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スペシネフ

えんこんじゅそてきあんさつきたい

スペシネフとは電脳戦機バーチャロンシリーズの第2作「オラトリオ・タングラム」より登場した架空の機動兵器。 第3作「電脳戦機バーチャロンフォース」にも後継機が登場する。
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機体概要編集

型式番号RVR-87
別名怨恨呪詛的暗殺機体
所属RNA
設計アイザーマン博士
製造サッチェル・マウス(第6プラント)
OSM.S.B.S.Ver.5.x
武装アイフリーサー(ロングランチャー / サイズ)、EVLスクリーマー(ブーメラン)

第6プラント「サッチェル・マウス(SM-06)」がマッドサイエンティストとして名高いアイザーマン博士の主導で開発した機体。


デザインコンセプトは“死神”。

そもそもバーチャロイドは一般的な人型兵器などではなく、Vコンバータによって実体化した機械の形状をした何かである。機体に宿る人工知能やAIが勝手に機体を動かしたり、設計上動かないはずなのに人を乗せたら何故か動く……でおなじみのシロモノがいくつかある。


ベルグドルライデンのように工業的に組み上がった機体もあれば、フェイ・イェンのように設計者のイメージがVコンバータによって実体化した機体も存在する。スペシネフの製造方法は後者によるもの。


そんな代物なので、当然のように開発過程で人身事故が多く報告されており、この時期は開発中のVコンバーター(バーチャロイドの中枢機構となる機械。コックピットと動力機関を兼ねたものといえる)の起動事故等によって、機体がパイロットの精神を取り込んでしまう現象(通称「持って行かれた」)が頻発していた。

(別のケースではあるが、似たような事例に「シャドウ」があり、Vコンバータの構造的欠陥に起因する精神干渉効果によって発生した意識体が、搭乗者を狂気に落とし入れ、人間の反応速度を超える操縦能力を引き出すと同時に、搭乗者を取り込んで廃人化させてしまう事例があった。)


本来ならそんな機体は隠匿・破棄すべきなのだが何分、Vコンバーターのメイン機器であるVディスクの原材料たるVクリスタルは月などの非人類由来の遺跡からしか採取できない超希少物質であるため、おいそれと捨てるわけにもいかず、結果、実験に失敗したVコンバーターが積み上がっていた。アイザーマン博士はそんな機体からわざわざ悪性Vディスク(精神を取り込んでしまったVディスク)を抽出し、構造材として再利用した“EVL(イーヴィル)バインダー”を開発。新たな機体に装備させる暴挙に出る。これが死神スペシネフの誕生である(背中の翼がそのEVLバインダーである。尚、頭部の「角」にもこの構造材を使っている。本機は極めて細身で、胴体内にVコンバーターが収りきらず、コックピット部だけが頭部にある点でも特異。この構造材によって後述のパイロット及びコックピットの「強化」を施している)。

アイザーマン博士がこのような「リサイクル」を決行した背景には「サッチェル・マウス」やその主導者のアイザーマン博士があまりにも放埓に振る舞いすぎて、多くのプラントから疎まれVクリスタルを入手できる伝手が限られるようになってしまったためでもある。誰も手を出していない悪性Vディスクを再利用できないか、という発想が本機を生んだといえる。


搭乗者は、別の誰かの魂・精神を取り込んだバインダーの効力によって、スペシネフに搭乗しているだけで自身の憎悪を増幅させられる。つまり、極度かつ深刻な精神負担を強いられる対価に、M.S.B.S.(バーチャロイドの制御システム)との同期を高める事が出来るのだ。それにより、一般的なパイロット操作を超える戦闘ポテンシャルを獲得するに至っている。


しかし、そんな危険なシロモノを使用して無事で済むわけが無く、この精神負担によってパイロットが発狂するケースが多発した。後に「パイロット殺し」の異名を持つまでになり、この事件を問題視した戦争公司からの勧告によって“EVLバインダー”にリミッターが課せられるようになった。


結果的に、リミッターによって戦闘能力は同期の第2世代機をやや下回る程度まで抑えられたが、一応は一般的なパイロットが搭乗しても精神に支障無く運用できるようになった。


ちなみにこのリミッターはパイロット自身で解き放つことが出来、13秒間だけ能力を強化する事が出来る。

ゲーム上では一定時間無敵になれる隠しコマンド:通称『デスモード(バーチャロンフォース以降は「NDEセルフ・クラッシャー」と名を変えている)』として実装されており、13秒間だけ一切のダメージを受けない効果が得られる。


ただし、『デスモード』の時間切れと共に反動によって機体が自壊を始め、修復不能なまでに崩壊してしまうので、使用には細心の注意が必要とのこと。



第3世代型(YZR-XIII スぺシネフ13 シリーズ)編集

強いぞスペシネフ13「罪」

画像は基幹機種の"罪(ざい)"。

火星戦線の開闢に際し、アイザーマン博士が上記の第二世代スペシネフ(RVR-87)をSM-06の自社部隊向けかつ火星での運用を前提にした第三世代仕様に再設計・更新したもの。主にSM-06直轄の特務艦隊「マシュー艦隊」で運用されている。

EVLバインダーから発せられるサイコ・ノイズがマーズ・クリスタルによる阻害効果を相殺する効果を持っており、火星でも問題なく稼働できた。(原理自体はMBV-707のマインド・ブースターとよく似ている)

EVLバインダーの改良・発展にリソースが注がれており、VO4における他の機種と同様、複数の派生機が存在する。



スペシネフ13・罪(ざい)

:YZR-XIII Sin

バーチャロンフォースにおける基幹機種。

前作のRVR-87の装備特性をそのまま引き継いだ機体で、新機構『アンデッド・コンバータ』を搭載したEVLバインダーをもつ。(戦場において周囲の戦死者が放出する断末魔の残留思念を吸収して、本体の出力に転換するというもの)

この機能によって依代となるEVLバインダーの実存強度が向上し、高速射出することで一種の運動エネルギー兵器(巨大手裏剣)として使用することも可能となった。

この複合機能バインダーは『EVLスクリーマー』と名付けられ、Sinの象徴的な機構となっている。

アンデッド・コンバーターについて倫理上の問題が指摘され、罪という名が指定された経緯がある。

ランチャーはRVR-87譲りの大鎌型。

『電脳戦記バーチャロン・マーズ』には、スペシネフ系列はこの機体のみ登場する。



スペシネフ13・戦(せん)

:YZR-XIII War

派生機。攻撃機としての能力を高めた機体。

『マントラ・オーバードライブ』を実装した出力強化用の可変EVLバインダーを持つ。パイロットの憎悪を増強させることで出力を上昇させており、それを攻撃に極振りすることで、戦斧型のランチャーから高出力のソードウェーブを放つことができる。



スペシネフ13・終(つい)

:YZR-XIII End

派生機。機能阻害に特化した特殊な機体。

EVLバインダーは砲システムを兼ねた特異なモデルを搭載している。『ヴードゥ・ベクター』を搭載したEVLバインダーを持ち、これを使った攻撃を受けた機体は機能不全に陥る。

専用のEVLバインダーの技術にリソースを注いだために攻撃面は3機種の中では乏しいが、インフラに難を抱える上にマーズ・クリスタルの存在もあり機能不全が致命傷となり得る過酷な火星戦線下では最も恐れられたという。ランチャーはヘッジトリマー(生垣用の刈込機)型。



ゲーム中の性能編集

スペシネフの個性は、機動力の高さとVアーマー(装甲)を無視してダメージを与えられる重い一撃を持った機体。


また弾速が速くなくダメージも高くはないが、非常に優れた追尾性に優れるうえに相手の攻撃を一定時間封印する武装を持つので、死神のごとき見た目に違わぬジワリジワリと追い詰める戦術も取れる。

これに併せ、弾速・追尾性・ダメージの高さがずば抜けたアイフリーサーからの衝撃波で一気にイニシアティブを奪いたい。


欠点としては、見た目の細さに違わぬ紙装甲っぷりとダッシュ距離の短さ。

特にダッシュ距離の短さは致命的で、その速度こそ最速クラスであるが距離が最短クラスなので、熟練者(特にコイツ使い)に挙動を読まれたら、その瞬間にダッシュの終わり際を狙われて死亡フラグが立つ。

また非常に便利な武装が多いのだが、そのいずれもがゲージの消費量が高く回復率が低いという燃費の悪さがネック。


結局は、13秒間だけ無敵になれる隠しコマンド「デスモード (NDEセルフ・クラッシャー)」ありきの機体と言える。

切羽詰まった時の最後っ屁として使用出来る上、タイムリミットギリギリに発動すれば自壊デメリットは無いようなもの。

ただし、デスモードはあくまで「ダメージを受けなくなる」だけであって、拘束・怯みによる足止めや、ダウンは通常通りしてしまうので、無闇に突っ込んで良い訳ではない。


また、デスモードの発動を察知された場合、当然相手は逃げ回って時間稼ぎをするので発動を読まれない事も重要になってくる。総じてやや上級者向けの機体に仕上がってる。



関連イラスト編集

SPECINEFF13 "The End"

設定や挙動からか、こういう「なにこれこわい」と言うイメージのイラストもあるが…


スペシネフ(擬人化)

上のイラストとは正反対の「なにこれかわいい」と言った感じのイラストもあり…


小野塚小町×スペシネフ

死神」と言うキーワードから彼女とフュージョンさせたものもある。


関連動画編集


関連タグ編集

一方通行とある魔術の電脳戦機での搭乗機がスペシネフ)

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