「遅すぎんだよ!」
解説
より多くの弱いものを守れる大きな男となるべく、日々精進を重ねる外国人忍者(本人は日本人だと主張)。
かつては闇社会で麻薬の売人としてすさんだ生活を送り、自らも麻薬漬けとなって所属していた組織から廃棄されかける。
その際に現れた忍者・毅(つよし)によって命を救われ、彼の手で更生されていった(ちなみに彼は聖騎士団の所属で命令で潜入していたところチップを助けたらしい)。
そのことに深い恩義を感じたチップは彼の弟子となり、一流の忍者となるべく鍛錬に励んでいく。だがそんな日々も長くは続かず、チップを麻薬に染めたかつての組織は毅を暗殺する。
今わの際で復讐を止められたチップではあったが、師を理不尽に奪われた怒りを抑えられず、彼はかつて自分の所属していた麻薬組織を潰すべく、そして師の教えから「多くの弱いものを守れる」存在となるべく、大きな力を行使できる存在=大統領となる道を進みはじめるのだった。
プロフィール
身長 | 183cm |
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体重 | 67kg |
血液型 | B型 |
出身地 | アメリカ合衆国(本人は日本と主張) |
生年月日 | 2月9日 |
アイタイプ | 赤 |
趣味 | 夢を見ること |
大切なもの | 睡眠薬(AC)→仲間、購入予定のネクタイと万年筆(Xrd)→仲間、思い出のメガネ(STRIVE) |
嫌いなもの | 悪夢、マフィア、ギャング、やくざ |
格闘スタイル | 忍者 |
所属 | 東チップ王国大統領(自称) |
担当声優 | 森藤卓弥(GG)、三浦岳(X~AC)、川原慶久(Xrd以降) |
性格
性格は熱しやすく、短気でせっかち。単細胞といえばそれまでだが、頭が冷えているときはかなり深いことまで考えられるため、けっして馬鹿なわけではない。
また戦闘での頭の回転は普段の倍以上に早くなり、勘も非常に鋭くなる。
十五歳以上にはなれないといわれるスラムで育ったため、基本的に「弱いやつ」が嫌いで「死ぬしかないやつは死ね」などと言うこともある。この場合の「弱いやつ」とは、社会的な弱者のことではなく、「努力すれば何とかなるかもしれないのに、しないで嘆いてばかりいるやつ」のこと。
極限状態を知らないくせに、犯罪に手を染めてしまう人間を頭ごなしに批難する気取った善人も嫌いなようで、権力者には皮肉を言うこともある。
思い込みが激しく突っ走りやすい傾向にあるものの、自分が間違っていると分かれば素直に非を認め、更生しようと努力するまっすぐさも持ち合わせている。
xrdでは人口約2万人を超える独立勢力「東チップ王国」の代表として自らの国を国際的に認めさせようと部下たちと共に奮闘中。情報解析に長けたアンサーなどの優秀な部下もいる。
師である毅の影響で非常に日本かぶれしており、少々間違った日本への認識を持ってしまっている。そのせいか、必殺技の掛け声などに日本文化を代表する(と外国人が認識している)単語を叫んでくる。
例)
「ハラキリッ!」
外見
銀髪・赤目という独特の風貌に、黒と白のシンプルな衣装に身を包んでいる。
開幕時には真っ赤な襟巻をして登場することもある。
Xrdでは外見に大きな変化はないが、服の飾りに手裏剣が追加されている。
STRIVEでも外見は変わらないが、腰に大きなしめ縄を着けた出で立ちとなっている。
戦闘スタイル
忍術を主体としたスピードと手数で押し切る速攻戦術を得意とする。
一発の攻撃力自体は低いものの、それを重ねて相手にダメージを蓄積させていく。
スピードはギルティギアシリーズ中でもトップクラスの速さを誇り、さらに『幻朧斬』や『毅式転移』などの瞬間移動も持っているため、フィールドを縦横無尽に移動しながら相手を翻弄する。
西洋人には体得の難しい「気」の法術を習得しているようで、それらも十二分に発揮して攻めてくる。
能力
カブトムシの顔を見分ける、ツバメを足で追い詰める、建物の構造を短時間で(所有者すら知らない多くの仕掛けまで)把握してしまうなど、身体能力や探索能力は人間離れしている。
ギアや吸血鬼などガチの化け物が多く参戦している「ギルティギア」でも設定上の上位キャラなのだそうで、公式からこの世界で純粋な人間としては二番目に潜在能力が高いと明言されている。
「気」の法術は西洋人としては歴代二人目の習得者であり、現状唯一の使い手である。
STRIVEからは全キャラクターで唯一壁走りが使用可能になり、画面端から上に飛んだ相手を更に追撃することができるようになった。
武器
ブレード
右腕に装着しているチップのメイン武器。籠手(こて)と一体となっている刃渡り40cm近い得物で、普段は折りたたんでしまってある。
忍具
挑発の際に手裏剣を投げたり、覚醒必殺技でクナイを投げたりしてくるが、普段はほとんど使用してこない。
小ネタ
紙 / 紙忍者
チップのプレイヤーたちから愛称として『紙』と呼ばれることがある。これはチップの防御力が全キャラ中最も低いことに起因する。正確には被ダメージ時の体力の減少倍率に関連するものなのだが、ダメージを受けた際の防御倍率が通常なら1.00(※)のところをチップは1.30となっており、要するに常に1.30倍のダメージを受けることになっている。このダメージ補正が仇となり、対チップ専用の即死コンボが大量にある。
ポチョムキンこっち来んな。
※とはいえ、実際にキャラ全体で防御係数を見比べてみると、1.00を上回るキャラが多めで、これを平均値とみるのはあまりに苦しいので、カイの1.03を基準とした方が無理がないと言えるのが現状だったりする。
実際、1.00組のレオやジョニーは防御係数とは別に削り合いで補正のかかる根性値の高さ、ザッパは彼らほどでないにせよかかり具合の大きい根性値はもちろん、さらにバクステや当たり判定の小ささなどから、それはそれは十分ヒドイ堅さになり、下手すりゃ考えるのやめたくなるそれはそれはウザイしぶとさになる。
なお、ポチョムキンは全盛期ではなんと0.75(ISUKA)である。さすが!
(ついで言うと、そのISUKAのチップは1.30どころか1.67とさらに悪化してしまっていた)
チップの負け台詞。
無論『師匠』の意味だが、その独特のイントネーションから負け台詞の代表のような扱いとなった。
この影響か、たまに負けることを『シショる』という人もいる。
紙の要素から生まれたネタ…と言うかセリフ。
そもそもは「このコンボ7割しか減らねーのか。安いな(キリッ」「「いや、安くねーしwww」というツッコミ待ちのセリフだったのだが…
大統領らしさ
大統領になるという目標を掲げながら、忍者の修行を続けるチップだったが、このままで大統領になれるのかと疑問を抱くようになる。ひょんなことから本物の大統領の護衛を経験するなどし、大統領になるためにはどうすれば良いのかを徐々に学んだ模様。『Xrd』からはスーツ、ネクタイ、眼鏡(ダテだが)を着用し、戦闘後、自身の選挙ポスターを置いていくようになった。
忍者になれ
STRIVEでの勝利セリフ。戦闘前セリフの「負けたら忍者になれ」と併せて唐突に忍者になることを勧めてくるシュールさからネタにされている。
その他
実は純粋な人類No.2クラスの潜在能力を持っているのだが、ゲームでの仕様上の関係でそれを表現することが非常に難しく、そのあたりに関しては石渡太輔氏も非常に残念に思っているという。
小説では人類1位であるガブリエル大統領に呆気なく負けたり、カイに勝てないと実感しているシーンがあるが、この時はまだ発展途上であったので人類2位としての強さの比較に持ち出すべきではないだろう。