概要
一般に、過去に経験した現象から大きく外れた現象または状態のこと。気象庁では、気温や降水量などの異常を判断する場合、原則として「ある場所(地域)・ある時期(週、月、季節等)において30年間に1回以下の出現率で発生する現象」を異常気象としている。
そのわりに毎年起きているような気もするが、これは後述する気候変動以外にも理由がある。
天気予報の一次細分区域で気象庁は全国を約150ヶ所(各都府県を2~4分割したくらい)に分けている。異常気象に相当する豪雨、暴風、洪水…といった全現象が日本全国どの区域でも1年間に全く起きない確率はさほど高くないのである。
人間活動が原因の気候変動による影響
とはいえそうした数字のからくりを差し引いても、異常気象そのものが増加すると予測されている。
人間活動が原因の地球温暖化により、10年に1回レベルの高温、大雨、干ばつの頻度と強度が増えると予測されている(気候変動に関する政府間パネル(IPCC) 気象庁訳、高温については50年に1回レベルのものの頻度の増加も予測されている)。