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いまさら翼といわれても

いまさらつばさといわれても

「いまさら翼といわれても」とは、米澤穂信の推理小説シリーズ「〈古典部〉シリーズ」の第6作。
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嫌な話でも、聞いてもらいたかった。

概要

2016年11月30日刊行の〈古典部〉シリーズ第6弾。奉太郎、える、里志、摩耶花・・・〈古典部〉四人の過去と未来が明らかになる、瑞々しくもビターな全六篇!

収録作品

箱の中の欠落

――「お前は相変わらずだな。陰で正義の味方をやりたがる」
神山高校の生徒会長選挙で、開票時に票が水増しされていたことが発覚する。その犯人として選挙管理委員の1年生が疑われてしまう。選挙の投票立会い人として参加していた里志は、このことを不審に思い最初は自分で推理するが行き詰まり、奉太郎に相談する。奉太郎は、突然電話してきた里志に困惑するが、里志が立会い人としてではなく選管の1年生を疑った選管の委員長に一泡吹かせてやりたいという理由から依頼してきたと知り、推理に協力する。

鏡には映らない

――「わたし、折木くんはヒーローにしていたいの」
摩耶花は、ある日偶然中学で同級生だった池平と会い、話題は卒業制作の話になる。奉太郎や摩耶花が卒業した年、鏑矢中学では卒業制作として鏡のフレームを作ることになり、それは各班が分担されたパーツを作り、最後に組み合わせて完成というものであった。他の班がパーツを完成させていく中、奉太郎の班は、デザインを無視した明らかに手を抜いたパーツを提出し、結果として多くの生徒の恨みを買ってしまう。摩耶花は、このことを疑問に思い、直接奉太郎にその真意を聞くがはぐらかされてしまう。気になる摩耶花は奉太郎と同じ班であった芝野に話を聞き、鳥羽麻美という人物が関わっていることを知る。さらに調べていくうちに、摩耶花は意外な真実を知ることとなる。

連峰は晴れているか

――「折木さんの好奇心をくすぐるものがこの世に存在するなんて、それって何なのか……」
ある日の部室、神山市上空を飛ぶヘリコプターの音に、奉太郎は中学時代の英語教師・小木がヘリ好きだったことを思い出す。しかし、同じく鏑矢中出身の里志も摩耶花もそんな話は耳にした事がない。里志が持ち出した小木教諭のエピソードからある事柄に思い当たった奉太郎。図書館に行く、とやる気を見せる彼を心配する里志、摩耶花に対して、ひとり同行を申し出たえる。省エネの奉太郎が放課後を費やしてでも知ろうとしたこととは……

わたしたちの伝説の一冊

――「伊原、あたしたちで伝説を作るよ。神山高校に残る伝説の一冊を。そして……」
文化祭の一件以降、摩耶花の所属する漫画研究会では"漫画を読みたい派"と"漫画を描きたい派"に分かれてしまっている状態になっていた。そんなある日、摩耶花は"描きたい派"である浅沼から、神山高校漫画研究会名義で出す同人誌を描きたいから手伝って欲しいと頼まれる。その真意は、同人誌を出したという既成事実を作ることで、"読みたい派"の人たちに「漫画研究会は漫画を描くところだ」というのを示すことが目的であり、また浅沼から指定されたテーマが漫研ということもあって、摩耶花は手伝うことを渋ってはいたものの最終的に承諾する。しかし、その同人誌を描くという計画が"読みたい派"に露見してしまい、浅沼・摩耶花共々漫研で吊し上げられてしまう。その結果、"読みたい派"であり次期部長である羽仁に、「同人誌を完成させられたら、読みたい派は退部して別の部を作る。その逆だったら描きたい派は出て行け。」という条件を半ば強引に飲まされてしまう。そんな中、漫画のネームを描いていた摩耶花のノートが盗まれてしまう。

長い休日

――「折木さん!話してくれて、ありがとうございました!わたし、嬉しいです!」
ある日、目覚めた奉太郎は、珍しく自分の調子が良いことに気づく。昼食をとり終えた奉太郎は、散歩がてら本を読むために荒楠神社へと向かう。すると、偶然十文字かほと会い「えるもいる」と言われ詰所内のかほの部屋に連れて行かれる。そして、成り行きでえると一緒に神社の清掃を手伝うことになった奉太郎は、そこでえるに、なぜ奉太郎のモットーが「やらなくていいことなら、やらない。やらなければいけないことなら手短に。」となったのか理由を聞かれる。質問を受けた奉太郎は、きっかけとなった小学校の時の出来事を話し始める。

いまさら翼といわれても

――「いまさら翼といわれても、困るんです」
2年生の夏休みの初日、伊原から「ちーちゃんの居場所を知らない?」という電話が掛かってくる。市の合唱祭でソロパートを歌うはずだった千反田が、出番が近づいても会場に現われないというのだ。取りあえず現場に向かった折木は、僅かな手がかりから居場所と来ない理由を推理していく。

『いまさら翼といわれても』で初登場の人物

小幡春人 (箱~)次期生徒会長として選挙に立候補した人物の一人。
常光清一郎 (箱~)次期生徒会長として選挙に立候補した人物の一人。
池平 (鏡~)鏑矢中出身で元3年5組、伊原や奉太郎と同じクラスだった。
鳥羽麻美 (鏡~)奉太郎達と同じく鏑矢中出身で、現在は神山高校の写真部所属。
鷹栖 亜美 (鏡~)鏑矢中で卒業制作のデザインを行った。
芝野めぐみ (鏡~)鏑矢中出身で現在は神山高校の生徒。鳥羽麻美とは旧知。
小木正清 (連邦~)鏑矢中の英語教師。
小木高広 (連邦~)2年D組の生徒。
浅沼 (わたしたち~)漫画研究会所属。漫画描きたい派。
羽仁真紀 (わたしたち~)新漫画研究会部長。漫画読みたい派。
篠原 (わたしたち~)漫画研究会所属。漫画読みたい派。
千反田鉄吾 (いまさら~)えるの父。
横手篤子 (いまさら~)神山混声合唱団のメンバー。
段林 (いまさら~)神山混声合唱団の仕切り役。

外部リンク

KADOKAWAによる作品紹介
〈古典部〉シリーズ特設サイト
Wikipedia
6年5カ月ぶりに〈古典部〉シリーズの新作刊行!『いまさら翼といわれても』米澤穂信インタビュー

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