「8分の、6拍子だ」
CV:河合義雄
概要
第29話「踊る侵略塾」に登場するマシン帝国バラノイアが開発したマシン獣。
漆黒の身体の蜘蛛と言うべき姿を持ち、両肩の側面から2本ずつチューブが伸びている。
四肢も蜘蛛らしく毛に覆われた生物的な物だったが、後で強化改造されてからはすっかりメカニカルなそれになった。
特殊なコントロール装置を差し込んだ人間を操る能力を持ち、戦闘では己の分身である小蜘蛛を貼り付けた状態で電撃を浴びせる他、顔面や爪からは光線を発射して来る。
劇中では「成績が良ければ全て良し」という人間の特性に突け込み、歌って踊るだけで満点が取れる学習塾「アチャチャの学校」を執事アチャと執事コチャのコンビと共に開講。小蜘蛛の姿で背後からコントロール装置を子供達に差し込み、操ろうと目論んだ。
活躍
アチャとコチャの開いた学習塾「アチャチャの学校」に通う子供達に小蜘蛛に化けて近づき、コントロール装置をセットして想いのままに動く人形に仕立て上げて行く。
樹里の甥の正男もそこで勉強しており、100点の答案を見せて踊り出す様を見た樹里は怪しみ、本人と共に塾に乗り込む。すると辺名が現れ、ラジカセを流すと子供達どころか保護者まで踊り出す。歌の歌詞に「バラノイア」とあるのを訝る樹里だったが、その場は辺名に誘われて楽しく踊るしかなかった。
その後、緊急のパトロールと称して正夫を先に帰らせ、別の場所から侵入する樹里はアチャ達を見つけ出すも、詰め寄ってる最中に小蜘蛛に化けたバラタランチュラに刺されてコントロール装置を差し込まれてしまう。
そうして姿を現したバラタランチュラは、オーイエローに変身して向かって来る彼女にタランテラ(※南イタリアの民族がタランチュラに刺された際に踊る毒抜きのダンス)を8分の6拍子で踊らせ翻弄。窓の外に放り出して襲い掛かるが、そこへ残る4人が駆けつけたために逃走。キングスマッシャーの追撃を受けながらも、小蜘蛛に化けてその場から離脱する。
撤退後、バラノイアによって強化改造を施されると、より強力に人間をコントロールできるようになった上で作戦の続行に踏み切る。
ブルドント「成績良ければ全て良しの地球人に突け込んで、コントロールできる人間をどんどん増やすんだ!」
オーレンジャーによってアチャチャの学校が閉鎖されはしたが、今度は人間を直に操るべく、正男の通う小学校にてテスト中の彼に赤いコントロール装置を通して正解を教えようとするバラタランチュラ。だが、コントロール装置の電波をオーレンジャーに逆探知されたことで居場所を特定されたために計画は失敗に終わってしまう。小蜘蛛をブルーとピンクの顔に張り付かせる等、持ち前の戦闘力でオーレンジャーを苦戦させるも、キングレンジャーの参戦によって形勢が逆転し、オーレバズーカを喰らって倒される。
直後にアチャが投げ飛ばしたコチャにより、巨大化エネルギーを注入されて巨大化すると、巨大戦では口から吐いた網でオーレンジャーロボとレッドパンチャーの動きを封じるが、キングピラミッダーの光線でネットを破られてしまい、最期はスーパーレジェンドビームを喰らって爆散した。
余談
モチーフはその名の通りのタランチュラ。
バラタランチュラが登場した第29話の次回予告では『鳥人戦隊ジェットマン』で小田切長官を演じた三輝みきこ女史が樹里の姉でもある光男の母・二条晴美役でゲスト出演している。また、昌平が樹里に膝枕されるシーンが有ったが、本編ではカットされた。
尚、同時にアチャとコチャのキャラソンである「アチャ・コチャ・チャチャチャ」が流れた唯一の回でもある。
声を演じた河合氏は昨年の『忍者戦隊カクレンジャー』でもウミボウズの声を演じていた。次の出演は5年後の『未来戦隊タイムレンジャー』の破壊工作員メイデンの声である。
関連タグ
クモルギン:『地球戦隊ファイブマン』の怪人で、同じく人間を遠隔操作で操る能力を持つ。
ドーラタランチュラ:『恐竜戦隊ジュウレンジャー』に登場したタランチュラ繋がりの先輩。
カマイタチ(カクレンジャー):こちらは学校だが、同じく子供の教育を利用する作戦を展開した昨年の戦隊怪人。
ジュクラー、ブタヅノー、CCチャッコー、洗脳忍者ジュクキノコ、テンサイキック:同じく塾通いの子供達を利用しようとした後輩達。特にジュクキノコとテンサイキックは作戦内容がほぼ同じである。