概要
『電脳戦記バーチャロン』シリーズに登場する組織。
元々はDN社の特戦隊。かつて、0プラントのずさんな開発計画により超高コストかつ僅か26機しか生産できなかった第1世代型ライデンであったが、これを高級ブランド化することで存在を正当化すべく、各地からエース級のパイロットが集められ、DNA内に設立された「特殊重戦闘VR大隊(Special Heavy Battle Virtuaroid Division)」が母体となった限定戦争代行業者。規律の厳しさや意識の高さからエリート部隊として有名である。
ライデンそのものの性能もさることながら、集ったパイロットの腕も伴って一目置かれる無敵の傭兵集団となる。その強さたるや、ライバル会社「ムーニー・バレー」が開発した完成機と名高いVR『ドルカス』を初戦で完膚なきまでに撃破し、不遇の売れ残り在庫へと押しやったほど。
このエースパイロットとして有名なのが、月刊ホビージャパンのオフィシャルストーリー『ワンマンレスキュー』に登場するヒロイン「ミミー・サルペン准尉」である。
また、後に有名になるうるさい男「イッシー・ハッター軍曹」もかつてはSHBVDに在籍しており、レーザー不調で遠隔兵器が使用できなくなったライデンに大斧を持たせ、近接専用機に改造して愛機にしたとかなんとか。
続く第2作『電脳戦記バーチャロン オラトリオ・タングラム』でも引き続き登場する。
O.M.G.によるDN社ならびにDNAの混乱の果てに放逐、独立を余儀なくされており、DN社直属の部隊から一転して本格的に傭兵集団となった。
第1世代型ライデンは性能は高かったものの、時代の流れによって第2世代型VRが普及し始めると性能の差異は否めなかった。
開発プラントは、高コストかつわずかな生産数しか確保できなかったお叱りを受けて既に解体されていたのだが、SHBVDの活躍によってライデン復刻の期待の声は大きく、開発したスタッフを第5プラント「デッドリー・ダッドリー」に呼び戻し、開発環境を整えて第2世代型ライデンの開発が着手された。
……のだが不運が続き、開発会社が満を持して完成した第2世代型ライデンを味方にも敵にも供給してしまったために、またもや上の人間(フレッシュ・リフォー)からお叱りの声を受ける事となる。
開発施設が戦場となり、結局第2世代型ライデンも少数開発の段階で製造が終わってしまう。奇しくもライデンは再びSHBVD専用機となった。
後に、かつて完膚なきまでに叩きのめしたドルカスを開発した企業、第3プラント「ムーニー・バレー」がライデンの再生産を引き継いだことで、ライデンの供給は再開された。
SHBVDが所有する第2世代以降のライデンは一般部隊のものより高品質なものとなっている。そこいらの量産製作されたライデンとは使用者の本機度が違うということだろう。(VRは生成時にコンバータ…つまり3Dプリンタみたいなものを使用する特性上、金をかければかけるほど高品質になる。)
第3作『電脳戦記バーチャロン フォース』
第3世代型VRの時代。今回のライデンも量産型VRを専門的に開発している第3プラント「ムーニー・バレー」改め「アダックス」での製造となっている。
この時代には限定戦争いおける環境程度整備されており、各VRが量産化体質となり、パイロットの要望に合わせた数多くの武装バリエーションが開発されている。当然ライデンもこの限りではなく、かつて第1世代から続く高級感、高性能さはなりを潜めたが、それでもSHBVDでは伝統的にライデンタイプのVRが使用されている。
第4作『電脳戦記バーチャロン マーズ』
長らく小説や各種媒体上の設定であったが、本作のストーリー(ドラマティックモード)でようやく敵組織として登場。本作でSHBVDの名前を知ったプレイヤーも多いのではなかろうか。
ストーリー中盤の火星編で、ギル少尉、レドン軍曹の2名が登場。
それぞれ専用機に乗っており、他のライデンよりも少しだけ性能が高い。一定条件をクリアする事でプレイヤーも入手が可能。戦闘BGMは「Into the crimson」のキーを高くしたバージョン。
2名はダイモンの口車に乗り、SHBVD本家には内緒で戦闘に参加したとのことだが、ハッター軍曹に「ミミー・サルペン准尉にチクるぞ」を脅しをかけられてやむなく手を引く事となる。
交戦するのはこの1ステージだけだが、終盤のダイモンフラグメントを集める章では、各エリアのボスステージにおいて、「あのまま引き下がってはSHBVDのプライドが許さない」として敵として乱入してくることもある。