人物
1971年生まれ。東京都出身。容姿も声質もタレントのケンドーコバヤシに似ており、本人も認めている。
1994年、PBM・TRPG「蓬莱学園」のアンソロジーで小説家デビュー。同作には、以降もライターとして携わっていく事になる。
代表作は「フルメタル・パニック!」、「甘城ブリリアントパーク」等。
「フルメタル・パニック!」のアニメ化に際して積極的に制作に携わっており、それ以降京都アニメーションを中心にアニメ作品の脚本やシリーズ構成も手がけるようになる。
ミリタリーテイストのアクションを得意とし、その一方で学園物やラブコメを苦手とする(書けない訳ではないが筆が進まなくなるとの事)。「平和な日本の高校に戦場を渡り歩いて来た少年兵が転校して来たら」「遊園地のマスコットキャラが実は子供嫌いだったら」といった荒唐無稽なコンセプトを作劇上の仕掛けとして多く用い、またハリウッド映画やロボットアニメの演出を用いたギャグ描写に関しても定評がある。
男性キャラの造形に拘りがあり、「放っておくと中年のオッサンだらけになってしまう」作風である一方、女性キャラクターへの拘りは薄い。女性キャラは編集部やイラストレーターの意見を取り入れて造形している。ただし、漫画家の築地俊彦曰くポニーテールフェチであり、またミニスカートに対しても強い拘りを持つ。
いわゆる「硬派厨」の傾向があり、「装甲騎兵ボトムズ」を手掛けたアニメ監督高橋良輔の熱狂的なファンとして知られる。ライトノベルはあまり読まずハリウッド映画を好み、好きな映画に「ダイ・ハード」シリーズの名を挙げている。著書ではダイ・ハードやボトムズのリスペクトを行う事も少なくはない。
著書である「フルメタ」も参戦しているスーパーロボット大戦シリーズのプレイヤーとしても知られるが、ロボットアニメ等に於いては主人公よりもいぶし銀の活躍を見せる脇役等に惹かれる傾向が強く、スパロボをプレイする際には自然と「ザクやジムを使って強敵を倒す」といった縛りプレイに走ってしまうと語っている。
漫画家の井上よしひさとは交友関係にあり、また赤松健とは大学の先輩後輩という間柄にある。
アニメ関係では京都アニメーションの武本康弘とタッグを組む事が多い。賀東自身が武本を信頼しているということもあり、著書のアニメ化に際しては大幅な原作の改変が行われる事も多い。それだけに武本の急逝は相当堪えたらしく、『甘城ブリリアントパーク』をはじめとした作品執筆が数年間停止する事態に陥っている。
スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥーンベリに対して2019年12月8日にTwitter上で投稿したツイートで「俺もこの子きらい」「もし自分が世界の影の支配者だったら、すべてを奪って絶望のどん底に叩き落として嘲笑してやりたい。その上であっつあつの超うまいステーキとか食わせてやって、悔し涙を流す姿が見たい。」と嗜虐的とも取れる冗談を吐き批判を浴び、謝罪とともにTwitterの更新停止を宣言した(翌年4月に再開)。