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〈古典部〉シリーズ

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こてんぶしりーず

『〈古典部〉シリーズ』は、米澤穂信の推理小説のシリーズ。角川書店より2001年11月から刊行されている。既刊6巻。2012年にテレビアニメシリーズが放映されて以降は、そちらの表題『氷菓』が実質的なもうひとつの総称となっている。

概要

文化系部活動が活発なことで有名な進学校、神山高校。「古典部」という廃部寸前の部活に入部した新入生の男女4人が、学校生活に隠された謎に挑む。主に、主人公であり探偵役でもある折木奉太郎の一人称で語られる。

2012年には、小説第1巻の氷菓をタイトルに据えてアニメ化され、知名度が急上昇。その影響か、pixivでは「〈古典部〉シリーズ 」よりも「氷菓」タグの方が多く利用されている(逆にアニメ以前の投稿作を検索する際は「〈古典部〉シリーズ」タグが有用)。

また、2017年11月には第1作にあたる『氷菓』の実写映画が上映されている。

既刊

  • 愛蔵版のみ収録
    • プールサイドにて
      • 夏休み中の奉太郎は帰国していた姉の勧めで、プール監視員のアルバイトをすることに。奉太郎のバイト中に、古典部の面々が水着で現れてプールで遊びはじめたが、えるが奉太郎に「気になること」を持ちかけてきた。
      • 期間限定のネット配信作品(OVA)であるアニメ『氷菓』11.5話「持つべきものは」を小説化。
    • クリスマスは箱の中
      • アニメ『氷菓』Blu-rayBOXの原作者書き下ろし特典ドラマCDを小説化。
    • 三つの秘密、あるいは星ヶ谷杯準備滞ってるんだけど何かあったの会議

----小説野性時代 第224号(2022年7月号)に執筆された短編。

登場人物

(CV:アニメ版キャラクターボイス / 演:実写映画版キャスト)

テレビアニメ『氷菓』

原作第1巻『氷菓』から第4巻『遠まわりする雛』までの内容と、放送当時単行本未収録だった短編「連峰は晴れているか」(後に『いまさら翼といわれても』に収録)を時系列順にアニメ化

TOKYOMXテレビ埼玉千葉テレビtvk岐阜放送三重テレビKBS京都サンテレビおよびBS11TVQ九州放送にて、2012年4月から9月までの2クールで全22話が放送された。

原作者の米澤も構成協力として参加、クレジットは後述のタスクオーナ作画、角川書店(現:KADOKAWA)によるコミカライズ版である。

スタッフ

構成協力米澤穂信(原作者)
シリーズ構成賀東招二
キャラクターデザイン西屋太志
音楽田中公平
アニメーション制作京都アニメーション
監督武本康弘

主題歌

※OPとEDが流れず、本編中にスタッフの名前が表示されるだけの回が多々ある。(後のパッケージ版ではOPやEDが追加されている)

  • オープニングテーマ

『優しさの理由』(第1話~第11.5話)

作詞:こだまさおり / 作曲・編曲:宮崎誠 / 歌:ChouCho

『未完成ストライド』(第13話~第22話)

作詞・歌:こだまさおり / 作曲・編曲:中山真斗

  • エンディングテーマ

まどろみの約束(第2話~第11.5話)

作詞:こだまさおり / 作曲・編曲:岡本健介 / 歌:千反田える(佐藤聡美)・伊原摩耶花(茅野愛衣)

君にまつわるミステリー(第12話~第22話)

作詞:こだまさおり / 作曲・編曲:高田暁 / 歌:千反田える(佐藤聡美)・伊原摩耶花(茅野愛衣)

  • 挿入歌

『ひとり』(第12話)

作詞・作曲:村上てつや

上を向いて歩こう(第12話)

作詞:永六輔 / 作曲:中村八大

  • 挿入曲

BGMとして以下のクラシック曲が使われている。

『無伴奏チェロ組曲』 『G線上のアリア』バッハ

月光ベートーベン

『シシリエンヌ』 (フォーレ)

各話リスト

話数サブタイトル
第1話伝統ある古典部の再生
第2話名誉ある古典部の活動
第3話事情ある古典部の末裔
第4話栄光ある古典部の昔日
第5話歴史ある古典部の真実
第6話大罪を犯す
第7話正体見たり
第8話試写会に行こう!
第9話古丘廃村殺人事件
第10話万人の死角
第11話愚者のエンドロール
第11.5話(OVA)持つべきものは
第12話限りなく積まれた例のあれ
第13話夕べには骸に
第14話ワイルド・ファイア
第15話十文字事件
第16話最後の標的
第17話クドリャフカの順番
第18話連峰は晴れているか
第19話心あたりのある者は
第20話あきましておめでとう
第21話手作りチョコレート事件
第22話遠まわりする雛

漫画『氷菓』

タスクオーナによるコミカライズ版が『氷菓』というタイトルで、月刊少年エース2012年3月号より連載されている。キャラクターデザインはアニメ版を引き継ぎつつ、アニメ化には至らなかった進級後のストーリーも描かれる。既刊15巻(2023年7月現在)。

第3巻の限定版には、テレビアニメ第11.5話にあたるOVA「持つべきものは」が収録されたBlu-rayが付属。

実写映画『氷菓』

2016年2月24日、KADOKAWAが映像化プロジェクト作品の1つとして発表した。

2017年11月3日公開。

テレビアニメ版や漫画版が2012年に時代を変更したのに対し、実写映画では原作通り2000年に設定されている。

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