概要
キングバブーンはアフリカ大陸のケニア周辺に生息する蜘蛛であり、タランチュラの1種。世界最大のルブロンオオツチグモには及ばないものの、最大で体長が8㎝、レッグスパンが16㎝近くになる非常に大型のタランチュラである。
体色はアフリカ大陸の赤焼けた大地のような美しい身体と力士のようなずっしりとした重量感がある。そんなタランチュラが後脚で立ち上がり前脚を振りかざし、毒牙を剥きだしにして威嚇をする迫力満点の姿をしばしば見ることが出来るため人気が高い。その人気はカブトムシで例えるならば、ヘラクレスオオカブトやコーカサスオオカブトのようなポジションとも言われる。
ただし、気性は非常に荒く好戦的な性格であり、初心者向けのタランチュラではない。普段の動きは緩慢に見えるが攻撃時の速度は巨体に似つかわしくないほど早い。毒性こそ弱いもののマムシよりも太くて大きい牙を持っており、噛まれた際の物理的な痛みも強烈である。
生活様式は地中に巣を作って生活する地中性のタランチュラであり、低地から高地にかけて生息する。ただし、少しの乾燥が原因で命を落とす程乾燥に弱いため、砂漠のような環境には生息していない。が、びちょびちょに濡れた環境だと病気になりやすくなるため、適切な湿度管理が揉められる。
自然界では、地下の巣穴で待機し巣に近づいた得物を捕食する待ち伏せ式の狩りを行う。主な獲物は、昆虫や他の蜘蛛、蠍の節足動物の他、場合によってはネズミやトカゲといった小動物も捕食する