントが限定戦争の戦場として提供されてしまう。

結果、戦闘により破壊されてしまった第5プラントは閉鎖に追い込まれ、ライデンの製造ラインは再び停止することになった。そのステージこそが、ゲーム中でライデンと激突する第9面「UNHOLY CATHEDRAL(不浄なる大聖堂)」である。


第1世代、第2世代ともに生産ラインを失い、希少機体となってしまったライデンだが……

ここから1年後、第3プラント「ムーニー・バレー」が生産ラインを復活させ、再び安定した供給が可能になり、HBV-05と違って様々な戦場で数多く見掛けられる機体となった。なお生産再開に際し、型式番号の末尾がHからH8に変更されている。


ライデン

ちなみに、RNA側に供給された機体は「RVR-75・ライデンⅡ」と呼ばれ、カラーリングとFCSがRNA仕様に変更されている以外でDNA側と性能に違いはない。

(そのためゲーム中で唯一、1P(DNA)側と2P(RNA)側で名前が違う機体になっている)


第3世代VR(HBV-512系)編集

ライデン E1

「フォース」「マーズ」に登場するライデン。

名称を「ムーニー・バレー」から「アダックス」に変更した第3プラントによって開発された第3世代VR。


量産型機であるVOX系のコンセプトを取り入れ、ユニット・システムの導入により多彩なバリエーションを持った装備の換装が可能となった。これによりVOXアファームド系列と同様に、ニーズに合わせた大量生産が可能となり、高性能で高価格というコンセプトを改めることとなった。

量産方面に舵を切った事で、過去作までのウソのような高級さや希少さは薄れていったが、それでもライデン専属部隊であるS.H.B.V.D.をはじめとした戦闘のプロ達には引き続ぎ愛用され続けている。


第1世代からの伝統であるバズーカ装備を持つ「512E2」と、テムジン747Hシリーズが採用した、2門の光学兵器フラットランチャーに持ち替えた一点集中型「512E1」、レーザーを捨てて剣とクローを携えた格闘型「512A」、スパイダーネットを抜き取った特殊戦闘型「512D」、果ては過去に使用された実験兵器(ホバー脚部)を制式化した機動性重視型の"キワモノ"「512N」などが存在する。


バーチャロンマーズでは「512E2」と「512E1」が出現する。

ドラマティックモードではS.H.B.V.D所属のエース2名、ギル少佐とレドン軍曹が登場し、それぞれ専用カラー機に乗って来る。

ギル少尉専用ライデンは紫と金色の混合カラー「512(gfk)E1」であり、レドン軍曹専用ライデンは全身黒の「512(gfk)E2」。入手条件は厳しいが、それぞれ通常のライデンより性能が高い。


関連動画編集

Fade to Black

初代OMGでのライデンステージBGM。


into the crimson

オラトリオ・タングラムでのライデンステージBGM。


Tears for Bloody Solid

フォースでのライデンステージBGM。


関連タグ編集

折木奉太郎 米澤穂信著「〈古典部〉シリーズ」、およびアニメ「氷菓」の主人公。「手作りチョコレート事件」の劇中で、友人の福部里志とゲームセンターで対戦した時に使用。原作では、「右手に滑腔砲握り、両肩にレーザー砲を担いでいる、大艦巨砲主義の機体」と紹介された。アニメでは、明確に「ライデン」の名前が出ており、対戦画面もそのまま使用された。ちなみに、里志の使用した機体は、バイパーII


御坂美琴 「とある魔術の禁書目録」シリーズの主要ヒロインの一人にして、そのスピンオフ「とある科学の超電磁砲」の主人公。電脳戦機バーチャロンとのコラボ外伝「とある魔術の電脳戦機」で、ライデンは彼女の愛機となる。


豊崎愛生けいおん!平沢唯役の女性声優。筋金入りのチャロナーで、「オラトリオ・タングラム」がXbox360に移植されたときはツインスティックを2台購入したほど。本人曰く、「本当はフェイ・イェンエンジェランが使いたいけど、ライデンが一番私のいうことをきいてくれるんです。」との事。しかし、とある魔術の電脳戦機で豊崎氏が演じている初春飾利の使用機体はグリス・ボックだったりする。

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