CV徳丸完
登場話:第17話「文矢の交際宣言」
概要
銀帝軍ゾーンの銀河闘士の1体で、緑色の体色に赤い目をした蜘蛛と言うべき姿を持つ。
自身の分身と思しき子蜘蛛を任意の相手に取り憑かせることにより、その人物を遠隔操作で操ることができる。口から糸を吐いて攻撃するという蜘蛛らしい技も見逃せない。
劇中ではドルドラの指揮の下、文矢に子蜘蛛を取り憑かせて操り、星川兄弟の抹殺を目論んだが、幼い頃からずっと一緒に過ごして来てその性質を熟知している4人には通用しなかった。
活躍
星川兄弟抹殺のため、ドルドラは彼等の母親と同じ名前の「みどり」という名の女性に化けて文矢を虜にすると、遊園地にやって来たところでクモルギンに作戦の実行を促す。
「文矢め、母親の名を騙った罠に嵌まったな。お前を操り、ファイブマンを叩き潰してやる!」
あらかじめ文矢を操るための子蜘蛛を用意すると、みどり=ドルドラが文矢とデートをする隙を突いてザザにアイコンタクトで合図を送ると、ザザから子蜘蛛を文矢に憑依させるように命じられる。そして人気の無い公園にみどりに化けたドルドラが文矢を誘き寄せると、彼女に糸を吐き掛けてザザと共に襲い掛かり、思わず駆け寄った文矢にまんまと子蜘蛛を取り憑かせることに成功した。
程無くして学達4人が駆けつけたために戦闘になるも、ファイブラスターの射撃に怯んであっさり撤退した。
その夜、クモルギンは東京タワーから子蜘蛛を操ることで、本格的に作戦を実行する。
だが、操られた文矢は音痴なはずなのに鼻歌を歌ったり、お気に入りのコーヒーカップが割れても修理せずあっさり捨て、それ以前に失敗した時に鼻をこする癖が出ない等、「長年一緒にいる兄弟から見たら不自然と言わざるを得ない行動」を取ってしまい、他の4人に違和感を持たれてしまう。
そうして本格的に文矢を操り、ナイフで学を刺し殺そうとするのだった……。
明くる朝、操られてドルドラ扮するみどりの元にやって来た文矢は、彼女に兄弟を抹殺した証拠として4人分のVチェンジャーブレスとVチェンジャーコンパクトを見せる。そして「この海の向こうに行きましょうか」と言う彼女の言葉に従い、海へ入って入水自殺するところまで向かってしまう。
(進め。クモルギンの子蜘蛛に操られ、そのままどんどん進むがいい。お前が片付けば、ファイブマンは滅び、私の勝利だ。フッフッフ、進め。そして海の藻屑になるがいい!)
だが、ドルドラは気づいた。文矢の頭に取り憑いているはずの子蜘蛛が死んでいることに……。
そこへ乱入して来た健がVチェンジャーブレスとVチェンジャーコンパクトを取り返すと、学と数美とレミもその場に駆けつけて来る。
そしてドルドラも正体を現し、文矢も操られたふりをやめた。
実はあの後、騒ぎを聞きつけた他の3人が駆けつけて文矢を取り押さえ、彼の頭部に取り憑いていたクモルギンの子蜘蛛に気づいた学がナイフで刺し殺していたのだった。
学「ドルドラ、如何にクモルギンでも、子供の時からの癖は操れなかったようだな」
謀殺する心算が、逆に騙し返されるとはドルドラも思っても見なかったであろう。子供の頃から一緒にいる兄弟同士、熟知された癖を考慮しなかった事が最大のミスなのは一目瞭然で、ドルドラは「おのれ…!」と悔しそうに歯噛みする。
文矢「ドルドラ!よくも母さんの名前を使って騙した挙句、兄姉の命を狙う殺し屋にしてくれたな!許さん!」
文矢がそう言って怒りを剥き出しにすると同時に5人は変身。ドルドラが呼び寄せたクモルギンとザザ、バツラー兵との戦闘に突入する。
バツラー兵を一掃され、ブルーとピンクがザザを相手取る中、クモルギンは糸で残るレッド、ブラック、イエローの3人を攻撃するも連係プレーで翻弄され、反撃された挙句、ブラックを中心とした5人のファイブラスターの一斉射撃を喰らって敗北する。
直後にドルドラが呼び寄せたゴルリン15号に吸収されて巨大化すると、目からのビームでファイブロボを攻撃するが、逆にロボからパンチとツインカノンの連続攻撃で畳み掛けられた挙句、超次元ソードで止めを刺されて爆散した。
余談
『百化繚乱[上之巻]』にて篠原氏は「ヤシガニをイメージして描いた」とコメントしている。
デザイン画では全身、茶色と黄色のマーブル模様だが、造形物では顔や両腕の他、一部が茶色から緑色に変更されている。
声を演じた徳丸氏は昨年の『高速戦隊ターボレンジャー』にて、モードクボーマとキオクボーマの声を担当。続く第29話のカニギン及びカニアリギン、第38話の銀河獣アンモナイトンと第42話のヒルアゲハギンの声も兼任している。
関連タグ
サソリナマズギン:同じく兄弟の絆の強さに敗れた繋がり。
バラタランチュラ:『超力戦隊オーレンジャー』に登場する蜘蛛繋がりの怪人で、同じく人間を遠隔操作で操る能力を持つ。
幻獣ミノタウロス拳シユウ:『獣拳戦隊ゲキレンジャー』の怪人で、同じく兄弟戦士を嵌めようとするも、その絆によって作戦を打ち砕かれた繋がり。