概要
米澤穂信の小説『〈古典部〉シリーズ』「いまさら翼といわれても」収録の短編。
神山高校上空をヘリコプターが飛ぶ。
さほど多くはなかったが、珍しくもない光景に折木奉太郎は中学生時代を思い出す。
思い出したのは、温厚な英語教師・小木正清が授業中あわてて教室から空飛ぶヘリコプターを見上げ、「ヘリコプターが好きなんだ」とごまかすように説明したことだった。
腑に落ちないものを感じた奉太郎は、同じ中学校で学んだ摩耶花や里志にも話を聞くが、「そんな記憶はない」という。
「なぜ気になるのか」疑問に思った奉太郎は、その当時何が起こったか過去の新聞を調べるためえると図書館に向かった。
原作初出、アニメ、コミカライズでは文化祭も終わった1年秋頃のエピソードだが、『いまさら翼といわれても』に収録された際には他の収録短編と同じく2年1学期〜夏休みの間の時系列に変更されている。