概要
2003年1月3日、スウェーデンのストックホルムで生まれた。
母親はスウェーデンで著名なオペラ歌手のマレーナ・エルンマンで、父親は俳優・映画プロデューサーのスヴァンテ・トゥーンベリである。なお、2歳下の妹ベアタも歌手として活動している。
アスペルガー症候群、強迫性障害、そして選択的無言症(場面緘黙症)と診断されている。自身は、アスペルガー症候群を、「スーパーパワー」だと思い込んでいると語っている。
2011年に気候変動についてはじめて知ったことをきっかけに、家族に菜食主義や二酸化炭素削減を理由とした飛行機の利用の制限などを呼びかけるようになる。その後も学校の授業と並行しながら環境問題について学び、2018年頃から学校でのストライキやデモ、スウェーデン議会前でのスピーチなど、本格的な環境活動を始めるようになった。
本人の主張としては地球温暖化やそれに伴う気候変動の抑制、地球温暖化の原因となる温室効果ガス(特に二酸化炭素)の削減、これらを実現する新たなライフスタイルの提案などが挙げられる。
活動や主張には賛否両論あり、世界中で彼女に影響を受けた若い世代の支持者による環境活動(※日本では露木志奈などが知られる)が行われる一方で、農業や航空機産業の従事者を中心に批判的な意見も多数ある。
なお、彼女が活動を始めた当時アメリカ合衆国の大統領を務めていたドナルド・トランプについては、クリーンエネルギーについて定める国際協定「パリ協定」を脱退したことから非常に批判的な意見を持っており、彼に「科学に耳を傾けるように」というメッセージを送った他、国連で開催された気候変動サミットで居合わせた際には睨みつけるような視線を送っている。なお、トランプは自身のTwitterで彼女のサミットでのスピーチ動画を引用し「She seems like a very happy young girl looking forward to a bright and wonderful future. So nice to see!(彼女はとても幸せな少女に見える、明るく素晴らしい未来を心待ちにしているようだ。見ていて何とも気持ちがいい!)」と(皮肉を込めた)メッセージを投稿したが、グレタ本人は自身のプロフィール欄を「A very happy young girl looking forward to a bright and wonderful future.(明るく素晴らしい未来を心待ちにしている、とても幸せな少女)」に書き換えて対抗した。