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ピクシブ百科事典

タランチュラ

たらんちゅら

オオツチグモ科に属する蜘蛛の名称。物語などで一躍有名となった毒蜘蛛である。
目次[非表示]

曖昧さ回避

  1. 蜘蛛の一種。本稿で説明
  2. アニメ「ルパン三世 ワルサーP38」に登場する架空の組織。詳細はリンク先参照


概要

和名はオオヅチグモ(大土蜘蛛)という。メディア露出が多く、に詳しくなくとも、名前を聞けば姿かたちを思い浮かべられる人は多いだろう。虫系のペットとして知名度も高く、とても有名なクモのグループである。

クモとしてはかなり大型で、最大級のものは種は体長10cm、足を拡げた幅が30cmにもなる。
このサイズになると落下が致命的になるため滑り止めには余念がなく、各足には鉤爪と出糸管を持ち、樹皮はもちろんつるつるのガラス板でも滑ることなく登攀可能。
上顎(鋏角)はほとんどのクモと同じく毒液の注射機能付きで、しかもかなり強大である。

生息域はアジア南北アメリカアフリカオーストラリアの各大陸とその周辺の島嶼部で、主に温暖な地域に分布している。
樹上もしくは地面で生活し、お馴染みの放射状のクモの巣(網)ではなくいわゆるツチグモ類にみられる筒状の巣を作る。

狩猟は基本的に待ち伏せからの不意打ち。主な獲物は大型の昆虫ムカデヤスデなどの節足動物で、大型種は小型のトカゲネズミヒキガエルなどの小型脊椎動物も捕食対象にする。
別名として「バードイーター」(bird eater、鳥を喰う者)、「トリクイグモ」、「トリトリグモ」とも呼ばれているが、タランチュラの視力はかなり貧弱で、一般の鳥類を捕まえることはほぼ不可能である。無防備な雛鳥などでは捕獲対象になる事もあるらしいが、常食としているわけではない。

名前の由来はイタリア南部の都市ターラントの伝承から来ている。それによると、ある種の毒蜘蛛に噛まれると精神疾患に陥り死に至るというもので、その治療法とされた熱狂的な踊りは後に「タランテラ」という舞曲のジャンルを生んだとされる。これが西洋全域に伝わって大きなクモの総称となった。
しかし、この地域に自然分布しているもので伝承に該当するのはコモリグモという別種グループのクモで、しかもその毒性は人間に対しては非常に弱いものである。ここからさらに、いつの間にかオオツチグモ科に所属する種を指す言葉に変わっていったのである。

危険性

小説や映画で噛まれた人間が即死するような描写がよくみられ、その影響で致死性のを持つと誤解する人も多い。しかし健常者のタランチュラの毒による正式な死亡記録はないとされ、特殊なアレルギー体質などの場合を除けば、このクモ類だとわかれば噛まれても死ぬ心配はまず無用である。
タランチュラの生息域には、オーストラリアのシドニージョウゴグモヨーロッパ南部のジュウサンボシゴケグモといったより危険な猛毒の殺人クモ類が生息しており、これに噛まれる事故が起きた際に、より大型で外見が目立つタランチュラによる事故と誤認されていたという説もある。

この通りタランチュラには普通の人が死ぬ程の毒はないが、噛まれると顎の大きさも相まってメチャクチャ痛い。下手すると数日間痛みと腫れが長引き、医師の治療を必要とする場合に発展する。

本格的な攻撃の前に前足を上げ、一部の種は顎を鳴らす等の威嚇行動もとる。これが見られた場合は絶対にそれ以上近づいてはいけない。
また一部の種は腹部に刺激性のある体毛を有し、危険を感じるとこの毛を撒き散らしてくる。これが皮膚や目に触れると炎症を引き起こして噛まれた場合よりも厄介な目に遭うので、これまたむやみに近づかないのが吉である。

人間との関係

実は食える!?

昆虫食がポピュラーな国や地域では結構タランチュラを食材にしているところが多い。
例としてカンボジアではよく食べられているらしく、食べた事のある人によればカニミソに近い味だとかレバーみたいな味とされている。

ペット

その巨体と外見のインパクトから観賞用ペットとしても人気がある。非常に大人しく小型のケースでも飼育でき、餌も生餌が必要だがコオロギなど比較的安価で量も少ない。湿度や温度に注意すれば長期間の飼育も可能である(雌の寿命は10年以上とも)。
慣れればハンドリングも可能でありSNS等でもそういった動画があげられているが、生体にストレスを与える行為でもあり、推奨はされない。
また毒や牙による飼い主のリスクだけではなく、脱走などに及べば周辺住民や同じペットを飼っている人にも迷惑をかける場合があるため、基本的に観賞用ペットとして接するべきである。

タランチュラをモチーフとしたキャラクター

特撮

ウルトラマンシリーズ

仮面ライダーシリーズ

スーパー戦隊シリーズ

変身忍者嵐


アニメ

ビーストウォーズシリーズ


ゲーム

モチーフとしたその他のもの

:「メキシカンレッドニータランチュラ(パー、SR)」「オーナメンタルタランチュラ(グー、SSR)」「ゴライアスバードイーター(チョキ、SSR)」の3種が「おたすけムシ」として登場。

サソリと同じく徘徊性の虫として登場し、虫あみで捕獲し高値で売る事ができる。ただしプレーヤーがあみを手に持っている時にだけ襲いかかり、噛まれると痛さからなのか気絶し自宅前などに戻されてしまう。出現率の低さもあって虫コンプリートの障壁となるが、あつまれどうぶつの森では救済措置なのか、タランチュラが無限湧きする離島が出るようになった(これはサソリも同様)。
なお、あつ森では出現期間がサソリとは対照的に冬~春に変更されており、初めてプレイして突然出てきてビビった人も多いのではないだろうか。

関連タグ

蜘蛛 節足動物 害虫

サソリ
:同じく危険な害虫の代表格で、しかもこちらには人にも致死性のある毒を持つ種類もいる。

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